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理想的な悪者たち part2


こんにちは みょーです。

今回はこれのpart2になります。

この記事をまとめるに当たって、前回の内容を見直して、少しだけ整えてきました。ほとんど変わってないように思えるかもしれませんが、前よりも読みやすく内容も分かりやすいものになっているはずです。



そしてリクエストしてくださっていたゆのまるさん、大変お待たせしました。ラジオ体操ぶっかましてきたので、気合い入れてまとめていきます。

あとタイトル『好きな悪者』じゃなかったです。


書いたやつが忘れてりゃ世話ねーぜ。



悪の名言とは


前回のテーマは『悪が輝くほどヒーローも輝く』でしたが、今回は『悪の名言』を取り上げていきます。

ネットで名言と調べると、キャラクターが誰かを勇気づける時や、何かに対して反論するような熱くて伝わりやすい言葉が多いです。「諦めたらそこで試合終了ですよ」とか「俺の敵はだいたい俺です」とか「おれのものはおれのもの、おまえのものもおれのもの」とか


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では、『作品名』 キャラクター名  でいきます。

あと、多少のネタバレはするのでご注意を。それと今回は藤田和日郎さんの作品100%でございます。


この記事で使ってる画像は、大体があにこ便というサイトから借りてます。




『うしおととら』 斗和子

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“とわこ”と読みます。

うしおととらに登場する妖怪で、前回紹介した白面の者という大妖怪の分身(体の一部みたいな感じ)です。

斗和子は人間に化けて生活をしているのですが、その目的が「白面のために妖怪退治の武器を作ってるヤツらみんなぶっ〇す」です。恐ろしいのがその手口。最終目標は主人公のうしおが持つ“獣の槍”の破壊なのですが、そこまでの道のりが果てしないです。


まず、斗和子は武器を作る錬金術師に取り入るために、妖怪しか知らない様々な知識を与え、新たな武器の製作に協力します。順調に妖怪退治の武器は作られていき、“エレザールの鎌”という強力な武器が完成します(書かないけどエレザールの鎌を作った理由も怖い)

しかし、錬金術師にはある悩みがありました。それは「獣の槍という強力な武器があっても使いこなせる人間がいない」というもの。だからこそ誰にでも使えるような武器を作ろうとして、錬金術を学んだんです。そこで錬金術師は考えました。


「妖怪退治専門の人造人間を作ろう!」


そうして生まれたのが仮面ライダー……じゃなくて、ホムンクルスでした。ある一体の特別な個体を除いて、ほとんどのホムンクルスは意思の無い失敗作として錬金術師の館を彷徨うゾンビになります。

なかなか理想のホムンクルスを作ることが出来ない錬金術師に、斗和子はある提案をします。

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「この子をホムンクルスにしましょう」


ひとんちの赤ちゃんを攫ってきました。クレイジーが過ぎる解決策。

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斗和子の恐ろしさを目の当たりにした錬金術師は冷静さを失い、自ら命を絶ちます。そして攫われてきた男の子は、斗和子による英才教育によって、妖怪退治の天才となります。それがお母さん思いのカワイイ小学生キリオ君です。そんな可哀想な子が主人公の敵として登場するんです。


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この戦いは最終的に斗和子VSうしおととら&たくさんのお坊さんという構図になりますが、大好きだったお母さんが本来の姿を現し、お坊さん達をちぎっては投げ(文字通り)している様を、キリオは見せつけられるわけです。やばいよ~

困惑したキリオは何とかして斗和子を止めようとしますが、全力でぶん殴られた挙句、「お前は利用するために育てた」的なことを言われるんです。頭おかしなるで



しかし、そんな戦いにケリをつけたのはキリオです。油断した斗和子の背中に、エレザールの鎌を突き立てました。


その後、キリオは息絶える寸前の斗和子に質問をします。

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「ぼくを騙してたなんて嘘だよね……?」



この質問に対する斗和子の返答が名言なんです。

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「ええキリオ…愛しているわ…」


これは「実は斗和子も心からキリオを愛してた!」とかそんな安っぽい言葉ではなく、キリオをこれからも苦しめるための呪いの言葉なんです。

もしここで「そうだよ。お前なんてただの道具だったんだよ」と言ってくれれば、キリオも“大好きな母親が最低の妖怪だった”という事実を受け入れることが出来たかもしれませんが、斗和子は『理想の母としての言葉』を遺して死んでいくんです。



しびれるクズさでした。




『うしおととら』 紅蓮

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ま~た『うしおととら』かよ。って感じですが、またまた『うしおととら』です。

紅蓮は根っからのクズです。”存在自体が闇”という若干中二病っぽい白面の者に「お前もめっちゃ闇やな」ってことで仲間にしてもらいます。後にも先にも分身以外で信頼された妖怪は紅蓮のみです。


そんな紅蓮ですが、ある時気まぐれに中国の村を襲いました。その時に妻と子どもを殺されてしまった男性“ヒョウ”は、紅蓮を殺すためだけに生きるようになります。(ヒョウさんは漢字がパソコンで表記できないことで有名です)

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何年も追い続けた紅蓮についにたどり着いたヒョウ。そんなヒョウに向かって紅蓮はこう言います。


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「おめえのつれあいと娘っこ…骨までうまかったぜ」


紅蓮はさらにカミングアウトを続けるんですが、村を襲った時にヒョウを殺さなかった理由も「妻子を亡くした男が狂って自殺しないか試したかった」というクソっぷりでございます。



いやー、際立つクズ。





最後はめちゃくちゃネタバレなので注意!



『からくりサーカス』 フェイスレス

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さて、ラストはまたまた藤田和日郎さんの作品『からくりサーカス』のラスボスであるフェイスレスです。

フェイスレスは人間の寿命を大きく超越して、『からくりサーカス』の世界に生きる人間を苦しめ続けた張本人です。色々な問題は全てこの男が起こしてきました。それもしょうもない理由で


今回は漫画のシーンをそのまま見ていただきます。画像はアメブロからお借りしました。

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なんとも前向きで如何にも主人公が言いそうなキラキラしたセリフです。これをクレイジーでワガママな最強の男が言ってるから恐ろしい。



藤田和日郎さんのセンスに脱帽。



最後に


こうした悪役が残す言葉というのは、あまり印象に残らないものです。ですが、こういうクズ全開の言葉があるからこそ、「悪役をやっつけて欲しい!」という気持ちが生まれるものなんです。

ということで、これからは悪役のセリフにも注目して好きな作品を観てみてくださいませ。意外にも良い言葉が見つかるかもしれませんよ。




「みょーが無職になって一年経ったなんて嘘だよね……?」



アハハ。いい気持ちだ。



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