ミリアッシュ竹谷ってなに?
株式会社サイバーコネクトツーという、知られに知られたゲーム制作会社があります。
地球的コンテンツであるマンガ『ドラゴンボール』を原作とするゲームを、世界をターゲットに鋭意制作中であるような、それこそ孫悟空並みの強さとカッコよさを併せ持つ会社でして、その代表が愛の戦士でもある松山洋さんという方です。信じられないことに、最近竹谷はマーダーミステリーやボードゲームやサウナを松山さんとご一緒させていただくという光栄にたくさん浴しております。おそらく竹谷は「2019年松山さんの裸体を見ているひとランキング」の1位ではないでしょうか。
こちらは先日ゲーム業界のサバイバルゲーム会に参じた際の竹谷のツイートを、松山さんに引用リツイートしてもらったものです。サイバーコネクトツーや松山さんのファンの方々に向け、「ミリアッシュ竹谷」という言葉を発信していただいています。しかも多量に。昨年の竹谷には、まったく想像できていないほどありがたい事態です。
そのようなありがたいことが、さらにありがたいことへ繋がっていまして。
「ミリアッシュってなに?」
「竹谷ってだれ?」
「あいつなんなん? 昔めっちゃ太ってない?」
松山さんのツイートを見た方から、こういったお声をいただくことが増えてきたそうです。何度でも言いますが、本当に目を疑うような事態です。ミリアッシュに、竹谷に、興味を持っていただいているのです。話を盛りつつ、会話形式にすると下記のような感じです。ご説明いただいている松山さんには感謝の念しかありません。
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どなたか「ミリアッシュ竹谷ってなに?」
松山さん「ゲームのカードイラストとか作ってる会社の社長や。あとタケタニじゃなくてタケヤや」
どなたか「じゃあ竹谷はイラスト描いてるんだ?」
松山さん「竹谷は描かなくて、杉山と寺井のふたりはディレクターで、作家たちと一緒にイラスト制作をしてるんや」
どなたか「なるほど、そういう会社。……それで、竹谷はなにしてるの?」
松山さん「……………ゲームや!!!!!(Time's Up」
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という風に、ミリアッシュの事業内容を知っていただいても、竹谷がなにをしている奴なのか、という部分には、まだまだゲーム『サイレントヒル』のような霧がかかっているようです。
こういった楽しいことばかり投稿しているので、遊び人と思われているようです。間違ってはいないのですが、せっかくご興味を持っていただいている方に、もっと竹谷を知ってもらいたいと思いました。よって今回は、竹谷の仕事についてお話させてください。
1.そもそも社長の仕事って?(竹谷の持論から)
社長は最終的な決断と責任の所在としての機能であって、仕事から逆算されるものではないと思っています。仕事においてだれかと契約、つまり約束事を結ぶ時、もしくは問題に対処する際に、決断して責任を負う者。それが社長だと考えています。
逆から見れば、社長の仕事は会社によって千変万化するものと言えます。上場している大企業の社長、上場を目指すスタートアップの社長、未上場で歴史があり古くから続いている会社、個人経営の社長、ゲーマーの社長。会社の規模は当然として、業界によってもその仕事内容は多彩です。
2.ミリアッシュの場合
ミリアッシュは3名から成る零細企業です。上場は目指しておりません。副社長杉山と取締役寺井はディレクターの役割と担っており、日々クライアントと作家の間に立ち、双方にとって良い案件となるよう全力を投じています。つまり、ミリアッシュの主力事業であるイラスト制作は、杉山と寺井によって遂行されています。
では、竹谷はなにをしているのか。
結論から言いますが、イラスト制作以外を遂行しています。換言するなら、管理業務全般ということになります。下の表をご覧ください。
竹谷率です。ミリアッシュに生じる仕事の中で、どれだけ竹谷が首を突っ込んでいるかを示す指標です。なにそれ。マンガ『Dr. STONE』の主人公石神千空っぽく言うとこの記事以外では100億%使わない数値です。まったく唆るじゃねえか、この記事以外で意味を持たない数値なんて。
さて、ご覧の通り、2~4のイラスト制作周辺に竹谷はまったく入っておりません。念のため自己防衛させていただくと、やりとりしているメールやチャットは全部目を通しています。杉山と寺井に信頼がないというわけではなく、セカンドオピニオンや岡目八目という言葉もあるように、竹谷が第三者として客観的に物事を見るためです。大好きなマンガ『サマータイムレンダ』の主人公網代慎平っぽく言うなら、俯瞰しています。大きい会社では、すべてのやりとりを追うことは不可能でしょう。ミリアッシュは少人数なので、それができます。少数のメリットは、すべて最大化するよう動いています。
5~7の、作家への稿料や人件費の支払、またクライアントからの入金といったお金の流れは、竹谷が見ています。未払い、過払い、未入金、過入金をゼロにします。特に未払いだけは、あってはいけません。ブレのないお金のやりとりは、信頼に直結すると考えています。
8~14は、ゲーム『SIMPLEシリーズ』に「THE 管理部」というゲームがあっても不思議ではないほど定番の管理業務ですね。杉山と寺井が雑音なくイラスト制作に集中できるよう、盤石な管理体制を敷いています、ひとりですが。売上を作らない以上、管理部はミスをしてはいけない。そんな持論が竹谷には根強くあります。会社の規模が増えると、法務部、総務部といったかたちで部署となっていくのがほとんどだと思います。そのような大きい会社では、当然社長が法務や総務を担当することはほぼないでしょう。
15はとても大事ですね。
こうして見ると「竹谷の仕事めっちゃあるじゃんバイメイニャン!」とゲーム『ロマンシング サ・ガ3』っぽい感想をいただけるかもしれませんが、2~4のイラスト制作の方がはるかにボリュームがあります。竹谷の仕事は細かいだけで、それぞれの業務量は大きくありません。また、竹谷の仕事は、竹谷だけで大体完結します。それに対し、杉山と寺井はクライアントと作家の中間に立ち、クッションかつ折衝を担います。迫りくる納期と戦いながら、クライアントと作家双方の事情を汲み取り、良い案件として終え、そして売上を追いかけなければならない高難度な業務なのです。今一度、杉山と寺井に盛大な拍手をお願いします。
3.まとめ
「ミリアッシュ竹谷ってなに?」
上記の問いを端緒とした今回の話ですが、まとめるとこちらが簡潔な解になるかと思います。
「細かいことをゲームしながらやってる」
個人経営の社長であれば、それこそすべてひとりでやっているでしょうし、大企業の社長であれば、管理業務はやらず、制作業務も営業もせず、日々生じるたくさんの事態に責任をもって決断をしているでしょう。あくまでミリアッシュという3名の会社規模において、竹谷の担っている仕事に限定した内容とお考えください。
最後に、これは仕事と思っているわけではないのですが、竹谷が会社を設立してからなにより大事にしていることを挙げます。
ひとに会うことです。
竹谷の人生指針である『論語』に、こういう言葉があります。
「人の己を知らざるをうれえず、人を知らざるをうれうるなり」
乱暴に竹谷の解釈で訳すと「ひとに知られないことを嘆いている暇があったら、自分がひとを知らないことを嘆かんか!」といった意味です。
竹谷はひとを全然知りません。サイバーコネクトツーの松山さんのことですら、今ではこんなに愛していても、昨年の竹谷はぼんやりと名前を知っているだけでした。そういった無知の恥ずかしさたるや、会社を設立してから感じない日はありません。
ひとを新しく知ることは、そのひとの哲学やビジネスに新しく触れる絶好の機会です。そして今まで知らなかった白紙の部分に、小さい知識の円が描けます。すると自ずと、興味対象が急に増えたり、まったく別だと思っていた事柄が繋がり、蒙が啓けるような思いをすることがあります。
ひとの生きた知識を理解し、自分のものとする。
ひとに会えば会うほど、竹谷の中で未知の可能性が生まれ、それはそのまま会社存続の未来に良い変動をもたらしてくれます。少なくとも、竹谷はそう確信を持っています。
そろそろゲームに戻りますね。
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