*禅語を味わう...031:枝上一蝉吟ず...
枝上一蝉吟
八月も終わりにさしかかり、厳しい残暑もようやく少しずつ収まって参りました。
季節は二十四節気の「暑処」、暑さがようやく収まる頃です。
七十二候では「天地始粛」。「粛」とは、「縮む」「静まる」「弱まる」といった意味の言葉で、天地の暑さが収まり、本格的に季節が移り変わりはじめることを告げています。
さて、今月の禅語です。
木の枝に一匹の蝉が鳴いている。
今年は特に暑さが厳しく、夏の盛りの日中どころか、立秋を過ぎてもなかなか蝉の声を聴くことができませんでした。ここ、