京都府Summitを支える舞台裏vol.7:アワード事務局/滋野正道さん(龍谷大学)
エントリー状況を見ながら、どんな高校生の方と出会えるかとてもドキドキしている今日この頃・・・
全国高校生マイプロジェクトアワード2022京都府Summitを支えるメンバーたちにスポットをあてて、今の思いを聞くシリーズ第7弾!
本日は滋野正道さんにお話をお伺いします。
Question1.滋野さんとマイプロジェクトの関わりについて教えてください。
【若者の背中を押せるコミュニティを作りたい】
大学院生時代から京都の人たちと関わりがあったのですが、その時は子どもや若者は地域のためにやりたいことがあっても、それを大人に伝えたときに応援してもらえなかったり、大人が地域に対して悲観的なことが多く、とても悔しく思っていました。
それがきっかけで、高校生に対して「やったらええやん!」と背中を押すことができるような、社会人などの上の世代や、同世代の人たちの出会いの場が大事だなと思うようになりました。
長い目でみたら、まちに愛着を持つとか、将来的に帰ってこようと思うとか、帰ってこなくても応援する人になるとか、そういうことにつながるのかなと思い始めていて。
マイプロジェクトに関わる前から自分でも動きを模索していて、中田と京都府で高校生や大学生たちと対話をするイベントをしたりしていました。
しかし、京都で僕たちだけがやっていても仕方がないので、もうちょっと面として関わる大人の人たちとか、背中を押すコミュニティができたらいいなと考えていました。
そんななか、マイプロジェクトというものがあるらしいということを知り、自分たちがやりたいことと想いがとても似ていたのでどんどん関わるようになっていきました。それがマイプロジェクトと関わるようになったきっかけです。
Question2.マイプロジェクト京都の日々の動きを教えてください。
【メンバーの増えた組織をどう動かすか】
基本的には中田と一緒にこのチーム全体を動かす部分に関わらせていただいています。特に今年はメンバーを増やして、組織としても規模を大きくして動き始めようとしていて、どちらかというと組織づくりみたいなところを丁寧にやる一年間という感じで動いています。
ここ2年ほどオンラインだったマイプロジェクトアワードが現地とオンラインのハイブリットになるので、それを支える組織・チームをどう作っていくかというところで、今は対高校生というよりかは、それを運営する組織をどう動かしていくかを考えています。
Question3.今回の京都府Summitはどんな場にしていきたいですか。
【コロナ禍の経験も活かしたハイブリッド型に】
今までは、中田と滋野がメインでずっと走ってきていましたが、今回は前に出て引っ張っていくよりは、側面的に支えていきつつチームとしてのすそ野を広げていくというのがコンセプトとしてあります。
それに加えて、今回は、コロナ禍以降初のリアルな場と並行してオンラインを走らせるハイブリット型です。
コロナ禍以降はオンライン参加が可能になり、遠くから参加する高校生たちの交通費という障壁が上手く取り払われました。それによって京都府の高校生たち全員がどこにいてもマイプロジェクトに参加できるようになったので、ただコロナ前にもどるのではなく、コロナを経たからこその、マイプロジェクトアワードという温かい場やコミュニティを届けられるように挑戦していきたいですね。
リアルはリアルで盛り上がりそうだし、オンラインはオンラインで盛り上がりそうですが、今の理想としてはそれぞれで盛り上がるのではなく、二つがかけ合わさって盛り上がっていくのが理想だなと思っています。
Question4.全国高校生マイプロジェクトアワードは、学びの祭典と言われていますが、滋野さんが想う学びの祭典ってどんな場ですか?
【新たな出会いの場所】
マイプロジェクトのアワードは、みんなが今までやってきた過程を振り返る学びの場ではあるので、今までやってきたことを話したり語ったりする場としてすごく大事だなと思っています。
ですがそれだけではなくて、アワードに参加することで、「この人みたいになりたい」と思えるロールモデルに出会ったりだとか、こういうのやってみたい!という気づき、発見ができる出会いの場でもあるんじゃないかなと思っています。
自分自身もそうなんですけど、誰かと出会って影響されるということってすごくありますよね。だからむしろ振り返りよりも出会いのほうがメインかもしれないと思っています(笑)
アワードでの出会いのなかで背中を押したり、押されたり、「それいいね」って肯定される。それによってさらに一つ自分に自信を持てるような場がアワードなんじゃないかなと思います。
Question5.今回の京都府Summitを運営する意気込みをお願いします!
【全員が成長できる場に!】
今年は龍谷大学が会場というのもあって、私の受講生たちがスタッフをやってたりするので、その学生たちがどう成長するのかというのも楽しみです。
マイプロジェクトに関わることは、自分自身のマイプロジェクトとかマイってなんなのかということを問い続けることでもあります。スタッフや関わっている先生方を含め、皆さんがこの場において少し次のステップに上がっていくというか、次の形が見えたり、なにかに気付いてモヤモヤしたり、そういうものがどんどん生まれてくるような場、皆さんが成長できる場にできたらいいなと思っています!
高校生という言葉が前についているから、あくまで高校生に何かをしてあげるとか、引き出したいという気持ちでイベントにあたるんですけど、それだけではなく、高校生の周りにいる人たちがどう変わっていくかのほうがメインかもしれないと思っています。
Question6.京都府Summitに関わる人はどんな人たちですか?
【日々「マイ」と向き合っている】
やっぱりマイプロジェクトという取り組みではあるので、高校生たちを支えよう・応援しようという気持ちは持っています。ですがそれだけではなく、マイテーマってなんだろうということに日々向き合い、自分自身にアンテナを張っている人たちだな人たちだと思っています。
高校生だけではなく、メンバー自身も日々悩みや葛藤を感じて向き合っているので、高校生に関わりながらも、自分たちも成長していこうという人たちなんじゃないかなという気がしますね。
そして自分も自分のマイプロジェクトをやっていきたいと思っています!
高校生へメッセージをお願いします!
素直にみなさんがいろいろ取り組んできたマイプロジェクトについてすごく聞きたいし、そこから刺激を受けたいですね。かつ、僕自身がなにかコミットできるというか、私の経験のなかで参考になることがあればお伝えしたいです。
しかし一番は、やはり高校生たちが「これが大事や!」とか「これがおもろいねん!」と生き生きと語っている姿を見たいという気持ちです。
当日は、京都府Summitの場でいろんな人たちと出会って考え方が変わっていく、そんな場にしたいなと思っているので、ぜひみんな来てください!みんなの話を聞きたいです!
ー 滋野さんありがとうございました!
編集後記
このインタビューが私にとって初めてのマイプロでのお仕事となります。
滋野さんという、これまでずっとマイプロを引っ張ってきた方からマイプロに対する想いや、その原動力を聞けたことで理解も深まり、これからの活動がさらに楽しみになりました!
最近改めて、自分がしたいこと、自分の心が動くことを見極めることの大切さを実感していますが、実はそれはかなり難しいことでもあるなと思っています。
滋野さんもおっしゃっていたように、マイプロに携わり、いろいろな人と出会うことは自分にかなり大きな影響を与えると思います。
マイプロのマイは「私の」という意味ですが、「私」だけでもくもくと考えたり、自分のなかから全部を生み出さなければいけないわけではなく、出会いや人との関わりの中で気づく、自分ならではの楽しみや、モヤモヤのなかから生まれてくる「マイ」こそが、自分をみつけるヒントになるんじゃないか、とお話を聞く中で感じました。
楽しい発見はもちろん、モヤモヤや引っかかりにも出会い向き合うことで、自分だけでは気づけなかった次の形、次のステップに進むことができる。そんなマイプロジェクトアワードの場を一緒に作り上げていけるのが今から楽しみです!
この度は、貴重なお話しを聞かせていただき、ありがとうございました!
聞き手:高校生マイプロジェクト京都実行委員会 峯澤茜