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2024年米大統領選投開票日の流れを占う



1.社会科学と占いの予測能力

 かつてロシア科学アカデミーのある研究所に附設されている大学院に通っていた頃、モスクワ在住の日本人研究者らと定期的に勉強会を開いていました。

 そんなある日、社会科学は未来を正確に予測できるか否か、またそういう方法論があるか否かという疑問が話題になりました。


 当時の私は学位論文の審査を受ける資格を取る国家試験の必須科目の哲学を勉強していました。

 ロシアでは学位論文の審査を受けるには、語学(外国人留学生はロシア語)、専門、哲学の三科目からなる国家試験に合格する必要があります。

 これはソ連時代からの伝統的な制度で、ロシアの大学院生はまず国家試験に合格し、その後に本格的に学位論文の準備、執筆に専念する、ということになります。

 そういうわけで私もまずは国家試験に向けた勉強を始めたのですが、日本の大学でも単位さえ取れればという感じでしか勉強したことのない哲学をまさかロシア語でやることになるとは思っても見なかったので、結構大変でした。

 いきなりロシア語で読んでもよく分からないので、経験者の日本人大学院生から日本語の哲学の本をいくつか借りて読み始めましたが、日本語で読んでも難解でした。


 ロシア留学時代でこの最も悪戦苦闘していた時期に、社会科学は未来予測が可能か否かという議論に参加することになったのでした。

 その時に哲学のある本(書名は失念)で、社会科学に過去や現在の分析はできても未来予測は不可能、とするドイツの社会学者マックス・ウェーバーの説(だったと思いますが)に触れ、そのことを勉強会で紹介して、議論に水を差してしまったことがあります。


 その後、奇跡的に哲学の試験をかろうじてパスした私は、元来イヤなことはすぐ忘れるタイプですので、頭の中には何も残っていませんが、ウェーバー説?の一件だけはたまに思い出します。

 特に文明地政学協会(東京)発行の情報誌『世界戦略情報 みち』(昨年12月で終刊)に2012年以降寄稿するようになって時事問題の推移も追っていく中、状況の推移が専門家たちの予測通りにならない時に思い出す程度でしたが、近年の流行病騒動あたりからその傾向が顕著になってきたように感じています。

 このような流行病騒動が政治的企図で引き起こされうることは以前から知ってはいましたが、私は医学の専門知識もないので、最初の半年間は一日5〜6時間ほど国内外のいろんな記事や動画を調べていました。


 そうした中で占いの動画も目に止まるようになり、最初は半信半疑で視聴していましたが、いわゆる専門家らの予測よりも占いの方が的を得ているように思われてきたので、占いの動画も次第に注目するようになりました。

 冷静に考えれば、「緊急事態」などの大義名分の下での情報統制下の情報は歪曲されて当然ですので、むしろ占いの方が参考になったのかもしれません。


 しかも他の政治、経済の問題についてもかなり鋭い指摘をしたり、予測に関しては専門家よりも的確な場合が少なくないことに気づかされてきました。

 例えば、数年前からいわゆる「台湾有事」の危険性が学者やジャーナリストらの記事や動画でよく指摘されてきましたが、それらの情報に接したタロット占い師らはその危険性についてかなり明確に否定的な占断をしていました。

 実際、専門家たちは「台湾有事」がすぐにでも起きそうな感じで情報発信をしてきましたし、私自身も「合理的に」考えれば専門家らの見解が正しいと考えていましたが、今振り返ると、占い師たちが何年も前からキッパリ断言していたように、少なくとも現時点まで「台湾有事」は起きなかったのです。


 昨年勃発したイスラエルとハマスの間の紛争に始まる中東情勢悪化についても、専門家らは豊富な知識と情報と合理的論理でもって、この紛争がすぐに中東全域どころか第三次世界大戦に発展するように予測していたのですが、一年以上経っても事態はそこまでは行っていません(ガザなどの人道状況は悲惨の極みですが)。

 もちろん第三次大戦の危険性が今もないわけではありませんが、明らかに一年前から専門家らが警鐘を鳴らしていた事態にはまったく至っていないのです。

 しかしあるタロット占い師は今までのような推移、つまり時折事態が悪化することはあるが、第三次大戦のような形にはならないと、一年前に占断していました。


2.支配層にとって悪夢の2024年11月

 これとは別に、国際政治の動きに西洋占星術が絡んでいるという話は、ずっと前に聞いたことがありました。

 例えば「独裁者」として有名なも実は占星術を自らやっていたという話を、ロシア在住時代に最もお世話になったジョージア(グルジア)出身の医者から聞いたこともあります(スターリンもグルジア出身)。

 スターリンが超夜型生活だったことはソ連、ロシアではよく知られていますが、ひょっとしたら国内外の情勢を占星術で占うための基礎データを自ら収集すべく、夜な夜な天文観測をしていたのでしょうか?

 当時はそういうこともあるだろうとは思いつつ、個人的には関心を抱くことなく近年まで過ごしてきましたが、前述のようなタロット占いを見てきて、占星術にも関心を抱くようになった次第です。

 ただし今のところは自分で本格的に勉強するのではなく、いろんな占星術家らの主に動画を聞き流す程度です。


 そうした中、9月末頃にある占星術家が10月の世相について、庶民の支配層への反発が世界的に高まるとする解釈を耳にしたのですが、日本は他国と比べては奇跡的に穏やかな方だとの話もありました。

 ところが別の占星術家の11月の予測によると、「従順」とか「大人しい」とよく言われる日本国民がもうこれ以上は無理というほど切羽詰まった身の危険を感じ、権力側に今までにないような反発を示す可能性が指摘されていました。


 日本国民をそのような稀に見る激情に追い詰めるのは、レプリコンワクチン接種である可能性があります。

 先日俳優の西田敏行さんが急逝しましたが、その数日前にこの予防接種を受けていたとする情報もSNSで上がっており、専門家らには各々見解があるでしょうが、庶民の肌身感覚はまた別であり、いくら言葉で説明されても、感覚に発する感情の爆発は抑えられませんし、私自身もこれまでの新型コロナワクチンよりも危険性が高いと論理的に考えているところです。

 この予防接種は当初は自民党総裁選翌日(9月28日)に始まる予定だったのが、衆議院選の翌日(10月28日)以降に延期されたような報道があったはずですが、衆議院選の少し前から再び救急車の音を耳にすることが増えてきましたので、すでに接種が始まっているのではないかとも思っていたところ、西田敏行さんの急逝と直前の接種に関する医師のSNS投稿を知った次第です。


 政治的観点からの余談ですが、新型コロナワクチン接種事業の「象徴的存在」となった河野太郎氏が自民党総裁選の当初は最有力視されており、仮に同氏が新総裁に選出されていたら、ワクチンの「運び屋」を自認していた「河野太郎新総裁」の誕生と同時にレプリコンワクチン接種開始という政治的演出になったはずです。

 また衆議院選においては終始、そして今もあの手この手で石破茂首相を引きずり降ろそうとする意図や動きがマスコミや多くのネット配信者らの情報からも明らかですが、仮に10月27日の自民党大敗直後に石破首相退陣となっていた場合、自民党新総裁または立憲民主党党首の下でレプリコンワクチン接種が10月28日から開始の運びとなったはずでした。

 しかもこの日は、世界的なワクチン事業に関係しているビル・ゲイツ氏の誕生日であり、世界初のレプリコンワクチン接種開始はワクチン事業家ビル・ゲイツ氏への「誕生日プレゼント」のつもりだったのでしょうか?


 これまでは一部の医療従事者や学者、ジャーナリスト、ネット発信者らが理論上の危険性を指摘してきましたが、今後庶民が実害を実感していくと、その感情的な反発は凄まじいものになるでしょう。

 具体的にはこのような状況を、前述の占星術家は純粋に星々の配置から一般論的に読み取っていた可能性が高いと、私は見ています。

 その場合、今年11月以降にわが国の政権・政府・当局が直面する試練も計り知れません。


 この西洋占星術による予測が的中するかどうか私に判断はつきませんが、いずれにせよ上述の流れからは、レプリコンワクチン接種開始のできれば前に石破首相を退陣させようとしてきた言論は、この民族自滅的「予防接種事業」にとって石破氏の首相続投が不都合だと考える勢力の代弁であることが見えてくるでしょう。

 逆に石破氏を辞めさせた後に首相の座に就いて欲しいと喧伝されている人物は、「民族自滅」に好都合と考えられているのでしょうか?


 私は石破総裁下の自民党が先の衆議院選で勝利し、石破氏の首相続投となることが「民族自滅」抑止の上で戦術的に必要だと考えたことも、自分の選挙区の自民党候補者と自民党にそれぞれ投票することにした理由の一つでした。

 表面上は石破自民党の「歴史的大敗」に終わりましたが、2020年に新型コロナワクチンを日本企業ではなく外国企業から購入することにした当時の安倍晋三首相を「カルト(崇拝)」する旧安倍派の力が大きく削がれたことになりました。

 石破首相が自民党の議席減少をどの程度に見積もっていたかは知りませんが、私には「肉を切らせて骨を断つ」という戦法がある程度奏功したように見えます。


 石破政権へのマスコミやネット配信者からのバッシングは今も続いていますが、仮に石破氏がすぐ退陣した場合、次の内閣は占星術家が予測する大試練に直面し、国民の猛反発、下手をすれば怨念の矛先となり、それこそ再び短命で終わる恐れが高いでしょう。

 あるいは立憲民主党と他の野党との連立政権に交代した場合も同じであり、一つひとつは弱小の野党はこの一ヶ月で壊滅的な打撃を受けるでしょう。

 そして、もう数ヶ月程度この予防接種事業が終わるまで、あえて石破氏に首相をさせておけばよかったと後悔することになるかもしれません。

 それとも石破氏を早期退陣に追い込んだ後は予防接種を中止するのでしょうか?


3.過剰な欲望が自ら招く失敗

 反石破陣営がそもそもどうしてこんなに性急に衆議院解散を石破首相に迫ったのか理解が困難ですが、石破政権をとにかく短命に終わらせようという気が逸り過ぎて、却って墓穴を掘ってしまっているようにも見えます。

「急がば回れ」という子供でも知っている諺を忘れていたのかも知れません。


 たいてい欲に目が眩んだ時や欲張りが過ぎた場合に「良かれと思ってしたことが仇となる」ものです。

 以前触れた参政党は代表の神谷宗幣氏の命式そのもの、そして結党日の命式との組み合わせから、神谷氏が主導権を発揮しようとすればするほど党の運営がうまく行かなくなる、という占断があることに言及しましたが、この占断を下した占い師は、結党日は誰か占い師に診てもらって決めたはずだと推測していました。

 しかし、占い師のレベルもさまざまであり、参政党の結党日の選定は「良かれと思ってしたことが却って仇となる」典型例となったようです。

 つまり結党日と代表の組み合わせがマズいこと、そして代表の主導権発揮が党にとってマイナスとなること、しかし一般党員や支持者らは神谷氏に心酔(カルト)しているので神谷氏が目立たなくなると党員や支持者も減ること、といった構造的問題を参政党は抱えているわけです。

 そうすると、今回の衆議院選挙で誰もが驚くほど多数の立候補者を用意するなどの参政党への大型投資も回収できなくなるのであり、同様の問題は今後も起き得るのです。

 しかもこの状態が長く続けば続くほど、投資者つまり参政党の背後にいる勢力にとって損失を大きくすることになりますので、彼らの立場に立って考えるならば、適当なところで早めに「損切り」した方が良い、ということになります。


 この占い師の四柱推命を基に的中率を向上させた独自の占術による解説を聞いていると、神谷氏はかつていろんな専門家らを招いて教えを乞うスタイルの動画配信で人気が高まってきていたことから、「永遠の書生」というイメージが大衆に好感を与えるようですし、私も以前の神谷氏の動画は好感をもって視聴していました。

 ただ指導者が自分のカリスマでもって党を率いていく「スターシステム」には、ミスマッチな人選だったということです。

 別のタロット占い師も、参政党は割と早く分裂することになると、結党当初から指摘していました。


 また前述の四柱推命を改良した占い師が米国大統領選に立候補しているカマラ・ハリス副大統領とドナルド・トランプ前大統領の命式を診ると、ハリス氏は早々に社会的活躍の場から退いていく運勢に入るので、命式からはトランプ氏が大統領に返り咲く可能性が高いと指摘していました。

 これも、ハリス氏を大統領にしようと「投資」してきた勢力が同氏の「衰運」に引きずられて力を失っていく可能性を暗示しているのでしょうか?

 尤も占いとは別に国際情勢の専門家らの記事や動画にも注目してきており、主に米国発の情報に基づく分析・予測からはトランプ氏が圧倒的に優位なことは明らかですが、最大の不確定要素は前回の大統領選でも指摘された大々的不正が今回もなされ得る点であることです。

 しかし今回のトランプ氏の圧倒的優位は、多少の不正な投票・集計さえ凌駕し、同氏に大統領の座をもたらすだろう、との予測もあります。

 ハリス氏には前述のワクチン事業投資家のビル・ゲイツ氏が資金協力し、そしてゼレンスキー氏がウクライナ大統領になる道筋を付けた投資家のジョージ・ソロス氏が支持を表明していることなどから、私もトランプ氏が大統領に返り咲くことを期待していますが、これらの投資家らが「ハリス投資のリターン」を確保するために何らかの動きをする可能性も十分ありますので、「合理的」に考えれば楽観視は禁物です。

 ちなみに、ハリス副大統領も含むバイデン政権下における流行病騒動・予防接種による大衆管理の試みとロシア・ウクライナ紛争勃発が偶然ではなく、一連のものであることがゲイツ氏とソロス氏の動きからも想像がつくでしょう。

 しかし、社会科学による「合理的」予測はマックス・ウェーバーによれば不可能なのであり、もしそうならば、時折見聞きするようないろんな学者たちの「予測が当たった」という話は、彼らの社会学的方法論が正しいのではなく、職業的経験による直観が当たったか、あるいは偶然だったと考えた方がよいでしょう。


4.タロットとペンデュラムで占う米大統領候補

 そこで近年関心を持ったタロットで、東京都知事選投開票当日に「運命の輪」が出た小池百合子氏の当選を、自民党総裁選では「太陽」が出た石破氏の当選を予測した経験に味をしめ、米大統領選についても何度か占ってみました。

 一般的には同じことを何度も占うのは良くないとされますが、米大統領選は期間が長いので、折に触れて占ってみました。


 マスコミ報道では、当初民主党側の候補だったバイデン大統領が優位とされてきましたが、7月のトランプ氏暗殺未遂事件直後にバイデン氏が候補から引き摺り下ろされてハリス氏が代替に据えられました。

 以後、ハリス氏とトランプ氏について大アルカナのみの1枚引きや3枚引き(過去、現在、未来)で間隔を置いて占ってきましたが、ハリス氏についての1枚引きや3枚引きの未来は逆位置の「吊し人」(報われない努力や忍耐)が二度出ており(7/25、11/4の占断)、仮に不正な手段に訴えても無駄に終わり、落選するだろうと解釈してきました。

 他方、暗殺未遂直後のトランプ氏については8月2日と同6日と続けて「太陽」が出ており、それからしばらくして10月6日に3枚引きで診たところ、過去「運命の輪」逆(運勢暗転)、現在「審判」(復活)、未来に「太陽」(勝利)が出ていたのに対し、同日一緒に診たハリス氏は過去「皇帝」逆(権威・権力低下や傲慢)、現在「世界」逆(物事の完成を見ない)、未来は「太陽」逆(失敗)と出ており、未来におけるトランプ氏とハリス氏が同じ「太陽」ながらも正位置と逆位置という対照的な出方が意味深長に感じられました。

ハリス氏に特徴的な「吊し人」の逆位置とトランプ氏に特徴的な「太陽」の正位置



 ただし「太陽」は逆位置も肯定的に捉える見方もありますので、10月6日の占断はマスコミがよく云うところの「接戦」とする解釈もできます。

 しかし今まで国内外の選挙を時折注視してきた経験からして、いわゆる「接戦」や「大接戦」と報じられる選挙では、投票の不正や集計の不正が疑われるケースが多いという印象を抱いています。

 例えば、ある勢力が推す候補者がまともに戦ってもライバルに勝てそうにないと予想した場合、マスコミやネット配信者らを使って「接戦」と強調し、偽票を必要枚数準備したり、ライバル票を遺棄したり、どこかに「置き忘れ」たり、集計するのを「忘れ」たり、投票用紙の記載内容を書き換えたり、印字し直したりすることは技術的に難しくはありませんし、同様の訴えは今までいろんなところでなされてきています。

 また、「ライバル同士」の中間集計での得票数が毎回同じだったり、しかも中間得票数が毎回千単位のキリの良い数字であり、最終集計でだけ「推し活」していた候補者の得票数がまるで棒高跳びでジャンプしたようにライバルを飛び超えたり、最終得票数だけ一桁まで細かく数字が出る…などの現象が見られる場合も、投票や集計の不正を疑ってみる価値があります。

 トランプ氏とハリス氏の未来について出た「太陽」の正逆は、このような意味での「大接戦」の状況を示していたのでしょうか?


 最近は複数の理由からペンデュラム(振り子)によるダウジングの方に力を入れており、この方法(質問に対する振り子の動きでイエス・ノーを判断)でも何度か米大統領選の行方を占ってきましたが、ハリス氏の当選には「ノー」、トランプ氏の当選には「イエス」の答で一貫しています。

 不正投票・集計が行なわれるが否かも占うと、一貫して「イエス」と出ますので、それでも尚トランプ氏が勝利するのか占うと、これまた「イエス」でした。

 これは先の専門家の「合理的」予測にも合致します。


5.米大統領選投開票日の流れを占う

 ただし投開票自体は混乱を極めそうです。

 投開票当日(日本時間でほぼ本日11月6日)を序盤、中盤、終盤の三つに分けて昨日、日本時間で11月5日昼に占ってみたところ、順に「愚者」逆、「法王」逆、「塔」の正位置対策・注意点は「力」逆、しかし全体的傾向は「運命の輪」の正位置と出ました。

米大統領選投開票日の流れ:序盤=「愚者」逆、中盤=「法王」逆、終盤=「塔」


米大統領選投開票日の全体的傾向=「運命の輪」、対策・注意点=「力」逆



 タロットは基本的に人の心を読むものと云われますので、仮に不正が行なわれることを前提にすると、この占いが最も関係してくるのは投開票と集計を行なう企業やそれをさせる勢力でしょう。

 ということは、投票機で票を各候補者に仕分け、それらを集計する企業とそこで何らかの作為をさせる勢力にとっての一日の展開と捉えることができます。


 序盤の「愚者」の逆は、彼らの愚かさ、計画の甘さとそれらの露呈、と解釈することができます。

 中盤の「法王」の逆は、計画通りに行かない状況に気づいた彼らが真っ当な智恵や対処法に反する手段・行為をさらに重ねていく様子を表しているようです。

 そして終盤に正位置で出たのがよりによって「塔」という、予期せぬ突発的事象により、それまで計画、実行してきたことが一瞬にして破壊され、頓挫することを暗示するカードでした。

 さすがにソロス、ゲイツ両氏が支持、支援を表明しただけのことはありますが、これらのカード展開は見方によっては神秘的すなわち「オカルト」な黙示録のようでもあります。


 実際に時代は大きく、急激に変わろうとしています。

 それは西洋占星術的には冥王星が山羊座から水瓶座へこの2024年11月20日から完全に移ることによります。

 冥王星は太陽系の最も外側の軌道を動き、公転周期が248〜249年と最も長く、それだけに個人はもとより世界とも人類社会とも呼ばれる全体に与える影響が最も大きく、その影響の仕方は「破壊と再生」という言葉で表現されています。


 冥王星はすでに昨年3月24日に水瓶座に入っていますが、地球から見ると5月2日に逆行を始め、6月11日に山羊座に戻り、10月11日から再び順行を始め、今年1月21日に水瓶座に入るも、5月3日にまた逆行に転じて9月2日に山羊座入り、そして10月12日から順行に戻って現在は最終的な水瓶座移行の過程にあり、水瓶座に入ってしまう11月20日まで残り2週間です。

 冥王星が山羊座にあった時代は、個性ではなく組織の秩序やヒエラルキーが重視され、庶民は労働にすべてを捧げるように仕向けられた時代だとする解説を聞いたりしましたが、ある企業に正社員として勤める人が「正規奴隷」と自嘲気味に自己紹介するYouTube動画を見たこともあります。


 そのような時代性が謂わば頂点に達したのが流行病騒動と「緊急事態宣言」下の科学的根拠も薄弱で全体主義的な感染対策の強要だったのですが、その感染対策の法的根拠は、新型コロナ感染症が感染症法上の「新型インフルエンザ等感染症」に分類されたことにありました。

 この新型インフルエンザは2009年1月頃から2010年3月頃にかけて世界的に流行したとされますが、冥王星はその少し前の2008年11月27日に射手座から山羊座へ完全に移行したばかりだったのです。

 そしてこの新型インフルエンザと同じカテゴリーに分類され、冥王星山羊座時代の特徴を最も強く顕現させることになった新型コロナ感染症が、普通の季節性インフルエンザと同類の「五類感染症」に変更された昨年4月27日は、冥王星が初めて山羊座を抜けて水瓶座に入って約1ヶ月後のことでした。

 つまり2009年の新型インフルエンザの世界的流行は冥王星山羊座時代の序章、それに対して2023年の新型コロナ感染症の「新型インフルエンザ等感染症」から「五類感染症」への移行は冥王星山羊座時代の終章の始まりを象徴する出来事でもあったのです。

 このように時代の流れを捉えると、冥王星山羊座時代の序章である新型インフルエンザの世界的流行が始まった時期の2009年1月20日に米国で民主党のバラク・オバマ氏が大統領に就任、そして新型コロナ禍の最中にオバマ氏の傀儡との見方もあるバイデン氏が大統領選においてトランプ氏の感染対策の遅れを指弾し、当確の1週間後には新型コロナワクチン接種をアピールしたりしましたが、冥王星山羊座時代の終章が始まった直後の2023年4月に日本では新型コロナ感染症が「五類」に移行したことに意味深長なものを感じます。

 それから冥王星が水瓶座から山羊座に戻ってはまた水瓶座に入るという動きを繰り返してきた間にバイデン政権はどんどん劣化し、冥王星が水瓶座にあった今年の7月にはトランプ氏暗殺未遂事件の直後にバイデン大統領が大統領選から撤退させられたのも興味深い事象です。

 そしてバイデン氏からバトンタッチしたハリス氏は周囲がどれだけ応援しようとしても期待に応えるどころか、むしろ「墓穴」をさらに深くして周囲の支援者らも巻き添えにして引きずり落としていったのは、もはや冥王星による不可抗力が働いているとしか考えられません。

 ネットでは冥王星にはそれこそ「誰も抗えない」という表現も目にしましたが、ヒエラルキー重視の山羊座から個性重視の水瓶座に完全移行中の冥王星に抗うことは誰にとっても「自殺行為」以外の何物でもないのかもしれません。


 こうしてみると、前述の米大統領選当日の流れの終盤の「塔」の正位置は強烈な印象を放っていますが、さらに当日全体の対策・注意点として出た「力」の逆位置のカードも、「破壊と再生」の「破壊」を暗示するような「塔」を承けての的確なアドバイスに見えます。

「力」は物理的、男性的な力ではなく、内なる母性的な力、「柔よく剛を制す」と表現される力の意味ですので、「力」の逆位置は焦燥に駆られて無理を通そうとすることを戒めていると解釈できますし、もっと言えば、「柔よく剛を制す」ような試みさえ無駄だと示しているようです。

 ちなみに「塔」のカードが出た場合のアドバイスも、突発的事態に抗わず、なすがままにすべてを受け入れるべきである旨が、私の買ったタロットカードの付録の英語解説書に載っています。

 仏教的に言えば「諦観」する姿勢でしょうか?

 しかしそれが運気好転の鍵であり、冥王星による「破壊」だけでなく「再生」の恩恵に与る秘訣のようです。

 それは、米大統領選当日の流れの全体的傾向に正位置で出ていた「運命の輪」が意味するものでもあるのではないかと考えている次第です。


6.「破壊と再生」の冥王星と「塔」のカードと禊祓

 米国内のさまざまな世論調査や選挙演説の聴衆の実数からしてトランプ氏の優位は明らかであり、その実態を隠し、人類を厳格なヒエラルキーの中にがんじがらめにすべくハリス氏を大統領の座に据えようとする勢力は、あの手この手を尽くせば尽くすほど、冥王星から容赦なく「破壊」されるように思われます。

 特に冥王星が支配星や守護星とされる蠍座が太陽星座であるビル・ゲイツ氏は、間もなく個性重視の水瓶座に移る冥王星の動きに反する人類の予防接種管理社会化に拘泥すると、冥王星から受ける「破壊」の衝撃も凄まじいものになるのでしょうか?

 逆にハリス氏落選を冥王星の水瓶座移行による必然と受け入れ、ワクチン事業も潔く捨てると、むしろ時運に乗って「再生」に向かうことができるのでしょうか?

 尤もそれは、太陽星座が蠍座のゲイツ氏だけでなく、多少の程度の差はあれ誰にでも本質的に当てはまることでしょう。


 タロットの大アルカナで16番の番号が当てられた「塔」の次の17番は、暗い夜空に星々が輝く「星」のカード。

 これら夜空の星は、それまで積み上げてきたものの象徴でもある「塔」が神慮の落雷で破壊され、その高層階から落下したことで心中はいまだ暗いものの、希望の光も見えてくる可能性を暗示するものですが、それには、募り募った思いを捨てて素の状態に戻ることが前提だと、右足を池の中に入れ、左足の膝を地面に着けて、夜空ではなく足下の池を見ながら、両手の容器に溜まった水を一気に捨てる全裸の女性の姿で示されています。


 これは日本神話で謂う禊祓に相通じる思想です。

 イザナギノミコトはイザナミノミコトと神生みを続けていたものの、火神の出産という予期せぬ突発的事態が原因で妻を失い、しかし亡き妻への愛着を捨てきれずに死者の世界に行ったところ、亡き妻の変わり果てた姿を目にして逃げ帰り、それまでに募り募った欲望や怒りや悲しみなどの「罪穢(つみけがれ)」を祓うべく、衣類や装飾品を捨て水底まで潜ってから浮上して両目と鼻を洗うと、アマテラスオオミカミ、ツキヨミノミコト、スサノオノミコトが誕生したのが禊祓の流れです。

 アマテラスは太陽、ツキヨミは月、スサノオは星に対応します(スサノオの異称=須賀大神の「須賀」が意味する「砂」は夜空に散らばる星々も連想させる)。

 他方、禊祓と共通性のあるタロットの17番「星」の次の18番が「月」、その次の19番が「太陽」と順番に違いはあるものの、日本神話と同じく太陽、月、星が連続して登場するのが非常に興味深いです。

 そして予期せぬ突発的な事象で「破壊」された後、「再生」の流れに乗る叡智は従来積み上げてきたものへの執着を捨て去ることである点で、日本神話もタロットも共通しているのです。

タロットの17番「星」に見えるイザナギノミコトの禊祓の象意/17番「星」、18番「月」、19番「太陽」の流れと日本神話の禊祓での太陽=アマテラス、月=ツキヨミ、星=スサノオ誕生との対比は意味深長。



 前回の米大統領選は一応の「決着」が着くまでかなり時間がかかりましたので、そのような可能性をペンデュラムで占ってみました。

 すなわち、今回の米大統領選はトランプ氏当選ですぐ決着するか否か?という二者択一の質問に対するペンデュラムの動きをみると、「イエス」の回答でした。

 ハリス氏を支持、支援してきた勢力も日本神話やタロットが示す叡智に気づき、人類をワクチン接種で管理、支配するために積み上げてきたモノやカネをさっぱり捨て去り、冥王星水瓶座時代の時運に乗っていく選択をすることを、ペンデュラムの動きは示しているのでしょうか?
 

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