「いざ、バスク地方へ」2019年10月(パリ~バイヨンヌ往復):「TGV(フランス高速鉄道)乗車記録」第17話
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見出し画像:バイヨンヌ駅。
*本文中に、写真はありません。
*駅や列車の設備、システムなどは、ひんぱんに変更されます。
記述内容は、あくまでも乗車当時のものであることをご理解ください。
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フランスは、ベルギー、ドイツ、スイス、ルクセンブルク、モナコ、イタリア、スペイン、アンドラの8カ国と国境を接している。
このうち、スペインとアンドラ以外の6カ国に、フランスから足をのばしたことがある。
アンドラへは、行こうと思えば行く機会はあった。
第14話で語ったトゥールーズから、バスが出ていたからだ。
だが、そのバスの便は非常に少なく、アンドラで宿泊する必要があったので見送った。
また、トゥールーズからスペインのバルセロナまで列車が出ていたので、無理をすればスペインへも行くことができた。
だが、体力的なことから、こちらも見送った。
トゥールーズよりもスペイン国境に近いフランスの都市に、バイヨンヌがある。
バイヨンヌはバスク地方の中心都市だ。
ここからは、フランス国鉄とバスク鉄道を乗りついで、スペインへ行くことができる。
だが、この年バイヨンヌへ向かったのは、国境越えが目的ではない。
フランスの大西洋岸最大の高級リゾート地、ビアリッツへ行きたかったのだ。
ビアリッツは、2019年8月にG7(主要国首脳会議)が開催された都市である。
私はインターネットでフランスのニュースを見ながら、G7の様子を追っていた。
というよりは、ビアリッツの海岸を歩く首脳たちの姿を追っていた。
このときすでに、私の手にはパリ~バイヨンヌ間のTGVの乗車券があった。
ニュース映像を見ながら、私はまもなく自分が訪れるビアリッツに思いをはせていたのである。
***
ビアリッツにも国鉄駅はあり、TGVも停車する。
バイヨンヌ駅からビアリッツ駅までは、TGVで12分前後だ。
しかし、ビアリッツ駅は町の中心地からかなり離れているので、そこまで行くにはバスに乗る必要がある。
ビアリッツの中心地まではバイヨンヌからもバスが出ていて、どうやらそちらのほうが便利らしい。
また、バイヨンヌの町そのものにもたくさんの見どころがある。
そういうわけで、私はバイヨンヌに宿をとることにした。
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