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【REBEL HEART・感想と考察】IVEから学ぶ折れない心で生きる強さ

1.13に公開されたIVEの新曲『REBEL HEART』の感想・考察のようなものをまとめてみようと思います。
温かく強いメッセージ性のある曲で、普段K-POPを聴かない方にも共感できる歌詞だと感じました。

※あくまでも1人の感じたこととして読んでいただけましたら幸いです。

Rebel in our heartという歌詞を紐解く

『REBEL HEART』は直訳すると『反抗心』みたいなことになるけれど、歌詞にある「Rebel in our heart」についてchatGPTに訳してもらったところ

  • 私たちの心の中の反逆者

  • 私たちの心に宿る反逆者

  • 私たちの心の中の反発心

  • 私たちの心の中の反抗心

という感じらしい。
歌詞と照らし合わせると
私たちの心の中の反逆者
が1番近いかな?と思った。

これは決して全てのことに抗っていけ!という物騒な意味ではなくて。
あなたを傷つけるようなことに対してや、譲れない信念があるのなら抗ってもいいんだよ。
というメッセージが込められていたのではないかと感じた。

折れないために抗うという選択

折れない心を1人きりで保つのは難しいもんね

折れないために、心に反逆者を宿して何と戦うのか。
そこもたくさんの解釈があると思った。

  • IVE自身がアンチやありもしない噂と戦う姿

  • 社会人が会社で受ける理不尽の数々

  • 受験生が感じる合否のプレッシャー

  • 思春期の葛藤ややり場のない怒り

この他にも聴く人によって、いろんな状況で共感できる歌詞なのではないかと思う。
私は保育士の頃にこの曲と出会っていたら、多分毎日聴きながら通勤したんだろうなと考えてしまった。
そんな保育士時代の私についてちょっと書いた記事↓↓↓

あなたは絶対に私にはなれないという言葉

強く愛され、そして強く憎まれもした

Love me, hate me
You will never be me

という歌詞がある。
この歌詞は、特にウォニョンが投げつけられた言葉たちや、ありとあらゆる悪意を考えると
You will never be me

わたしを妬んだところで、あなたは絶対私にはなれないよ
という、アンチへの強い『反抗心』を感じる歌詞に見えた。
自分に対して誹謗中傷を繰り返すYouTuberに訴訟を挑み、勝訴したウォニョンの姿にどうしても重なってしえてしまうのである。

傷ついても我慢しがちなアイドルたち

傷ついてないわけがないんだよ当たり前だけど

アイドルは強い抗議が難しい職業であると思う。
些細なことでファンはアンチに転じる。
噂は嘘だと理解してほしくても「していないことの証明」はとても難しい場合が多い。
それでも去年、STARSHIPとウォニョンが共に悪質なYouTuberと戦ったことは、彼らにとって大きな進化だったのではないか…とも思う。
理不尽なことには絶対に屈しない
という強い意思表示も、この曲の中に少しだけこめられているのかな?と感じた。

永遠を望む仲より今を理解してあげたいという歌詞

そう!今この感情を聞いてほしいことあるよね!

この歌詞は衝撃的で、アイドルがこれを言うってなかなかないなと思ったりした。
ずっとファンと共にありたいし、ずっと大切にする○○になります!
というテンプレがあるくらい、K-POPアイドルはファンに忠誠を誓いがちなイメージがある。
でも
永遠という不確かなものよりも、今のあなたを理解して共感したい
という温かい気持ちが見えて、正直この歌詞でちょっと泣いてしまった。
実際MVのコメントでもここを褒めている人がいて、強く共感する人も多いのだなと感じる。

今回のアルバムテーマがEmpathy(共感)であることを考えても、テーマに沿った素晴らしい歌詞だと思う。
未来のことよりも、今このつらい瞬間に寄り添おうという歌詞とMVは、心が疲れている人ほど涙が出てしまうのではないだろうか…

ファン層が抱える思春期の葛藤も描かれている

自分を否定するかのようにロッカーを蹴るのが印象的

最年少のイソが現役高校生ということもあり、イソのシーンは思春期の葛藤が描かれているようにも見えた。
何に対しても『反抗心』が先行してしまって、周りの大人と上手くいかなくなる時期でもある。
でも本当はそんな時こそ誰かに聞いてほしいし、理解してもらいたいと苦しい感情を表現していたのではないだろうか。

心が不安定な中高生の励ましとなる

同年代の友達だからこそ理解してくれることもあるよね

IVEの韓国ファン層は小中学生が多いと言われている。

私たちは理由を聞かないし
互いを必要とするときがある
そんな心がどんなものか知っているから

この歌詞は思春期の心にもきっと寄り添ってくれる言葉であると思う。
理由を聞くことはしないけど、お互いに必要としよう!と言ってくれる姉のような感じというか。
大学受験に向けて過酷な数年間を過ごす韓国の10代の若者たちにとって、慰めとなる曲であるといいなと思ってしまった。

自由を勝ち取るための戦い

MVの6人それぞれのストーリーが気になる

Try me, I'll break free
という歌詞は誰かと戦うというよりは、自分への挑戦という感じがする。
10代の若者にとっては進学・就職と挑むことが多い中、さらに1月という時期のこの曲は大きな励ましになるのではないだろうか。
長く苦しい受験期から解放されるための戦い、もしくは戦った自分を褒め讃える時に聴いてもテンションが上がりそうである。

手を取り合おうというメッセージ

終盤に

Come, join as who you are
We are rebels, we are one

という歌詞が出てくる。
ありのままの自分で共に行こう!
私たちは反逆者であり1つだ!

と呼びかけてくれるのは、メロディも相まって勇気づけられる。

お互いを理解しようとしつつ、認められないものには抗い折れない心を持つ。
そんな『反逆者』として一緒に頑張ろう!というメッセージ。
これについてもMVのコメントで
あまりにも互いに憎しみあった2024年を慰めてくれるようだ
というものが残されている。

このシーンあまりにも幸せそうで…


2024年は1年を通してK-POP全体がずっと荒れていたし、年末には韓国の情勢が不安定になるようなニュースもあった。
どの世代が聞いても、お互いを理解して歩み寄ろうとする気持ちには共感できるように思う。

自分の信念を貫く強さと誰かに寄り添う優しさ

3:13という短い曲の中にこれだけのメッセージを感じられて、本当に心が温かくなった。
自分の譲れないことは譲らなくていい
でも時には誰かを頼ったり頼られたりして理解し合おう

自分の心も大切にしながら、誰かとも歩んでいける。
理想的な自己肯定と、他者とのつながり方ではないかと思う。

IVEならではの強さと優しさの表現が秀逸

IVEは落ち目だと言われていることがある。
でも私は、ずっとIVEらしさを貫いていてとてもしっかりしたコンセプトがあるグループだと思う。
『REBEL HEART』はI AMの使い回しだと言っていた人がいた。
私はI AMのその後、もしくはアナザーストーリーを描く曲だと思っている。
I AMのIVEがキラキラと強く美しい光を放つ存在であると仮定すると、REBEL HEARTのIVEはもっと人間味を感じるというか。

音源成績や音盤枚数は、今や何が本当なのか私にはもうわからなくなってしまった。
1つ確かなことは、音楽によって慰められたり元気づけられたりするという事実である。
私も数字を気にしながらオタクをしてきたけれど、原点に立ち返って、共感できて幸せをもらえる曲は何かで2025年のK-POPを見ていきたいと思う。
そういう意味では『REBEL HEART』は私にとって、とても慰められる曲であり勇気づけられもする素晴らしい曲だった。
2.3のタイトル曲はどんな『Empathy』が見られるのか、今からとても楽しみにしている。

最後に
IVEの細かい世界観設定は掘り下げていないので、明後日の方向に解釈していたら申し訳ありません。

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