どんな世界を見ているか
私が見ていたのは、
「私は大切にされない」という世界。
知らず知らずのうちに、そういう眼鏡をかけて、ずっとそういう世界を見ていた。
大切にしてくれる人がたくさんいるにも関わらず、大切にされないこと、人に意識が向いていた。
それは過去に大切にされない経験をし、そういう人がいることを学んでしまったから。
「私は大切にされない」
それを無意識に信じ、その思いはどんどん強化されていった。
この人もきっとそうなんだろう、そう思いながら人を見る。
そう見ているから、その人の表情や言葉も冷たいものに感じる。
「ほら、やっぱり」
その世界が確立されていった。
私の視線や態度も戦闘モードだし、疑り深かった。全く素直じゃない。
そんな態度をとっていたら、優しい人だってびっくりするし、関わりたくないと思うに違いない。
つまり、大切にされたいと願いながら、大切にされないような態度をとっていた、ということ。
自作自演。
自分がそういう世界を作っていた。
自分で強化していた。
そのことが腑に落ちて初めて、態度を自ら改められる。
被害者からも、加害者からも抜け出すことができる。
そして、世界はもっと持って優しいことを知る。
そうやって、自分の本来見たい世界を自分が作っていける。