癌治療の経緯②(2023.11〜2024.06)

◾️癌治療の経緯(前回からの続き)

・2023年11月
遺伝子パネル検査で適合薬が見つからなかった事により、抗がん剤治療ではジリ貧になると考え、リスクを負ってでも外科的治療の余地が無いかを主治医と詰め始める。重粒子線照射後の手術実績がある病院を紹介頂きセカオピを受ける事に。
一方で、腫瘍マーカーが上昇して腫瘍の拡大が見られ、現在のアブラキサン+サイラムザの効果切れと診断。翌月よりサードラインへの治療移行となった。

・2023年12月
セカオピを受診。画像から見るにギリギリ切除手術可能ではとの見立てで、年末年始にかけて詳細な検査を受けて判断することとなった。
抗がん剤治療はサードラインとしてロンサーフの服用を開始。朝夕3錠ずつを5日連続服用+2日休薬を2週間繰り返し、その後2週間休み・・・で1クール。薬価が結構高く、1錠あたり3割負担で1000円ほど。なので5日で3万円くらいする。

・2024年1月
PET-MRIやCTなどの検査の結果、切除手術は不可能ではないとの診断。可能という言い方じゃ無いのは、想定術式や腫瘍の場所的に合併症を発症するリスクが高く最悪の事態もあり得るため、本来は別に治療手段があるなら手術は薦めない、というレベルのものであるため。他に有効手段がない事と、そもそもリスクを承知の上でやっているので、手術を受ける方向で進める事とした。
手術を受ける方針としたため、ロンサーフは1月分の服用で一旦中止となった。

・2024年2月
手術の術前検査のため入院予定だったが、妻経由でコロナに罹患(半年ぶり2回目)。1周遅れて入院し、肝腫瘍切除のための限界検査などを行った。開腹して肝臓の右葉を全て切除する術式にて進める方針となった。
なお、入院中に行った血液検査では腫瘍マーカーの上昇が見られず、おそらくロンサーフの腫瘍拡大抑制効果が出ていたものと見られる。

・2024年3月
月初めに入院し、手術を実施。
しかしながら、事前検査で見られたよりも実態の腫瘍浸潤状態が悪く、リスクを侵して切除を試みても取りきれない可能性が高いため、当初予定の腫瘍切除を断念し胆嚢摘出のみの処置となった。その後10日ほど入院して術傷部分の回復後、失意のまま退院。
退院後の翌週、その後の治療方針について相談し、ひとまず抗がん剤治療を再開する事とした。腫瘍縮小効果の出る可能性の高いイリノテカンにサイラムザの併用投与で進める事となった。

・2024年4月
イリノテカン+サイラムザの投薬開始。例によって初回は入院。サイラムザのアレルギー対策薬剤もあるため、点滴時間は4時間ほどに及び、鎮静効果もあって怠く眠くなる。通院ベースでは中々大変そう。これを2週間に1回のペースで投与することになる。

・2024年6月
イリノテカン+サイラムザを3回ほど投与した後、5月末に高熱と左胸の痛みを発症。数日自宅で解熱剤使って療養の後に病院に行ったところ、緊急入院に。肺炎を起こしており、炎症状態もCRPが31と超高値を示していたため、有無を言わさず入院と抗生剤投与で安静となった。
高熱は10日ほど続いて落ち着いたものの、画像診断では炎症のあった部分が空洞化して穴の空いた状態になっており、重い症状であったと見られる。なお、同じ画像診断で肝腫瘍の状態としては拡大を抑えられていると見られ、イリノテカン+サイラムザの投与効果はありそうという見方であった。
結局2週間あまり点滴で抗生剤を投与して退院し、その後は抗生剤を服用して治療を継続。CRPも正常値に戻ったため、状態を慎重に見ながら抗がん剤治療を再開することに。月末に無事治療を再開した。


いいなと思ったら応援しよう!