私は人が好きだ。だから人が怖い。
私は人が好きだ。
常に人から認められたくて、評価されたくて、チヤホヤされたくて生きている。
誰かが笑ってくれたら、「私はここにいて良いんだ」と思えるし
誰かが悲しい顔をしたら、私も悲しくなる。
でも、だからこそ人が怖い
嫌われるのが怖い
何か場違いなことを言ってしまったら、そこに私の居場所は無くなってしまうのではないかと思う。
気を悪くさせてしまったら、
もう二度とその人に好いてはもらえないのではないかと思う。
恋に落ちた瞬間、好きと怖いが共存するような。
恋心にも似た勘違いが、心の奥底でしっかりと根を張っている。
あくまでも傷つかないように
表向きを自己防衛によって塗り固める
みんな、自己防衛で生きている。
そんなもん。
生まれた時から人が大嫌いな人なんていない。
どこか傷つきたくなくて、人を傷つけようとしてしまう。
その自己防衛をどんな風に表現するかによって変わるだけ
傷つきたくなくて人を支配しようとするなら、相手を罵ったり説教したりする。
相手を傷つけた経験が自分を苦しめているのなら、その人はずっと人に優しくあるだろう。
「傷つくかもしれない」という不確定事象を、自分のストーリーによって回避する。
全ては自己防衛だ。
人は、自分が傷つかないための様々な方法でコミュニケーションをとる。
考え方や、結論に至るストーリーが違うだけ。
だとしたら。
だとしたらやっぱり、私はひとりでも多くの人が笑顔でいる方が好きだ。
あくまでも私は、人が好きだから。
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