花の名前
秋の花で有名な彼岸花。
ふと、祖母が彼岸花のことを「シーレー」と呼んでいたことを思い出した。
当時の僕は彼岸花には「マンジュシャゲ」という別名があることを知っていたので、花にも色々な名前があるんだな、としか思っていなかった。
彼岸花の別名は方言のものも合わせると1000以上あるみたい。
「死人花」
「地獄花」
「毒花」
これは、お墓によく植えられていることや、花の球根に毒があることに由来するそう。
これを知って、祖母が言っていた「シーレー」は「死霊」から来ているのかな?と推測。
答えは分からなかったが、
先日、宮本常一の「忘れられた日本人」を読んでいたところ彼岸花に関する面白い話を見つけた。
救荒植物とは、凶作や饑饉が起きた時に食べることのできる植物を指すそう。
当時の土佐や伊予では、「彼岸花=シーレー=シライ」の球根の毒を抜いて、飢饉の際に餅にして食べていたらしい。
「毒花」や「死人花」、「シーレー=死霊??」と呼ばれる花だけど、人の命を救う大切な花だったのかも