ヤムーの大冒険 第１章 第２７話 地獄のチームヤムー合宿〜２８日目〜
地獄のチームヤムー合宿のタフな日々は
気づけばあと１日のみを残すだけとなっていた。
仲間たちの体幹は１日目とは比べものにならないくらいに進化していた。
ヤムーとラリーはマットから数々の剣さばきを指導してもらったので、とてつもない進化を遂げていた。
ヤムーはジャンピング剣を進化させ、ジャンピングロール剣を、ラリーは剣を秒殺で３回クロスさせるトリプルクロスファイヤーを完成させていた。
ディッチは短剣２本を同時に操る二刀流スタイルに変更した。ディッチの動きはとにかく早かった。瞬きをしてる瞬間に、２本の短剣が首元を突き刺されているイメージだ。
リッキーはオールマイティで、すべての技に精通している。マットはとにかく豪腕で、スピードも早かった。リッキーが言う通り、剣さばきは神の領域に達していた。
リッキー以外、立ち稽古でマットに待ったをかけられるモノはいなかった。とにかく、防御も完璧だった。
ボッツは水上での訓練の中にカルガモ隊へは並行して陸での戦いの訓練も行なっていた。
陸の技で一番練習していたのは、少し飛んでから直角に落ちて、くちばしで突き刺すダウンショックだった。水際では全身を水中に潜り、キャノン砲みたいに飛び出してくるウォーターキャノンという大技も編み出していた。
とにかくこの二週間、みんな取り憑かれたように訓練に明け暮れた。
毎日毎日、余すところなく出せる力を出し尽くしていた。その積み重ねがそれぞれの体力を増産させ、とてつもない秘めた力まで引き出してみせたのだろう。
最終日の訓練を終えたヤムー、ラリー、チャッピー、ボッツ、チャーチル、ケリー、エリザベス、メリー、リッキー、マット、ディッチの総勢１１人はやる気と自信に満ちていた。
「みんな、二週間本当にお疲れ様でした。正直これほどまでに素晴らしい合宿になるとは、僕も思っていませんでした。
みんな頑張ってくれてありがとう！
今夜は朝まで食べて、飲んで、騒ぎましょう！
明日は１日オフとします。
明後日ビッグストーンタウンに出発します。
明日は各々ゆっくり身体を休めてください。」
「よっしゃ〜今夜は朝まで暴れるぜ〜！オレ様のストレスは今頂点に達してるからなぁ！わっはっはっ」
ディッチが満面の笑みで言った。
チャッピーとラリーが地蔵キャンプ地下広場に飲み物や食べ物を用意していた。
エリザベスとメリーにも別で食べ物を配った。
メリーは小松菜に首ったけになっていた！
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