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斎藤県政騒動の背後へのアプローチ



1.斎藤知事再選と「大躍進」した政党・政治家


 兵庫県の斎藤知事が絡む一連の騒動に実は他の一見無関係に思われるさまざまな事象が関係していることに気づくと、一自治体の兵庫県の問題がなぜ全国的な関心事となり、国民世論を二分する事態になっているのかが見えてきます。

 斎藤県政騒動に関心を持つようになったのは、兵庫県議会が全会一致で斎藤知事不信任案を可決した異常事態が発生した9月19日からです。

 それ以前の関心は東京都知事選や自由民主党総裁選、米国大統領選の動向などにあったので、斎藤県政については見落としている点も多いかもしれませんが、これらの動向との連動性を感じたことも、斎藤知事問題に注目するようになった理由の一つです。


 例えば昨年7月7日の全国的ニュースは東京都知事選でしたが、現職小池百合子氏が当選したものの、石丸伸二氏(広島県安芸高田市前市長)が「大躍進」して当選するとの予想もありました。

 その同じ日、都知事選ニュースの陰で、斎藤知事を告発して百条委員会での証言にも積極的だった元西播磨県民局長が、自宅や職場から離れた姫路市内の親戚宅で「自殺」したとされます(姫路市は中播磨県民センターの管轄)。


 都知事選との兼ね合いに関しては他にも興味深い指摘を目にしました:
・昨秋の兵庫県知事選における斎藤氏の選挙戦と都知事選における石丸伸二氏の選挙戦には共通性が高い
・斎藤支持コメントと石丸支持コメントのSNS投稿者アカウントの重複が目立つ
・衆議院選挙で「大躍進」した国民民主党の支持者アカウントも石丸支持者アカウントとの重複が目立つ

 つまり、昨年「大躍進」した政治家や政党の支持者らの同一性や相互連携が考えられるのです。


 また小池、石丸両氏の支持層が重なるとの指摘も目にしましたが、石丸氏が都知事選出馬を示唆した5月10日以降小池氏はなかなか出馬を表明しなかった(ようやく6月12日に表明)ことからして、従来の小池氏支持票のかなりの割合が石丸氏に流れて小池氏が落選する可能性があり、「日本初の女性首相」の夢を諦めていないと云われる小池氏にとって都知事選落選は致命的なダメージとなるからでしょう。

 以上の諸点に加え、小池氏は支持政党別支持率では公明党支持層の支持率が従来最も安定的に高いことも考慮すると、石丸氏も公明党支持層からの支持率が最も高いと推察できるので、石丸支持層≒国民民主党支持層≒公明党支持層の相当な割合ということになります。

 こうしてみると、衆議院選挙で公明党が代表も落選するほどの大敗を喫した一方、国民民主党が議席を大幅に伸ばした背景が見えてきます。

 すなわち公明党支持層、特に支持母体の創価学会の政治的分裂が進行中で、その分派が投票先を小池氏から石丸氏へ、また公明党から国民民主党へと変えた可能性が窺えます。

 これは、長年公の場に姿を見せなかった同会の池田大作名誉会長の死が一昨年の11月15日(斎藤知事の満46歳誕生日)に発表されたことや、昨年9月10日に公明党の代表を長期務めた山口那津男氏が次の代表選不出馬を表明したこととも何らかの関係があるように感じられます。


2.斎藤知事(1期目)辞任と石破政権誕生


 昨年7月から約二ヶ月間の最も大きな国内政治の動きは、8月14日に岸田文雄前首相が次の自民党総裁選への不出馬を表明し、総裁選立候補者が乱立したことでしょう。

 当初の8月後半は、新型コロナワクチン接種とマイナンバーカード取得の推進に最も積極的だった河野太郎氏が優勢との報道が続いていましたが、世論動向からして河野氏を「推し活する」ことが無理と分かると、マスコミが「有力視」する自民党総裁選立候補者らが次々と入れ替わっていきました。

 そのうち最終段階まで「有力視」された小泉進次郎氏が9月6日、自民旧安倍派の高市早苗氏が9月9日に立候補してわずか数日後、高市総務相時代に総務省本省に戻ることができた斎藤氏について、「斎藤さんは悪くない」説がネット上に出始め、ちょうどそのタイミング(9月13日)で、斎藤知事再選を応援していたとSNSでよく指摘される明石倫理法人会に旧安倍派の西村康稔元経済産業大臣が入会しました。

 そのような状況で自民総裁選が9月17日に告示、石破、小泉、高市三氏三つ巴で同27日の投開票日を迎え、結果的に石破自民総裁、首相誕生の運びとなりました。


 興味深いことに、兵庫県議会は自民総裁選告示直後の9月19日に斎藤知事不信任案を可決、同知事は以後10日間県議会解散の見極めを行なっていたものの結局解散はできず、9月27日に石破氏が総裁選を制し、第一次石破内閣が発足する前日の9月30日に辞任することになりました。

 ここで旧安倍派の高市氏が総裁選で負けた点に注目すると、日本維新の会と自民旧安倍派に推されて知事(1期目)となっていた斎藤氏が自民総裁選投開票前日に辞任を選択したことは、高市氏の総裁選敗北が実は早くから現実味を帯びていたことを暗示しているのかもしれません。


 しかし石破政権を超短命で終わらせようとした自民旧安倍派などの圧力で、10月9日衆議院解散表明の方向性が固まった頃の10月7日、斎藤氏応援SNSアカウントが立ち上がります。

 そして石破自民党の敗色が濃厚となり、旧安倍派が勢いを盛り返してきた衆院選投開票の10月27日の直前の同24日、斎藤氏再選を目的として立花孝志氏が兵庫県知事選への出馬を表明。

 はたして自民公明両党が議席を大幅に減らし、石丸氏と支持層が重なる国民民主の「大躍進」に終わった衆院選直後の10月31日、兵庫県知事選が告示されました(投開票は11月17日)。


3.斎藤知事再選と石破トランプ会談妨害


 斎藤知事陣営の選挙戦の法的問題についてはすでに多くの指摘がなされており、今後も次々と新たな暴露が続いていくと思いますが、本稿の趣旨からすると、「旧安倍派の宿敵」石破首相がペルー訪問中の昨年11月16日(ペルー時間)にトランプ米次期大統領との会談の断念を発表せざるを得なかった点も大いに注目されます。

 以前の記事でも述べましたが、兵庫県知事選の帰趨について11月15日までに視聴した複数の占い動画と私自身の占いの結果から稲村氏勝利と判断していましたが、翌16日の複数の占い動画は斎藤氏勝利という逆の結果を示していました。
 
 そこで、私自身も改めて稲村・斎藤両氏の17日の投開票日当日の心境をタロットで占うと、両氏とも否定的カードばかり出ましたが、ただ一枚の肯定的カード(正位置の「吊し人」)が出た斎藤氏に粘り勝ちの可能性を見て取り、自分の占いでも1日経っただけで正反対の結果が出て衝撃を受けていました。

 そして、斎藤氏の逆転勝利の占断が出るようになったその16日、ペルー時間で石破トランプ会談断念が発表されたのです。

 過去何度も主張してきたように、石破自民総裁・首相誕生とトランプ氏大統領選勝利は連動しており、共に同じ宗派の篤信家でもある石破・トランプ両氏はお互い会いたがっているのが本音だと私は考えてきましたが、石破氏の宿敵である旧安倍派が暗に応援している斎藤氏の知事再選が現実味を帯びてくるに連れて、石破トランプ会談への牽制と妨害は強まり、占断も斎藤氏落選から当選に変わった16日に同会談断念も発表されたという流れになったわけです。


 他にもいろいろありますが、以上の国政レベルと兵庫県政レベルの出来事の連動を見ただけでも、斎藤知事を巡る問題が兵庫県だけではなく、国政レベルの問題であることを示唆するものです。

 そして斎藤県政が国政レベルの問題であるということは、国外からの内政干渉を疑ってみる必要性を示してもいます。

 以前も、斎藤知事公職選挙法違反刑事告発受理(昨年12月11日)直後に安倍晋三元首相夫人昭恵氏とトランプ氏の(恐らくトランプ氏の本意ではない)夕食会(同15日)が設定された流れにも触れましたが、それも斎藤県政継続の背後に国外勢力の存在を暗示するからです。


 このように見てくると、これほどあからさまな例もないほど数々の疑惑が暴露され、というより自ら墓穴を掘っているとしか言いようがない斎藤氏と関係者らに対する県警や地検の捜査の動きが目立たない(少なくとも表面上は)根本的な理由は、同氏の背後に維新や自民旧安倍派だけでなく、さらにその裏に国外勢力が控えているからだと考えますが、いかがでしょうか?

 それは米国だというのではなく、国家の枠に無関係に世界中で暗躍するグローバリズム勢力だと考えています。

 この考えにより強い自信を抱かせたイラストもありますが、具体的な言及は後日にします。

 昨年7月のトランプ氏暗殺が未遂に終わり、その後ジョー・バイデン前大統領やカマラ・ハリス前副大統領を利用することが不可能と判断したグローバリズム勢力が、トランプ氏を取り込んで利用する方針に転じ、実際そのような形で米トランプ政権が発足したことから、もう少し様子見をすると、私の心中にある仮説をもっと補強してくれるような動きが出てきそうな予感がするからです。


 少し話はそれますが、トランプ氏を反グローバリズムの英雄のようにイメージしてきた人々は、グローバリズム勢力に取り込まれた形でのトランプ政権発足に落胆したかもしれませんし、トランプ氏に懐疑的だった人々は「やはりグローバリズム勢力のシナリオ通りだ」と自説への確信を強めているようです。

 しかし実際は、トランプ氏=反グローバリズムの英雄であるとか、逆にすべてはグローバリズム勢力のシナリオ通り、と単純に割り切れるものではありません。

 そのような単純化した見方では説明がつかないことが多々あるからです。

 その最も顕著な例は、昨年7月のトランプ氏暗殺未遂と直後のバイデン前大統領の大統領選撤退及びハリス副大統領の代替出馬です。

 この一連の流れも「すべてグローバリズム勢力が仕掛けたお芝居」とすると言説もありますが、グローバリズム勢力は自らの傀儡を政権の座に残す、または新たに据えることが最重要課題なのであり、そのための時間や資金、労力を最大限効率的に活用する必要があるのに、回りくどい「お芝居」(しかもトランプ氏が実際死亡する恐れも十分あった)を仕掛けるほど悠長な余裕があったのでしょうか?

 この件については後日別稿で整理してみることにしましょう。

 

4.庶民の「防諜」能力の高まりとグローバリズム計画の頓挫


 人類を一元的、全体主義的に支配したいグローバリズム勢力は、その数々の計画が頓挫し、また順調に進展しているとは言えず、彼らは自認したがるような全知全能な存在でもありません。

 近年では彼らが繰り出すさまざまな、しかも稚拙な企みにすぐさま気づく庶民も世界中で増えてきているようです。

 これは庶民の「防諜」能力が高まっている証でもあります。


「防諜」というと、何か特殊な知識や技術・技能を持つ組織や人物らが携わることのように思われるかもしれませんが、それは「手段」に目を奪われた発想であり、その点を認識していただくためにも敢えて「防諜」という言葉を用いています。

「防諜」とは「諜報を防ぐ」という意味であり、その防ぐべき「諜報」とは、敵の秘密情報を盗み出すだけではなく、敵に誤情報を与えて誤判断に誘導して不利益や敗北を齎す活動も含みます。

 個人レベルの話に喩えると、「諜報」とは個人情報を盗み、偽情報を提供して詐欺を働くこと、逆に個人情報を盗まれたり、詐欺に遭わないようにするのが「防諜」に相当します。

 これは本質的には多くの人が普通に行なっていることであり、「諜報」「防諜」と聞いて身構えるのは、「諜報機関」や「諜報部員」、「防諜機関」などの言葉に特殊な専門の知識、技術・技能を備えた組織や人物などを連想してしまう先入観があるからです。

 もちろん私たち一般人にそのような知識や技術・技能はないですが、現実には「諜報」の主体ではなく客体となる私たちも「防諜」=「騙されない対策」をとることは可能であり、必要であるとさえ考えています。

「防諜」で最も大切なのは日進月歩で進化、変遷する知識や技術・技能ではなく、時代が変わっても不易の「敵の意図を考えること」だからであり、それは、米作家フレデリック・フォーサイスが著書『イコン』の中でロシアの防諜機関の責任者の口を借りて繰り返し強調している点でもあります。


 これは別の卑近な言葉で言えば、マスコミ報道やネット情報を「鵜呑みにしない」ということでもあります。

 そうした「鵜呑みにしない」批判的視点で日々情報に接していくうちに、意図的な情報にはいくつかの特徴が見えてきます。

 その特徴の一つに焦点を当てるだけでも、斎藤知事の背後にグローバリズム勢力の存在が察知されますが、それについてもまた別稿で述べることにしましょう。

5.斎藤知事の過去、現在、未来を占う(今年1月28日午前)


 元西播磨県民局長が斎藤知事(1期目)を告発する文書を昨年3月に作成、配布したことに始まる斎藤県政騒動はもう10ヶ月ほど続いており、特に昨秋の兵庫県議会全会一致での知事不信任案可決→斎藤知事辞任→兵庫県知事選挙→斎藤知事再選→斎藤陣営の公職選挙法違反疑惑へと問題は劇場化してきた一方、警察や検察の動きが遅すぎるという不審や不満も募り、いつになったら警察や検察が動いてこの問題が解決するのかとヤキモキする人々も少なくないようです。

 そこでふと、斎藤知事本人の過去、現在、未来(期間は特に定めず)の心境を久しぶりに占って(タロットの3枚引き)みようかという気になりました(1月28日午前):
・過去=「審判」→復活、復権
・現在=「悪魔」逆→執着や囚われの状態からの解放
・未来=「隠者」逆→思慮分別がつかずに暗中模索の迷走

 これらのカードをより具体的には以下のように解釈しました:
 過去の「審判」⇨知事選から再選に至るまで、また公選法疑惑噴出後も方々から支援を受けていた時期(今年の阪神淡路大震災30年行事まで?)の「復権」を感じてきた心境。

 現在の「悪魔」逆⇨斎藤知事が依存していた日本維新の会や自民党旧安倍派、そしてそのさらに背後にいるグローバリズム勢力から見放されつつあることを感じている状況。

 未来の「隠者」⇨背後勢力から見放され、指示も受け取ることができない状態に陥り、暗中模索の迷走や行き当たりばったりの状態。

斎藤知事の心境を示すカード:過去=「審判」、現在=「悪魔」逆、未来=「隠者」逆


 現在の「悪魔」逆を上述のように解釈した理由は、昨年の都知事選での石丸伸二氏を選挙戦途中と投開票当日とで占うと、「大躍進」最中の選挙戦の中盤は正位置の「悪魔」(執着、囚われ、依存)だったのが、投開票当日は同じ「悪魔」のカードが逆位置で出ており、同日に「運命の輪」が正位置で出た小池氏が再選を果たしたからです。

 石丸氏と斎藤氏の支持層や選挙戦には共通性が高いとの指摘があることは前述のとおりですが、石丸氏の「大躍進」が途中で止まった都知事選投開票当日と同じ逆位置の「悪魔」が斎藤氏の現状として出たのがとても印象的です。

 石丸氏の「大躍進」は大口スポンサーの登場にもよりますが、それは換言するとスポンサーへの依存を強め、スポンサーの意向に大きく左右されることにもなるのであり、その石丸氏の状態は「悪魔」のカードに描かれた鎖で首を繋がれた人間の姿に暗示されると解釈しました。


 しかし逆位置になると、「悪魔」(依存、執着、囚われ)からの解放は、人間が自ら囚われの状態から離れる肯定的な意味合いの解釈もありますが、「悪魔」から見放されることを示す場合もあるでしょう。

 石丸氏の都知事選の結末も斎藤氏の現状に関しては、逆位置を後者のように解釈(支援勢力から見放される)した方が、真相に近いのではないかと考えています。
 

 この見立ては、フリージャーナリストの菅野完氏が次のYouTube動画で指摘していた、1月29日の定例記者会見当時の斎藤氏の不安そうな様子(7:46〜)とも符合するものがありそうです。



 その同じ視点からすると、また新たに注目すべき動きが1月30日に続きました。

 それは、安倍晋三元首相の森友学園への小学校用地の売却を巡る疑惑の渦中で赤城俊夫さん(当時財務省近畿財務局職員)が自殺に追い込まれた経緯の解明のために、赤城さんの妻が開示請求していた財務省と近畿財務局の検察提出文書の不開示決定を取り消すよう大阪高裁が命じたことです。


 すなわち斎藤知事を支援してきた自民旧安倍派に不都合な判決が出たことになります。


 これはグローバリズム勢力が自民旧安倍派を見放そうとしているのでしょうか?

 それとも自民旧安倍派を支援してきたグローバリズム勢力自体が力を失ってきていることの現れでしょうか?

 斎藤県政騒動の真相に迫り、今後を予測する上で、斎藤知事の背後勢力の動向や状態をチェックすることが大切なことを、大阪高裁のこの判決は如実に示していると思います。


 実はこの記事は1月下旬から書き始めたのですが、いろいろと用事が立て込んで体調も崩し、2月に入ると尚更記事の仕上げが捗らずにいたので、上記内容で多少体裁を整えて投稿しようと思ったところ、急遽日米首脳会談実現の運びとなり、同時並行的に石丸伸二氏の昨年の東京都知事選での公選法違反疑惑が持ち上がり、また斎藤知事再選の公選法違反疑惑で刑事告発が受理されていた広告企業と関係先への強制捜査が行なわれとの報道が続きましたので、以下を追記することにします。


 前にも指摘したように、石丸・斎藤両氏の支持層が重複していること、斎藤氏が「反石破」の維新や自民旧安倍派に支えられていることは、石破トランプ会談実現の方向に動き出したと同時に石丸・斎藤両氏の形勢悪化が顕著になったことで再度浮き彫りになったと思います。

 石破トランプ会談実施の発表は直前になされましたが、準備が前もってなされてきたのは当然であり、何らかのタイミングを待っての発表だったのでしょう。

 それが、一体何を待ってのことだったのかについて思うところは後にして、今は石破トランプ会談実現の方向性が固まったのが1月下旬、26日頃からだった可能性を窺わせる情報に注目しましょう。

 斎藤県政の問題をずっと追求している子守康範氏は以下の動画で、「斎藤さんは悪くない」説がSNSで出回り始めた頃の昨年9月13日に自民旧安倍派の西村元経産相が入会した明石倫理法人会会長のSNS投稿を丹念に追い、同会長がずっと続けてきた斎藤氏応援投稿が1月25日を最後に消えてしまったことを指摘しています(3:00~11:45):



 このことから以下の出来事の連動性を推測できないでしょうか?
・1月26日以降、斎藤知事を支えてきた勢力(自民旧安倍派など)に何らかの異変

・自民旧安倍派の「宿敵」石破首相とトランプ米大統領の会談が実現に向け始動?

・斎藤知事の心境(1月28日午前、タロット3枚引き):過去=「審判」、現在=「悪魔」逆、未来=「隠者」逆 *「悪魔」逆は斎藤氏が支援勢力から見放されていくことの暗示と解釈

・後ろ盾を失い出した斎藤知事は1月29日の記者会見中も「心ここにあらず」

・斎藤知事と支持層が重複する石丸伸二氏の公選法違反疑惑報道

石破トランプ会談実施予定の電撃発表(2月4日)と石破首相訪米(同6〜8日)

・2月7日(日本時間)、斎藤知事公選法違反疑惑の渦中の広告企業及び関係先への強制捜査

・2月7日(米国時間)石破トランプ会談はお互いを褒め合う形で始まるも、トランプ大統領は共同記者会見後に握手せず退出

・「反石破」勢力が支える斎藤知事の疑惑を調査する兵庫県百条委員会は意見集約困難とする報道

・「反斎藤知事」側の県幹部職員や県議会議員(両者とも自殺)に対する誹謗中傷の元凶である情報の漏洩に関して、斎藤知事側勢力(日本維新の会、NHKから国民を守る党など)の内部対立


 上記の動きの中で、日米首脳会談の共同記者会見の後でトランプ米大統領が石破首相と握手もせず退出したことは、石破首相の立場を弱め、「反石破勢力」に依拠した斎藤知事にとって有利に働くか?と最初は思いました。

 それは、百条委員会の意見集約が困難とする報道もあったからですが、その後の事態の推移を見ると、「斎藤包囲網」はさらに強固になってきているようです。

 つまり石破首相が安倍晋三元首相のように米国の要求に何でも従う人物でなく、トランプ大統領が握手もせず退出するほど譲歩しなかったことが、石破首相の立場を弱めるどころか、むしろトランプ米大統領の支援勢力に入り込んでいる「親安倍勢力」の力が一層弱まることにつながったのでしょうか?


 こうしてみてくると、明石倫理法人会関係者がずっと続けてきた斎藤知事応援のSNS投稿が途絶した1月26日から石破トランプ会談実施の発表があった2月4日の頃に何があったのでしょうか?

 それは複数あるようで、後日深く考えたいと思いますが、今回は澁谷司拓殖大学名誉教授の次のYouTube動画をご参考ください:

 公明党や維新の会と中国との深い関係がよく指摘されることからも、斎藤知事の置かれている状況の変化と関係があるのではないかと見ています。


 以前から指摘していますが、保守・右翼vs左翼、資本主義vs社会主義の「対立」は、全体主義(究極は「グローバリズム」という既存の国を解体して世界全体を一つの全体主義体制)に誘導することを目的とした茶番です。

 中国を中国共産党独裁から習近平個人独裁の全体主義体制に移行させる企みも、グローバリズムに向けた一つのステップですが、もしそれが習近平氏の病気で頓挫しかけているのが本当ならば、自民旧安倍派や維新の会など「保守」を装うグローバリズム勢力に支えられている斎藤知事も立場が危うくなったのかもしれません。


 改めて強調しますが、個々の独裁者と独裁国家が表面上「右翼」か「左翼」かの違いはまったく意味がありません。

 グローバリズム勢力にとっては世界各国に「スターシステム」を用いて独裁者を誕生させ、各国を独裁者の人治主義による全体主義国家化し、すなわち各国の法治制度の形骸化=国家の形骸化を進め、独裁者を通じてグローバリズム勢力に都合の良い仕組みを各国に作っていくことが便利であり、重要なのです。

 そして、独裁者や独裁政権の存続には国内不満を矛先を逸らすための「外敵」が必要なことがよく知られているように、表面上お互いに「反目し合う」独裁国家が隣接、近接している状況を作り出すのも肝要です。

 したがって、例えば日本の隣の中国が習近平個人独裁化して、「外敵」の日本との領土問題を先鋭化させ、また「有事」や「緊急事態」に誘導させて得するのは、日本においても誰か特定人物を「スターシステム」で地方や国のレベルで独裁者に仕立て上げ、法治国家を破壊して個人独裁の人治主義の全体主義国にしようとする勢力であり、彼らは一見「保守」や「右翼」を自称して「反共・反中国」の言論を展開していても、実態は似非保守のグローバリズム内通勢力なのです。

 尤も彼らの多くがこの点に気づいていないのも問題であり、中には「反グローバリズム」を謳いながら、結果的にグローバリズム勢力を利する言動をしている人らさえいます。


 グローバリズムと反グローバリズムのせめぎ合いは日本も含む世界中で続いています。

 その時々の情勢変化によって、グローバリズム勢力が背後にいる斎藤知事の立場も変転を繰り返しており、今後もうしばらくの間続く可能性もあります。

「スターシステム」によって知事になり、再選もされた斎藤知事に関する問題も、このようなグローバルな視点から俯瞰すると、いろいろ気付かされることがあるのではないでしょうか?

6.石破首相・トランプ大統領の関係を占う(2月10日午前)


 最後に石破トランプ会談に関して2月10日に行なったタロット占いについて述べておきます。

 同会談を「現在」とし、日米両首脳の相手と会談に向けての心境の「過去」と、会談後の「未来」もタロットカードの大アルカナ22枚のみの3枚引きで占ってみました。

 石破氏から見たトランプ氏と日米首脳会談への心境:
・「過去」→「死神」逆⇨外部圧力で停止していた会談に向けての動きが再開
・「現在」→「力」逆⇨交渉でのトランプ氏や米側への思いやりがうまく通じない
・「未来」→「恋人」逆⇨対米外交で選択を誤るか、トランプ氏から心が離れる

石破首相から見たトランプ米大統領との関係:過去=「死神」逆、現在=「力」逆、未来=「恋人」逆


 トランプ氏から見た石破氏と日米首脳会談への心境:
・「過去」→「恋人」⇨信仰も共通する石破氏との会談への期待
・「現在」→「悪魔」⇨石破氏との会談への期待過大が支配欲に転じる
・「未来」→「運命の輪」⇨石破氏や日本との交渉で好機が巡ってくる

トランプ米大統領から見た石破首相との関係:過去=「恋人」、現在=「悪魔」、未来=「運命の輪」



 上掲のカードからも、石破、トランプ両氏が会談の実現を待ち望んでいたことは間違いないと思いますが、事前の期待が大きかったせいもあるのか、実際に会ってみるとお互いの認識や思惑の違いが想定外に大きく、それが共同声明の後に握手がなかった形で現れたのかもしれません。

 尤も、交渉結果からして、トランプ氏は石破氏と握手をすると、その後の自身の立場が不味くなることを恐れて、敢えて支援勢力に対するアピールの意味で握手をしなかったことも考えられますが…

 そして今後近い将来は「運命の輪」が出たトランプ氏に好機が巡ってきて、他方「恋人」が逆位置で出た石破氏は対米外交で何か選択を誤る可能性もありますが、トランプ氏に期待する気がなくなることを暗示しているように思われます。


 いずれにせよ、石破トランプ両氏の関係を象徴するカードは、両氏のどちらにも出た「恋人」であることが窺えます。

 それは、若い男女の頭上から天使が祝福する「恋人」の裏返しにも見える、若い男女を首輪で繋いだ台座に座る「悪魔」がトランプ氏の側に出たことにも暗示されているのではないでしょうか?


 石破トランプ関係の「未来」は一見すると、「運命の輪」が出たトランプ氏に有利に展開するように思われますが、「運命の輪」は一過性の運気好転であり、あるタイミングが過ぎれば暗転していくものです。

 一旦好機に恵まれたトランプ氏が自らの主張をゴリ押ししようとするのは、短期的利益にはつながるでしょうが、石破氏の心がトランプ氏から完全に離れてしまうことにもなりかねず、その悪影響は好機が過ぎ去った後のトランプ氏にブーメランのように跳ね返ってくるでしょう。


 石破氏は恐らく本人にとっても意外なことに自民党総裁となりましたが、衆院選は予想通り大敗し、少数与党での政権運営を余儀なくされ、与党内にも「政敵」の方が多いのが実情です。

 他方のトランプ氏は先般の大統領選で州や郡の単位では大勝しましたが、国民の支持率と政権運営に具体的協力ができる勢力からの支持率は実際はだいぶ乖離し、閣僚人事や個々の政策に「自国第一主義vsグローバリズム」のせめぎ合いや妥協が見て取れます。

 つまり表面上の支持率に大きな違いはあれ、石破氏もトランプ氏も実は「政敵」(グローバリズム勢力)に囲まれている点では非常によく似ているのです。

 なぜならば、石破トランプ両氏はグローバリズム勢力が力を失っていくなかで、依然として政財界エリートに大きな影響力を保持はしているグローバリズム勢力がやむなく妥協する形で日米両国の首脳となったからです。

 ですから、石破トランプ両氏が各々の反グローバリズムの本懐を具現化していく環境はまだ整ってはおらず、彼らが本領を発揮していくにはもうしばらく時間を要するのです。

 だからこそ、トランプ氏には短期的視点からの無理難題を石破氏に要求するのではなく、また石破氏にも長期的視点からトランプ氏への期待を早々に捨てることのないよう、また近い将来で判断ミスを犯す恐れに注意を願いたいものです。


 前述のように、石破トランプ両氏の関係に象徴的なカード、つまりお互いに繰り返し出てきたカードは「恋人(THE LOVERS)」であり、「LOVE」はキリスト教において最も重要な価値観だと宗教思想に詳しい知人から聞いたことがあります。

 石破氏もトランプ氏も敬虔なキリスト教徒ならば、この精神を忘れずにお互いの関係を発展させていってほしいと思います。

 それは、法治主義を形骸化させて国を解体しようとするグローバリズム勢力vs国を守ろうとする反グローバリズム勢力の戦いの一部でもある斎藤県政騒動(斎藤知事はグローバリズム側)が、兵庫県だけでなく日本国全体にとっても良い形で解決されるために重要だからです。


 ところで、「LOVE」の訳語に「愛」が当てられるようになって久しいですが、「愛」の字源や「愛」という字の日本神話での用いられ方、損得勘定なしの場合を強調するために「無償の愛」などわざわざ特定の形容詞を必要とする「愛」の概念から、この訳語には以前から違和感を抱いており、日本人の精神文化や歴史、また「自他への「愛」が大切だ」としばしば説く人たちの思いも汲むと、「LOVE」=「思いやり」・「慈悲」とする方が、キリスト教の隣人愛、博愛の意味により近いのではないでしょうか?


 参考までに、「慈悲」の英訳を検索すると「Mercy」という単語が出てきたのを見て、フランス語で「ありがとう」の意味で使う「Merci(メルシー)」という言葉を思い出し、そこで「Mercy」の発音を調べると、カタカナ表記は「マーシー」だそうですが、実際は「日本語の『メルシー』に近い発音になる」ことを知りました(下記サイト参照)。

 ということは、英語の「慈悲(Mercy)」と仏語の「感謝(Merci)」の発音はどちらも「メルシー」と、かなり似ているのでしょうか?


「愛」の大切さを説く人たち(特にスピリチュアル系)は、同時に「感謝」の重要性も強調する傾向があるようですが、英語の「Mercy(慈悲)」と仏語の「Merci(感謝)」の相似性に注目すると、彼らが大切だとよく指摘する「愛」は「慈悲」と言い換えた方がやはり適切なように思われます。

 最後にこの点を付記したのは、斎藤知事とともに刑事告発されている女性企業家が経営する広告会社の社名が「merchu(メルチュ)」であることが、斎藤県政の背後に迫る上での一つの鍵となりそうな言霊的な予感を覚えたからです。

「merchu(メルチュ)」は、仏語の「感謝」と愛情表現のキスの擬音「チュ」の合成という話を何かの動画で聞いた覚えがありますが、「感謝」と「愛」または「慈悲」のセットがここにも表現されているのは偶然なのでしょうか?


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