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「応援せずにはいられない!実験するという関わり方」|#訪問体験記
マガジン「福島県南相馬|中のひと、外のひと」では、移住コンシェルジュ6名(中の人)と南相馬を訪問した人たち(外の人)とが、それぞれの視点で南相馬での生活や体験を切り取っていきます。
今回は、外のひとシリーズ。
「南相馬仕事・暮らし体験プログラム」にご参加くださった「こむぎさん」に記事を執筆していただきました。
▼ 南相馬仕事・暮らし体験プログラムとは
20~30代の社会人を対象に、南相馬市に実際に滞在していただきながら、20代社員のみで運営する移住相談業務やシェアファームを活用した事業など、多岐にわたるまちづくりの「仕事」を体験いただいたり、地域の方々との交流を通じて、南相馬での「暮らし」を体験してもらうプログラム。
「応援せずにはいられない!実験するという関わり方」
岩手県Iターン移住者、はじめての南相馬
私は2022年4月に東北に移住してきた。
現在は、岩手県大船渡市の地域おこし協力隊として活動している。
(うすやまこむぎ🌾【大船渡市地域おこし協力隊】
Instagram: https://www.instagram.com/ofunato.komugi.iro/?hl=ja )
大船渡と南相馬は車で3時間ほどの距離だ。同じ”東北”と言えど、なかなか足を運ぶことのない場所に、「仕事・暮らし体験プログラム」という響きに魅かれて、初めて訪れた。
私の暮らす大船渡でも「まちづくり」や「移住促進」は考え続けているテーマのため、今回のプログラム参加は協力隊活動における視察の場でもあった。
南相馬での滞在から、学び・応用しうる部分は多いだろうという期待を抱きながら参加した。
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「松野実験」新たなものが生まれる時に立ち会う
2泊3日の滞在は非常に内容量豊富であったが、最も印象に残っているのは「事業化実現プログラムの実証実験サポート」である。実験の概要は以下の通りだ。
【実証実験】「珈琲の輪」テストマーケティング
●目的:場所や雰囲気の違いで会話にどういう差異が生まれるのかという違いの検証。
●内容:同じメンバーで、同じ珈琲を、異なる2つの場所※で嗜みながら、会話をする。空間によって、味わいや満足度などにどのような変化があるか、意見交換をする。
(※1回目はMYSH事務所の一角、2回目は昔懐かしい蔵の中)
●我々にやって欲しいこと:参加者としてフィードバック・ビデオ撮影・設営サポート
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この実験は、南相馬での起業を考える松野さん
(https://instagram.com/cokuriya?igshid=YmMyMTA2M2Y=)の事業化実現の支援になるということで、私は「松野実験」と呼んでいる。
将来的に珈琲の提供やカフェの経営を考えているという彼の、初となる珈琲イベントということであった。この実験の結果をもとに、今後の活動の方向性を検討していくようである。
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この「松野実験」がとてつもなく楽しかった。
松野さんが創り出す空間や、こだわりの珈琲、彼の話術…、素晴らしかった。
記述したいことはたくさんあるが、ぜひ実際に体感してみてほしいので割愛する。彼が南相馬で事業化実現した際には、是非たくさんの方に足を運んでもらいたい。
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南相馬は「実験する街」としての可能性に満ち溢れている
もし南相馬が、「実験、手伝ってもらえませんか?」という声かけが気軽に行われる「実験する街」なのだとしたら、非常に魅力的であると感じた。
松野さんのように新たな事業に取り組む人が街に飛び込みやすくなるというのも一つだが、「実験する街」には「頑張る人を応援したい」人が興味を示すだろう。
何か新たなものが生まれうる実証実験に関わり、楽しみながら頑張る人の役にも立てる。こうした嬉しい機会には地元の人だけではなく、遠方の人も惹かれるのではないか。
そして一度、頑張る誰かを応援した人は、そのプロジェクトの動向を気にせずにはいられないはずだ。(「自分の意見が反映されたらいいな。進捗いかがかな。」そんな感情を抱くだろう。)
私も、実際に「松野実験」のその後が気になっている一人。
松野さんのカフェがオープンした暁には、南相馬に足を運んでしまうだろう。
こうして南相馬の関係人口の1人になり、継続的に関わり続ける未来が見えた。
各地域で「移住促進」を考えるとき、「関係人口を増やそう!」「起業家を増やそう!」など様々な観点から、潜在的な移住検討者への多様なアプローチが考えられているが、
南相馬では、まさに「実験する街」という切り口が合いそうだなと思った。
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「頑張る人を応援したい」というのは多くの人が感じるものだろう。
「頑張る人を応援したい」人たちが取り込まれ、街の関係人口となる。
街には新たなものが増え、地域が活性化する。
「夢見る」「頑張る」若者がますます育まれていく。
こうした「実験する街」の持続可能性を想像し、嫉妬するほどの美しい未来図に胸を膨らませた。
挑戦する人、応援する人を受け入れ育てる “まちづくり”
南相馬は、高校生のキャリア教育に力を入れていたり、起業家育成プロジェクトが豊富であったり、政策的にも頑張る人を育む土壌が備わっている。
今回の滞在中にも若き起業家さんとお話しする機会があり、とても刺激的であった。
特に南相馬市小高区には全国から若い起業家らが集まっているようで、街に活気がある。しかしこの地域は、一時は人口が0になった場所だ。東京電力福島第1原発事故により、2011年から2016年まで、小高区のほぼ全域に避難指示が出されていた。
人口0だからできることもあるだろうが、人口0からでもできるなら。
私の暮らす大船渡含め、多くの人口減少地域にも、挑戦する人が集まる「まちづくり」を応用したいものだ。
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若者の人口減少は否めない現代、物理的な「移住・定住」ばかりに固執し、地域人口の増加を図るのではなく、まず継続的に関わる人を増やし続けることが大事だと思っている。
そのために、まずは遠くの人も地域の人も「応援する人」になる機会を作り続ける。
MYSHのプログラムでも、引き続き「実験する」場を提供し続けて欲しい。
私自身、この3日間で、多くの新たな体験や出会いがあり、視野が広がったように感じる。「松野実験」、そして南相馬のこれからを追い続けていきたい。
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また来ます。ありがとうございました!
大船渡市地域おこし協力隊 臼山小麦
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