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はじめての旅④タイ王国

サンクラブリーを後にし各地を転々とする自分。
タイでの滞在も残り3日を切ったころ、この旅の出発地点でもある首都バンコクに戻ることに。
目指すはバックパッカーの聖地、カオサン通り。


怪しい男

カオサン通りに到着した日は暑すぎた。

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暑すぎて茹だる野良犬たち


帰国するのはもうすぐでしたが、たまらずサンダルを購入。
通りは活気に溢れていました。暑さも相まって熱気ムンムン。

お金はほとんど無い旅でしたので、地球の歩き方に乗っていた一番値段の安い宿を目指すことに。日本人宿らしい。あまり気乗りはしませんでしたが仕方ない。


しかし、なかなか辿り着けない。
地図とにらめっこしながらトボトボ歩いていると、清潔感のあるスーツを着た男性が話しかけてきました。

「何か探しているの?」
「〇〇という宿を探しています」
「〇〇は知らないけど、僕はタイの観光???をしているからオフィスまで行こう、そこなら分かるはず!」

怪しい。
怪しすぎると思いながらもこういう経験はなかなか出来ないと思い、ついていくことに。

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しばらく歩くと目の前に雑居ビルが。
中に案内されるととんでもなく薄暗い。笑ってしまうほど怪しい。
隣にいたスーツの男性はどこかへ行ってしまいました。

女性に案内され、一人の男性の前に座らされました。
身体がゴツく、顔も怖かった気がします。

辿々しい日本語で話しかけてきました。

「あなた、スケベですか?」

「え?」

スケベ・・・?

「ふ、普通だと思います」

「私、昔観光ガイドやってた。芸能人の、と〇〇ジョージも案内したよ。
と〇〇ジョージはスケベだった」

と、1枚の写真を手渡してきた。
随分と古い写真で、所〇〇ジョージと目の前の男が肩を組んでいた写真。

「パタヤビーチに行きましょう、いっぱいスケベできる。
今ならこの値段。」
手際良く電卓を打ち、ありえないほど高額な値段を見せてきました。

「高い・・・」

「じゃあいくらだったらいい?」と問われ、手持ちのお金をもとに電卓に打ち込んでみる。
(もちろん行く気はさらさらありませんでしたよ!笑)

電卓を見て、鼻で笑われました。
「あなた信用してないね、この人たちみんな私を信用した」と大量の日本人のパスポートのコピーを出してきました。
「日本人、みんなそう。ふざけてる」

ちょっと雲行きが怪しい。
「トイレに行っていいですか」
「だめ、行かせない」

身の危険を感じ、その瞬間、出口に向かって猛ダッシュ。
後ろから何か聞こえますが無視して通りに飛び出し、ビルから離れました。

ビクビクしながら無事、宿に到着。

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独房みたいな部屋

夜のカオサン通りは、昼とはまた違った雰囲気です。

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屋台の焼き鳥を食べたのですが、多分あれは肉じゃなかったな。
洗剤の味とムニュムニュとした食感で最悪でした。


タイヌードルはとっても美味しかった!
パクチーをたくさん入れてもらいました。

色々あった1日でしたが、とても楽しく思い出に残りました。

続く

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