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マクガバンレポートの中の和食

 マクガバン・レポートは、食生活がアメリカ国民の健康増進と医療費の削減に直結するとした報告書です。
 食生活と健康の関係を見直す必要性が説かれ、その中で伝統的な日本食、元禄時代以前の和食、玄米や雑穀食が理想的な食事、精製されていない穀物や野菜、魚を中心とした質素な食事が、生活習慣病の予防に有効と取り上げられています。
 1970年代のアメリカでは、生活習慣病が増加し、医療費が国家財政を圧迫。フォード大統領は、この状況を憂慮し、上院議員のジョージ・マクガバン氏を委員長とする「上院栄養問題特別委員会」を設置し、食生活と健康の関係を徹底的に調査しました。この委員会は、約3,000人の専門家を集め、約2年間にわたり調査を実施。約5,000ページに及ぶ報告書、通称「マクガバン・レポート」を1977年に発表。
 当時のアメリカ人の主な死因であるがんや心臓病、脳卒中などが、現代の食生活によって引き起こされる「食原病」と指摘し、医療だけでなく、食生活を改善し、健康づくりに努めることが必要だと提言しました。


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