いくつかの石 百四十七詩

誰もがきっと #詩

予感だけを抱いていた
もとめるものを知らずにいた
それは偶然の出会いだった
書架の隅で手にした
詩集の存在に胸をうたれた
自分も書こうとした
書けなかった
失意を知った
何度も知った
それでも忘れることはしなかった
他人の同じ手のことを思い
幸運に恵まれたときには
少しの熱を語り合ったりした

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