勝てないスマブラプレイヤーへ　『解説動画』に潜む２つの罠

こんにちは　みょーです。

今回もたまにやってるゲーマー向け記事です。今回は大人気ゲーム『スマブラSP』を例にして、『対戦ゲームの知識を付けたのに全然勝てない！』という、弱いゲーマーあるあるの解決法をまとめます。

私はゲームが好きで、ある程度触ると何やってもそこそこ勝てる方です。

特にポケモン、スプラトゥーン、スマブラは長い間やっているので、どれも中の上くらいの実力はあります。とりあえずスマブラがどんな感じかを見せますね（2021年2月時点、この半年後めっちゃ成長します）

私の相棒はオレンジ色のミュウツー

知らない方のために説明すると、世界戦闘力というのはオンライン対戦をプレイしたキャラクターの強さを順位付けした数字です。私のミュウツーの場合は下に約870万のキャラがいるということになります。全キャラ個別に世界戦闘力があるので、プレイヤー×キャラ数で戦闘力が決まってるはずです。

そして戦闘力が上位7％くらいに入ったキャラクターは、戦闘力が高い人のみが集う『VIPマッチ』に参加出来るようになります。画像のアイコンが光っているキャラクターが参加可能ってことです。上位7％が13キャラいるって聞いたら強そうでしょ？

まあトップ層が900万とかなので、スマブラガチ勢から見ると私もザコなんですけどね。

追記　成長しました（ガチ勢は1040万くらい）

おそらく多くのプレイヤーはVIPマッチを目標にしてスマブラをしているでしょう。今のボーダー（2021年10月末時点）は950万くらいかな。私も最初に使い始めたミュウツーは苦労しましたが、今からVIP目指す方が大変そうですね。

でも、最近はちょっと検索すると、有名なプレイヤーやプロゲーマーの人たちのハウツー動画をいくらでも見ることが出来ますよね。便利な世の中はゲーム好きな人間にはありがたく、色々な知識を与えてくれます。

スマブラだと、『このキャラクターを使いたい！』というところから始まり、『キャラクター解説動画』を見て、『その通りやってみよう！』という感じでトレーニングモードにこもり、満足する動きが出来るようになったらオンライン対戦を始めるって感じでしょうか。

だからあなたは勝てないんです。

なぜ『解説動画』を見ても勝てないのか

私にとってのスマブラは、たくさんある趣味のひとつです。だからVIPマッチも最初にチャレンジしたミュウツー以外は、「コイツならいけそう」ってキャラを適当に使って入れてるだけです。コンボも何となくしか知らないし、トレーニングも全くしません。

実際、私のロイは弱空後や空ダはおろか、ガーキャン空Nも使わずにVIP入ったし、そのレベルのロイに勝てないプレイヤーが約830万もいるっていうのが現実です。

その『勝てないプレイヤー』の共通点は、“強い人の言う通りにやっている”ということ。そもそもこれが間違いです。

強い人がアップしているキャラクター解説動画って、キャラコンセプト→立ち回り→コンボ→実際の対戦、みたいな感じですよね。

この流れには２つの罠があります。１つは『勝つことに直結していない』ということ。もう１つは『みんな見ている』ということです。

ワナその１　『勝つことに直結していない』

まず、初心者はコンセプトとか立ち回りとか言われてもよく分からんでしょうし、最初にコンボを覚えよう！っていう導き自体も微妙です。スマブラは「相手を倒した方が勝つ」ゲームです。ごちゃごちゃ考えずにパーセント貯めてバーストすれば勝てるんです。

たとえばロイの場合、いくらマリオにボコボコ殴られようが、ピカチュウにベシベシしばかれようが、回避とジャンプ読んで横スマッシュ叩き込めば70％くらいの相手を消し飛ばすことが出来るんですよ。

内転がり読み横スマッシュでバースト　この試合でロイはVIPになりました

それでVIPにいけるんだから、一部の最上位プレイヤーが『VIPまでは初心者』っていうんです。そしてそういうプレイヤーは、もう初心者の悩みを完全に理解することは出来ません。だからキャラ解説動画も初心者向け動画も勝てないプレイヤーにとっては難しすぎる内容なんです。

スマブラは『相手に技を当てること』と『相手の技に当たらないこと』を繰り返せば絶対に負けないんです。難しいコンボもテクニックも要りません。それらの上達には関係ありません。

相手をラスト１ストックに追い込んでから逆転されたことはありませんか？その正体がこれです。相手が『技に当たらないこと』を意識しだしたからです。それに『対応出来るかどうか』がVIPプレイヤーとの大きな違いです。

今は難しいかもしれませんが、とりあえず『解説動画を見る＝勝ちに繋がる』ではないということを覚えておいてください。

もちろん解説動画が役に立たないとは言いません。勝つために見ておいて損はないです。理由はこれから説明します。

ワナその２　『みんな見ている』

人気の解説動画はみんな見てます。だから初心者はみんな同じことを練習して、みんな同じように戦います。

上手い人はそこを利用して勝つんです。「何してくるか予想がつく」から、あなたの攻撃は当たらないし、相手の攻撃は当たるんです。

つまり、あなたは解説動画で見たことを考えながら、意識しながら戦っていても、相手から見ると何も考えてないテンプレスマブラしているように見えるんです。言われたことを言われた通りにやってるマシーンになってるんです。いやロボット。

実は私もそうでした。

私がオンライン対戦を始めた頃、ミュウツーでVIPマッチに入りたくて、色々なテクニックや情報を調べました。するとスマブラ上級者は口を揃えて、『ミュウツーは体が大きくて軽いから防御面がカス、一方で攻撃性能は高いが欠点を補えるほどではない。だから弱い』みたいな話しかしてくれないんです。

「じゃあ防御面は我慢して、弱くても頑張って攻め勝つしかないのか……」と勘違いして、積極的に攻撃をしかけるようにしました。これってめちゃくちゃザコミュウツーなんです。

今なら「そんなの当たり前じゃん！」って分かるんですが、ミュウツーってしっぽのリーチやシャドーボール、素早い動きを駆使して、自分のペースに相手を誘い込むことが重要なんです。

つまり、ミュウツーの攻撃性能の高さは、こちらから攻めるのではなく、相手から攻めさせることで真価を発揮するのです。ということは、『どうすれば相手の攻撃を上手くいなせるのか』という防御面のテクニックの方がミュウツーには必要なのです。

これに気づいたことで、今までに身に付けていたテクニックやコンボが活かせるようになりました。具体的なものだと『下強→空前』のコンボを狙っていたのを、『上強→空N』に変えました。その理由ですが、下強はジャンプされただけで簡単に避けられるからです。VIP未満のロイやマリオはやたらめったら跳ねるでしょ。だから辛かった

そうした考えから、ジャンプした相手にも当たって振りやすい技の上強に目を付けました。上強は背中側で相手に当てると、空後にも繋げたり出来ます。

今もそうですが、このような『初心者にあった戦い方』、もしくは『当てやすくて使いやすいコンボ』について詳しく語ってくれるプレイヤーはいません。

あと最近になってミュウツーの強さが広まりだしましたが、プレイヤー達の手のひら返しには笑うしかありません。アプデも関係しているとはいえミュウツーかわいそう。そりゃ逆襲するわ

だから、人気動画を投稿するような上級者の言葉は、私たちのような一般プレイヤーには、ほとんど関係ないんです。キャラランクもキャラ相性も、スマブラをゲームではなく競技としてプレーしているような一部の人間だけが理解出来るもので、私達が遊んでいるゲームとは別物なんです。

私たちはもっとシンプルに、『この技は相手によく当たるな』『この技に当たるとピンチになるな』『この技を外すと反撃されるな』といった感じで、実戦からコツコツと技の知識を集めていった方が強くなれます。

自分が使いたい相棒を決めて、毎試合しっかりと工夫しながら戦えば、自然と平均勝率は上がっていくと思います。そして『もっと新たな戦い方を知りたい』というモチベーションが出来たときに解説動画を見るくらいがちょうどいいです。

何より、自分で考えて自分で強くなるからゲームは楽しいんです。他人の知識で戦うよりも何倍も楽しくなります。そもそもゲームってそういうものです。

とりあえず専用部屋で、ガノンvsガノンでタイマンしまくれば、技の当て勘は磨かれますよ。ドリャー！とハアッ！のタイミングがカギだ。

でも魔神拳は馴れ合いのスタートになるから禁止。

最後に

私なんて相棒に選んだのがミュウツーだったから、初めは上手く扱えるわけなくて、どんだけやられたか覚えてないくらいボコボコにされました。

そこから抜け出したきっかけが『そもそも使う技が間違ってる？』っていう気づきです。下強のコンボ狙うのやめて、上強振りだしてからグンと勝率上がりました。さらには下強をいつ使うのかも分かるようになった。成長

スマブラに慣れた人が語る、回避読みやジャンプ読み、崖狩り、間合い管理、空ダや反転空後、これらのテクニックは全て『技を当てること』と『技に当たらないこと』その工夫の一部です。

だから『相棒の技を理解していくこと』くらいがゲームとしてスマブラを楽しむのにちょうどいいです。でも競技としてプロを目指すにしても、これが重要になるんじゃないかなと思います。

とにかく、全キャラ触って対戦を楽しめばいいです。色々知るうちに自然と強くなってます。

と、ここまで偉そうに語ってきましたが、ロックマンがVIPに入れたのは相手のクッパが２回自滅したおかげです。

運も実力のうちだ。