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#25 人の評価

誰かにとっては大切な人でも、誰かにとっては極悪人である。

それはある意味自然なことだと思う。


私のことについて、あらゆる人にインタビューを行ったら、きっと様々な回答が寄せられてくるだろうと想像できる。


誰か一人でも、素敵な人だったって心の底から言ってくれる人がいたら、いいなと思う。



私は一時期、捕らわれた人に会いに、ある場所に足しげく通っていました。

私が席に着くと、鈍い音がする。

それが妙にリアルで今も忘れない。

私が覚えている景色がある。
冷たい無機質な壁と床に、格子がかかった小さな窓。
私はただそこに一人うつむいて座っている。
「あなたはそこから出られたの?」と聞くと
首を横に振った私が消えていった。

私はその人生で何をしたのかはよくわからない。

悪かったのか、不本意だったのか、わからない。

でもだからこそ、その光景は私には他人事には思えなかった。



みんな同じ。

みんな酷くて辛くて苦しくて、もがく。

“いい人”にはなれない。



人を傷つける行為は無限にある。

どれだけ配慮しても、優しくしたくても、やっぱり誰かの期待を裏切り、誰かのことを悲しませて、誰かの手を振りほどくこともある。



みんな酷い。

何より自分が酷い。

でもそれでも愛したい。

それでも愛されたい。



まだまだたくさんの批判が飛び交うように見える世の中で、私はどうにか自分の魂に刻まれている壮大なストーリーに、少しずつでも耳を傾けていきたいと思う。



本当はみんな、優しくしたかったんだよね。

覚えてるよ。


あなたのせいじゃない。

でも、、

誰かのせいにしていいわけじゃないよね?




のりこ


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