見出し画像

京都府Summitを支える舞台裏vol.8:アワード事務局/中田愛さん前編(マイプロ京都ができるまで編)

全国高校生マイプロジェクトアワード2022京都府Summitが開催されることから、舞台裏のスタッフの紹介をしているこの記事もおおづめ、、、

今回はこのマイプロジェクト京都を立ち上げ、代表として取りまとめている笑顔ピカイチの中田愛さんにお話を伺いました。

愛さんには、マイプロ京都ができるまでと京都府Summitへの想いをお伺いしました。前編と後編に分かれておりますので、ご覧ください!

スクリーンショット 2022-10-21 20.37.14

プロフィール 
中田愛さん(なかたあい)30歳。
2014年度から高校生の地域活動の支援や高大連携に取り組む。
現在は民間企業で働きながら、京都府内でマイプロジェクトを展開し、高校での授業設計やカリキュラム作成、伴走支援を行っている。1児の母。

Question 1.まずは高校生の取り組みを始められたきっかけを教えてください。

【たまたま誘われ大学生活の集大成として参画】

大学4回生の頃、大学生活最後に何か活動をやりたいなと思っていたときに、一緒にマイプロジェクト京都を運営している滋野(当時大学院生)から、「あいちゃんこんな活動やってみる?」と言われたのがきっかけでした。それが2014年10月。

京都府さんがやっている京都府ギャップイヤー事業の一環として、京都府北部地域に京都市内の大学生が行って何かしらの課題解決のためのきっかけをつくる、、、というプロジェクトに参加しました。

平成25年度から、高校生や大学生が地域や社会での実践活動を通じて、社会性や思考の柔軟性、現実の事象を客観的に捉え分析する力や課題発見・整理力を培い、実践による解決体験を得ることで、次のステップにおける対応力をつけるとともに、地域を愛し地域に貢献するマインドを醸成すること等を目的としている。(参考)京都府HP

その時、私が企画運営していたものが「高校生ミライ会議in福知山」というものです。高校生×大学生×社会人が一緒になって「地元との関わり」や「自分自身のミライについて語り合う」そんな場を創りました。

画像5

「高校生ミライ会議in福知山」に参加していた高校生から「私たちも福知山でfuturesessionをやりたい!」という声があがりました。ここで何もせずに終わるのも、何かするのも自分次第。何より事業が最終年度ということもあり、「何かしらの成果を」と求められていたこともあり、「じゃあ一緒にやろう!」と一歩踏み出すことにしました。

画像6

そこで立ち上げたのが任意団体のTomosー人のココロに火を灯すーという団体です。2015年4月から細々と活動を始めました。

Question 2.Tomosという団体をつくられてどのような活動をされていましたか?

【高校生のやりたい!を実現する】

「新しい発見や異なる考え方に出会い、自ら未来を主体的に描け、行動できる人を増やす」を目的に立ち上げました。ただ基本的には高校生のやりたいことを大学生や社会人がサポートするというスタンスでやっていました。

まずは高校生がチャレンジしたいと言ってくれた「futuresessionを自分たち高校生で企画運営する」ということをサポートしました。当時あったのが、高校生自身が公民館を借りることができない。(未成年だから)そこを大人がカバーしたり、悩みを一つ一つ解決して進めていきました。futuresessionをやるとママから「女子会をしたい!」ということを仰っていただいて、そこからどんどん活動が始まっていきましたね。

また、「まち歩きをしたい!」という高校生の想いが叶った時、素敵だなと思ったのは、目線を彼ら彼女らの目線の素直さですね。ただまち歩きをしても面白くないので、福知山駅で電車が来ない時間が土日の一部分だけ2時間あるので、その時間で駅周辺でどんなまち歩きをしますか?と問いかけた上でまち歩きをしたんです。やはりそう言った高校生の日々過ごす日常の中から編み出すってとても素敵だなと感じました。

画像4

活動すればするほど、地域の人はとても褒めてくれる、その一方でもっと成長したい!と思っている高校生、なんとか違う地域の高校生と繋いだほうがいいなと思っていました。そのタイミングでマイプロジェクトに出会うことになりました。

Question 3.マイプロジェクトに出会ったきっかけは?

【私は階段方式でマイプロジェクトにのめり込んだ】

実は2015年の夏の段階で「マイプロジェクト」という言葉は知っていたんです。Tomosの高校生メンバーで一回参加してきな〜と背中を押して、マイプロジェクトのイベントを紹介したところから始まりです。そこから時間が空いて2017年の夏のタイミングで、ちょうどNPO法人カタリバさんが関西にもマイプロジェクトを展開していくというタイミングで、「高校生マイプロジェクトスタートアップカイギin大東」にファシリテーターとして参加させていただきました。

画像7

何より、2017年度の全国Summitに初めて参加したときに「この熱量素敵だ、、、それを京都にも持ち帰るべき」と滋野と帰りの新幹線の中で話していました。おそらく、新横浜から京都までその話しかしてません(笑)その中で、やはり今すぐに高校生マイプロジェクトの取り組みを進めるべきだ!と思って、始まりました。

画像8

京都府内での展開を考えると同時に、関西圏や全国で集まるマイプロジェクトのイベントに、参画させていただいて、ファリシテーターから一緒に企画を考える実行委員、そして関西Summitの司会などを経験しました。まさに階段方式でマイプロジェクトの参画の段階を登っていきましたね。

画像9


Question 4.京都でのマイプロジェクトの歩みを教えてください。

【自分自身のやりたいから始まった】

まず、2018年5月に高校生マイプロジェクト京都実行委員会をつくりました。最初は滋野と高校の先生と3人で始まりました。1ヶ月に1回ほど意見交換しながら、京都でどんな風にマイプロジェクトを展開したらいいか進めていきました。

そして、私たちの課題感としては、当時は京都市内の高校生と京都府北部地域の高校生に発表の機会にもしかすると格差があるのでは?と仮説を立てました。例えば、京都府福知山市の高校生が京都市内に行くだけでも、往復5000円かかるんです。「何かの発表会に行きたくても行けない、、、」という想いを抱えている高校生がいるのではないか。そこで、初めて行ったイベントは、小さな発表・交流の場をつくることでした。

画像3

「全国高校生マイプロジェクトアワード北近畿選考会」というものを開催。京都府北部だけでなく、兵庫県北部も対象として行いました。予想していたよりも、反響が多く、やはり交通費や交通手段の問題で行きたくても、行けないジレンマはあったようです。2018年、2019年と北近畿での選考会を行い、2020年にゆるやかに京都府内だけに絞り、2021年は京都府Summitを初開催しました。

画像2

現在は学校さんに直接入って課外活動や授業の伴走支援や授業設計・カリキュラム作成などをやっております。支える大学生のメンバーが素敵で、高校生の伴走を担ってくれています。やっぱり、他の地域と比べて大学生がいることも京都の強みですよね。

Question 5.京都でマイプロジェクトの取り組みを届けておられる理由を教えてください。

【一人の仲間として創り続けたい】

正直、一人の人間として高校生、大学生ともに「一人の仲間」だと思っています。もちろん、何かしら生きてきた分の経験はあるけど、高校生、大学生ともに素敵な力やものを持っていて、私自身とても勉強になっています。
むしろ、何かやりたい!と思ったときに、「お!一緒にやろうよ!」とか背中を押し続けたいと思っています。一人でやる時ってやっぱり怖かったり、なかなか一歩見出す勇気が必要になってくると思うのです。
だからこそ、ポンと背中を押せるような環境をこの京都府内で創っていきたい。そんな思いで日々活動しています。


ー 中田さん前編ありがとうございました!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?