マクロビオティックの考えと実践論を世界に広めた桜澤如一
桜澤如一(1893-1966)は、石塚左玄の食養思想を継承し、さらに自分の病気を克服した経験値も重ね合わせて、マクロビオティックに発展させ、世界に広めました。
彼は、東洋思想の陰陽論をマクロビオティックの中心に据え、食材や調理法を陰性と陽性に分類し、砂糖や果物などは陰性、肉類や塩などは陽性とされ、そのバランスを取ることで身体の調和が保たれるとしました。
食事が身体と心の健康に与える影響を強調し、生活習慣や精神面でのバランスも重視し、自然との調和や自己責任を基盤にしたライフスタイルを「健康の7大条件」として提唱しました。
初めは「健康の6大条件」としていましたが、70歳代になって「7番目の嘘をつかない」を加えました。嘘をつかないことが健康を支える55%を占めることに重きを置いたことは注目に値します。また、マクロビオティックを実践することで病気の予防や治療が可能であるとし、がんや慢性疾患への効果を説きました。