兵庫県知事選に見る冥王星山羊座時代の終焉
1.連動していた日米新首脳の誕生
11月11日に開かれた特別国会で自由民主党総裁の石破茂氏が第103代内閣総理大臣に指名され、第2次石破内閣が発足しました。
その日の朝に投稿していた前回の記事を踏まえて言えば、第2次石破内閣発足は今月20日に冥王星が最終的に水瓶座に移行する宇宙レベルでの時代の流れに導かれた必然だったと私は考えています。
第2次石破内閣発足に繋がる流れを作り出したのは、今年7月13日に選挙演説中だったドナルド・トランプ氏の暗殺が未遂に終わった事件でしょう。
この事件がトランプ氏の大統領選勝利への流れを決定づける不可逆的な転換点となりました。
トランプ氏が奇跡的に助かったことで、米国民の間に同氏が米大統領となることに「神の意志」が意識されるようになり、「神がかり」的イメージが加わったトランプ氏をもはやジョー・バイデン大統領が下すことは不可能と判断され、大統領選から撤退させられたものの、急遽バトンタッチしたカマラ・ハリス副大統領は主要メディアからの厚い応援にもかかわらず、自滅的言動を重ねていきました。
他方、トランプ氏暗殺未遂事件の約1ヶ月後に岸田文雄前自民党総裁・前首相が次期総裁選不出馬を表明し、9月に行なわれた自民党総裁選では9人もの候補者が出て「有力候補」が次々と入れ替わった挙句、石破氏が恐らく本人にしても想定外の成り行きで総裁選を制する大番狂せとなりました。
しかし大変興味深いのは、米大統領選の勝敗に賭けをする人々のさまざまな政治的要素・要因(例えば大企業の支持の行方や投開票・集計の不正操作など)も考慮した上での「実利的判断」に基づく支持率では、石破政権の誕生直後にハリス氏をトランプ氏が凌駕することになったのです。
つまり「石破政権誕生がトランプ氏の大統領選勝利に繋がる」…
これが米国政治を冷徹に見る人々の「実利的判断」だったことになります。
その後自民党内では、そもそも人気のない石破氏を一刻も早く首相の座から引き摺り下ろそうとして、首相としての仕事をほとんど何もさせずに衆議院解散・総選挙を押し付け、石破首相は不本意ながら解散・総選挙に踏み切りました。
その結果は表面上は「歴史的大敗」となりましたが、カルト教団との関係が深い旧安倍派の力を大きく削ぐことに成功し、結果的に「微妙な勝ち方」をした各野党のそれぞれの立場をうまく利用し、首相続投に持ち込みました。
後日見たブログ記事では、11月7日の衆参両院議員総会が衆参両院議員懇談会となったことで、11日の首班指名選挙の決選投票で造反議員は出ないだろうとの見方があったことを知り、実際にそのとおりになりましたが、選挙が終わるまでやはり不安は残っていたようです。
他方「反石破論者」も首班指名選挙の結果は「予想通り」としながらも、投開票の一部始終を注視していたようで、そういうふうに注視していたこと自体、本当は投開票がどう転ぶのか蓋を開けてみなければ誰も判らない状況だったことを示しているのではないでしょうか?
とまれ、あの手この手で石破氏を首相の座から引き摺り下ろす工作は11月7日に実質的に頓挫していたことになりますが、日本時間の同日はバイデン、ハリス両氏がトランプ氏大統領選勝利の結果を受け入れ、スムーズな政権移行への協力を明言した日でもありました。
ということはやはり、米大統領選におけるさまざまな要素・要因を考慮した上での支持率でトランプ氏を優位に立たせたのは第一次石破政権発足であり、その次にトランプ氏の大統領選勝利が石破首相の続投に導いた、と捉えることができます。
言い換えると、石破政権の誕生とトランプ政権(トランプ氏は大統領選勝利直後から早速仕事を開始)の誕生は有機的に連動していたと考えるべきなのです。
2.日米新首脳関係の良好なスタートを示す占い
しかも、石破氏もトランプ氏も同じキリスト教プロテスタント・カルヴァン派の熱心な信者である点にも注目すれば尚更、両政権の誕生に相互関連性を見出すべきではないかと思われます。
プロテスタント・カルヴァン派の教義では謂わば「天与の使命」を強調しているようで、奇跡的に暗殺を免れたトランプ氏自身はもちろん、それを知った石破氏もまた宗教的自覚をさらに深めた可能性は容易に想像されます。
すると両氏の関係が同一宗派の篤い信仰心をベースに良好なスタートを切ることも容易に想像されますが、それは前回の記事で述べた私のタロット占いでも明確に表れていました。
すなわち、石破氏にとってのトランプ氏のイメージは「太陽」であり、トランプ氏にとっての石破氏のイメージは「星」と、どちらも吉兆を示すカードでした。
また「太陽」のカードには全裸の子供、「星」のカードには全裸の女性が描かれていることからも、新しい日米両首脳はお互いに自然と胸襟を開いて接することができるのではないかと思われます。
さらに「勝利」の象意もある「太陽」のカードが、これまで石破・トランプ両氏を占ってきた中で不思議と度々出てきていたことも、今振り返ると意味深長です。
前述のとおり、トランプ氏の大統領当選の結果をバイデン、ハリス両氏が公式に認めた日本時間の11月7日に、衆参両院議員総会が衆参両院議員懇談会に変わったことが石破首相続投決定に繋がるとの予測が出されていたのですが、私はしばらくの間それを知りませんでした。
石破首相が続投できるかどうかについては、自民党総裁選勝利直後から早期衆院解散の可能性が云われていましたので、折々にペンデュラムで占っていましたが、毎回石破首相続投に「イエス」と出ていました。
ただしペンデュラム占いは自分の先入観などの影響を受け易く、またネット上では「反石破論調」の記事や動画が多々上がっていたので、前回記事の投稿から1時間半後ぐらいに衆院選後の石破氏の首班指名選挙を、事象の推移を「過去、現在、未来」の順に見ていくタロットカードの3枚引きで占ってみました。
ただしこの占いは首班指名選挙が行なわれる当日11月11日午前のことですので、過去、現在、未来の「現在」は11月11日ではなく、「過去」=石破自民党総裁・首相誕生〜衆院選、「現在」=衆院選後〜米大統領選、「未来」=米大統領戦後〜首相指名選挙、という区分です。
米大統領選がこの区分に入ってくるのは、前から指摘しているようにトランプ氏の大統領選の流れと石破氏の自民党総裁選・衆院選・首班指名選挙は相互に連動していると考えてきたからであり、またペンデュラム占いでこの見方の是非を複数回確認してみても毎回「イエス」の答えを得てきたからです。
さて、石破首相の首班指名選挙の推移をタロットで占いの結果は次のとおり:
・過去:「塔」逆位置→これまで積み上げてきた成果や立場が次第に崩壊
・現在:「魔術師」正位置→新たな手段、方策に打って出るも結果は未定
・未来(投開票)=「運命の輪」正位置→運気が好転
過去の「塔」逆位置はまさに衆院選での「大敗」とその後の非公認・無所属当選議員らへの政治的譲歩を示していると思います。
現在の「魔術師」の正位置からは、上記の状況をなんとか好転させるために手を尽くしている様子が窺えます。
しかし未来の「運命の輪」正位置は石破首相が運気好転の波に乗って、首相続投が可能になる首相指名選挙の結果を予測させるものとなりました。
こうして、少なくとも私自身の中ではペンデュラム占いの毎回変わらぬ結果と、タロット占いの最終結果も一致しましたので、やはり石破首相の続投が決定するのだろうと結論していました。
3.兵庫県前知事に関する占いと県知事選の「盛り上がり」の不気味さ
ペンデュラム占いとタロット占いは、全国規模の話題となっている兵庫県前知事の斎藤元彦氏についても一致しました。
すなわち再選を目指す斎藤氏の「過去(選挙戦の序盤)、現在(中盤)、未来」(終盤)を3枚引きで占うと、次のとおりになりました(11月9日):
・過去:「力」逆位置=「力不足」→力量不足で行政が機能せず、辞任させられた
・現在:「戦車」正位置=「勢いよく前進」→主にSNSでの応援によって勢いづく
・未来:「審判」逆位置=「復活できない」→力量やあらゆる工夫も及ばず落選
斎藤氏の当落については二者択一の形で占い易いペンデュラムでこれまで何度か占ってみましたが、毎回答えは「落選」で変わりませんでした。
無意識的な筋肉の反射を利用したペンデュラム占いは個人的な先入観に影響され易いので何度か占ってきたのですが、そのような筋肉反射が影響しないタロットで占っても上記のように「審判」が逆位置で出たのは興味深いです。
逆位置の「審判」は今年の夏の東京都知事選で蓮舫氏についても出ていたことを思い出しました。
蓮舫氏は先行出馬したものの、石丸伸二氏や現職の小池百合子知事に選挙戦展開によって当初の勢いを失い、最終的にも勢いを挽回して首位に「復活」することはできませんでした。
現在ネット上のブログや動画では斎藤氏の支持率が勢いよく上がっているように伝えていますが、少なくとも私の占いでは一貫して「落選」の結果が出ています。
占いの結果が斎藤氏に否定的だからというのではなく、斎藤氏を巡る今回の一連の騒動については以下のように怪しい点が多々あります。
・当初は全面的に斎藤氏のパワハラなどが県政機能不全の原因と報道
・斎藤氏側だった維新の会も自らの支持率低下を懸念して辞任を勧告
・斎藤氏は「実は悪くない」との情報がネット上に登場後、マスコミ報道が止む
・斎藤氏の「名誉回復」の意図と演出が露わな動画がネット上に続々登場
・斎藤氏攻撃は「斎藤氏が港湾利権にメスを入れようとしたから」との情報も登場
・以後続々と影響力のある政治家やネット配信者らが斎藤氏擁護に転向
・最近は斎藤氏と県庁・県議会の対立の焦点が自殺した県庁職員の不倫に向かう
以前の記事でも、斎藤氏は「実は悪くない」として「名誉回復」を演出する記事や動画が増えてきた様相が社会主義国で一旦失脚した政治家らの「名誉回復」運動にそっくりな不気味さを指摘しました。
マスコミが報じる「改革の騎手」斎藤氏の「政治的失脚」→「一般市民」のSNSによる「名誉回復」運動の過熱の流れは、政治的危機にあった中国共産革命の指導者・毛沢東を少年・少女らが中心の紅衛兵が熱狂的な支持を呼びかけ、凄惨な暴力行為に明け暮れていたおぞましい文化大革命さえ連想させます。
この不気味さは斎藤氏を擁護する人々の論調や、場合によっては口調というか、表現に用いる言葉が「定型的」であることからも強く感じます。
誰かを支持、賞賛したり、逆に批判する際によく「定型句」を使うのは、個人を「崇拝(カルト)」し、彼に批判的な人々を異口同音に攻撃するカルト教団によく見られる傾向です。
実際、斎藤氏を擁護する勢力には有名な某カルト教団がいるとも指摘され始めていますが、以前から斎藤前知事が芸能スターのようにポスターなどに登場していたことや斎藤氏擁護の論調に「カルト臭」を感じていた私からすれば、まさに「さもありなん」です。
「定型文」を使う、つまり他者の論理や表現をそのまま借用する傾向に陥るのは、無意識のうちに自分の頭で思考することを放棄してしまっている洗脳されたカルト信者の特徴であり、しかも彼ら自身は「定型化された」他者の論理や表現をそのまま使いながら「自分の頭で考えている」と思い込んでおり、その点を指摘されると感情的な反応を示す特徴があります。
4.兵庫県知事選の「劇場化」と洗脳のカラクリ
「洗脳」という言葉は、社会主義国のイデオロギーを信奉する人々についてもよく使われることも偶然ではありません。
革命や国家の指導者を個人崇拝する社会主義国の思想教育・広報宣伝も、教祖やカリスマ指導者を個人崇拝するカルト教団の教義学習・広報宣伝も、同じカラクリで行なわれるからです。
斎藤氏を擁護する人々に最も特徴的な思考と表現は、当初の斎藤氏批判を「マスコミの嘘や捏造」としたり、自殺した県職員の不倫が問題の中心にあるかのようなものですが、いくらなんでもそんな程度のことで県議会が全会一致して斎藤前知事の辞任を求めるものでしょうか?
そもそも「斎藤氏擁護・名誉回復運動」の発端となった港湾利権の問題はその後どうなったのでしょうか?
こちらの方が斎藤前知事と県庁・県議会が全面対立するほどに至った事態の背景にあると考えるのがよほど合理的、本質的であり、自殺した県職員の不倫は問題の本質から目を逸らすための情報操作の可能性があるのではないでしょうか?
以前も指摘したように、斎藤氏が既存の港湾利権にメスを入れるなど改革の騎手であるかのように印象付けるのは、かつて「改革の旗手」として小泉純一郎元首相や小池百合子都知事などがメディアやネットで持ち上げられてきた「劇場型政治」そのものなのです。
しかし彼らが権力の座について、日本国民や東京都民が手にした「改革の果実」はどんなものでしょうか?
「果実」は海外に流れていってしまっていないでしょうか?
兵庫県の港湾利権の構造を「改革」すると、一体誰が得をするのでしょうか?
この点に一切触れず、港湾利権にメスを入れ(その結果、誰かに利益誘導し)ようとしている斎藤氏を応援し、自殺した県職員の「不倫」を論い、その遺族のことを顧みず人格攻撃を続ける政治家やネット配信者らの真の目的は何でしょうか?
またこのような言論・政治活動を行なっている人々は、前述のように「マスコミの嘘」を指摘し、それに対してネット情報の方が正しいかのように主張しますが、次のようなシナリオの可能性には思い及ばないのでしょうか?
すなわちネット上である程度流布している「マスコミはよく嘘をつく」との認識を持つ人々を利用すべく、まずマスコミに斎藤氏攻撃をさせ、次にそれらの報道が「嘘」だったという情報をSNSで流し、しかも斎藤氏が港湾利権とそれに癒着した県の職員や議会と孤軍奮闘する「スター」というイメージを作り出し、さらにこの論調に沿った情報発信をネットのインフルエンサーらに行なわせ、ネット民をどんどん斎藤氏擁護に誘導し、彼らもまた情報拡散するように仕向ける…
ところが問題は「マスコミvsネット」ではないのであり、そのような論理に誘導する主張には十分注意する必要があります。
この二項対立の論理の罠にはまると、個々の情報を判断する根拠が、その発信者がマスコミかネットかだけになってしまう一種の思考停止に陥り、マスコミとネット配信者らの間に前述のような「茶番」シナリオが仮にあった場合、両者の報道や情報のどれが正しいのか?という視点で追いかけていると、いいように翻弄されてしまうだけです。
これは、かつての社会主義vs資本主義の二項対立を前面に出した冷戦の論理構造と同じなのです。
20世紀初頭からのロシアにおける社会主義運動活発化と1917年のロシア革命、1922年のソビエト連邦誕生から1991年のソ連崩壊まで社会主義vs資本主義の二項対立が国際秩序の主な枠組みでしたが、この時代の大きな特徴の一つが写真や映画を多用するプロパガンダでした。
つまり画像や映像がプロパガンダという洗脳の重要な道具として発達した時代でもありました。
絵画や写真などの画像もそうですが、映画(動画)においては視聴者の感情移入の主な対象となる主人公の設定が不可欠で、主人公なしでは視聴者の共感や感動や感銘などを引き起こし、それでもって視聴者を洗脳することも不可能です。
洗脳という工作は人の思考を直接左右するのではなく、まず感情に働きかけて、その人が工作側の望む方向に自動的に思考するように行なうものであり、それ故に洗脳された人は「自分の頭で考えている」と信じ込むのです。
ということは、まず人の感情に働きかけ、その人の感情を支配するには、その人の共感を呼び起こすような主人公の設定と、その共感を増幅させるような映像が必要になります。
そうして感情を支配されると、人は映像の中の主人公に自分自身を重ね合わせ、感情移入の度合い、つまり洗脳の度合いが深まっていくのです。
映画やドラマには大きな挫折をした主人公が一人で巨悪や既得権益と戦っていくというシナリオがしばしば見られますが、多少設定の細部が異なるだけで基本的なシナリオが「定型化」されたドラマや映画を見過ぎて洗脳されてしまうと、斎藤氏が「民主主義のために一人で既得権益と戦っている」という「定型化」された論理や表現に無意識、無思考のうちに靡いてしまい、自らもブログやSNSで発信していくうちに今度は自分で自分の洗脳を深めていくことになり、いつしか「斎藤劇場のエキストラ」の一員になってしまうのです。
このように俯瞰して見れば、斎藤氏が「民主主義vs既得権益」という構図の中で「一人で戦っている」、と強調されることの問題性が明瞭になってくるでしょう。
5.斎藤前知事が「既得権益」と戦うことで誰にメリットがあるのか?
近年は画像・映像加工技術の発達もあって、いわゆるフェイク情報がネット上に溢れるようになっており、今回の兵庫県知事選でも斎藤氏擁護側と斎藤氏反対側が相互を非難するネタにもなるなどさらにややこしくなってはいますが、そこまでしなければならない状況やそもそも兵庫県以外のネット配信者らも多々「出演」するほど「劇場化」していること自体に、斎藤氏の背後勢力の焦りを察知する必要もあります。
この「選挙劇場」を盛り上げることによって、人々の目から何を隠す効果が期待されているのでしょうか?
「選挙劇場」が盛り上がれば盛り上がるほど、誰が得をするのでしょうか?
国際社会でもある国の制度を自らに都合よく変えるため、或いはその国の指導者を(しばしば独裁者タイプ)に替えるため、複数の国々が直接または国連など国際機関、時には「国際世論」を利用して圧力をかけたりしますが、まさに今回の兵庫県知事選は規模が違うだけでまったく同じ構図になっていませんか?
本来は兵庫県民が判断すべきところに、「外野」が寄ってたかって「正論」を振り翳しながら前知事を擁護している状況は異常です。
この問題は兵庫県だけでなく日本全国に関係してくるから県外からも「参戦」しているという「正論」も聞かれますし、確かにその表現だけ切り取れば「正論」ではあります。
しかし「兵庫県の問題は日本全国の問題」というその問題の核心は何ですか?
斎藤氏を擁護しない私が捉える「兵庫県の問題は日本全国の問題」という問題の核心は、斎藤氏擁護運動のきっかけとなった「斎藤氏が港湾利権を改革しようとしたから潰された」という主旨のネット情報(それが本当ならば)にこそ隠れていると思います。
世界的にも優れた物流サービスが行き届いている日本国内に住んでいて、物流の要の一つの兵庫県の港湾に関する従来の既得権益のせいで、何か特別大きな障害はありましたか?
もし障害があるとすれば、それを感じているのは日本の消費者ではなく、港湾利権を欲しがっている別の(恐らく外国の)勢力ではないでしょうか?
彼らが新たに兵庫県の港湾利権を獲得することが、日本の消費者、日本の物流、日本の安全保障にとって現状より良くなる、という保証はあるのでしょうか?
「小泉劇場」の中で郵政民営化がなされましたが、今や普通郵便の配達日数が土日祝日も挟むと、ソ連崩壊後の混乱の最中のロシア並みになった現状を見ると、従来うまく機能してきた兵庫県の港湾に関する利権構造が「斎藤劇場」の中で壊されていくのが、兵庫県だけでなく日本全国にとってプラスになると楽観視することはできません。
ちなみに、日本人の中のソ連末期の物不足やソ連崩壊の下地を作ったのは、日本で報道されていたような社会主義体制下の非効率な経済や低い勤労意欲ではなく、ソ連崩壊を視野に入れた意図的な物流の抑制だったことを付け加えておきます。
こうしてみてくると、兵庫県の職員と議員らがこぞって斎藤氏に「ノー」を突きつけるに至った事情の推察と、兵庫県知事選が兵庫県だけの問題ではない日本全体の安全保障に関係してくる問題であるという私なりの危惧を、理解していただけるのではないでしょうか?
6.次の兵庫県知事は女性になるのか!?
先ほどのタロット占いの「力」逆位置→「戦車」正位置の流れが示すのは、斎藤氏の辞任→「支持率上昇」であることからも、この過熱状況の中で得をしているのは表面上は斎藤前知事であり、裏では兵庫県の港湾利権を狙っている勢力でしょう(斎藤氏が既得権益=港湾利権構造を改革しようとしているとのSNS情報が本当に正しいものならば)。
しかしタロット占いの最終結果は逆位置の「審判」で、「復活できない」ことを暗示しており、まだ斎藤氏vs稲村和美氏の構図ができるよりずっと前の11月3日に稲村氏が当選するか否かをペンデュラムで占ったときは「当選」と出ていたことと符合します。
はたして昨日11月15日の午前に稲村氏について選挙戦の序盤、中盤、終盤〜当日という区分でタロットの3枚引きで占うと次のようになりました:
・序盤:「魔術師」正位置=新しい挑戦
・中盤:「吊し人」正位置=試練と忍耐、成功に繋がる苦労
・終盤〜当日:「正義」正位置=真実、誠実、公平公正な判断・結果
「魔術師」は稲村氏がいち早く選挙戦に出馬を表明した序盤、「吊し人」は「斎藤劇場」の異様な盛り上がりの中での試練と忍耐を強いられる中盤の流れにピッタリと合致しているように思います。
そして、女性が描かれている「正義」の正位置は上記の一般的な象意からすると「当選」を意味していると思いますし、あるいは稲村氏の政治姿勢や稲村氏が次の県知事となることが「正義」だと示しているのかもしれません。
規模こそ違え、「中国共産革命のヒーロー(主人公)」毛沢東の文化大革命をも彷彿させる「兵庫県政改革のヒーロー(主人公)」斎藤前知事の「名誉回復運動」が仮に成功しても、それはトップに「スター」や「ヒーロー」を据えて組織や社会を全体主義的に階層化して統制しようとする冥王星山羊座時代の旧態依然の試みの最後の徒花となる宿命は変わらず、むしろ無理を重ねれば重ねるほど、数日後には「スター」や「ヒーロー」ではなく社会や組織の一人ひとりの個性が重視される水瓶座に冥王星が最終的に移行する際に伴う「破壊」の衝撃も大きくなるでしょう。
四柱推命の的中率をさらに向上させた独自の占法で斎藤氏を診た占い師は、同氏が周囲とトラブルを起こし易い特徴が命式に現れていると指摘していました。
つまり斎藤氏のそのような先天的特徴が県政の機能不全の真因のようです。
私は四柱推命は不勉強ですが、この占断が正しいと仮定すれば、斎藤氏が県知事に再選されても再び県政は機能不全に陥り、港湾利権を狙う勢力もその目的を達成できないでしょう。
というか、繰り返しになりますが、もはや「スター」や「ヒーロー」を利用する時代ではなくなっていく先見性が必要なはずです。
斎藤前知事の背後勢力が白羽の矢を立てた「一人で戦うヒーロー」が四柱推命では周囲とトラブルを起こしがちな特徴があり、それ故に彼らの計画をうまく進められない人物だと判明したこと、つまり斎藤氏の背後勢力が自滅的な人選をしたことも、冥王星山羊座時代の終焉を如実に示しているようで意味深長です。
冥王星山羊座時代の終焉はもっと前から始まっており、それは「スター」を次々と生み出してきた芸能事務所の大スキャンダルに窺え、冥王星水瓶座時代の始まりは「スター」でも「ヒーロー」とも見られていない岸田文雄前首相と石破現首相の誕生として現れており、それらはすべて、あらゆる関係者のあらゆる思惑を超えた宇宙レベルの胎動を示していると思います。
したがって斎藤氏自身とその背後勢力はもちろん、斎藤氏擁護に精を出してきた人々も、冥王星山羊座時代に全盛となった「スターシステム」に固執しないことが冥王星の「破壊」の作用から免れる、またはその衝撃を緩和して、「再生」の恩恵に与ることにつながるのでしょう。
それは、山頂を目前にしながらも風向きの変化から天気の大きな変化を直感し、登頂を潔く断念して下山する熟練の登山家の叡智に喩えることもできそうです。
ちなみに冥王星がもうすぐ入る水瓶座は、自然界を構成する四大元素(火、地、風、水)のうち「風」のエレメントに対応すると考えられています。