老健でのACPについて②
だいぶ久しぶりの更新となってしまいました‥。
読んでくださっている方、どうもありがとうございます!
実は先週ボスと話をして、
結局私のやりたいことは今の職場では実現できないという結論に至り、
今後の新たな活動の場を模索し始めているところでございます。
それについてもできればまた後日書きたいと思います。
老健でのACPについて、同意ではなく合意が必要ということを前回書きました。当たり前です。
そんなに難しいことではないはずなのですが。
私のみて来たケースでは、時としてうまく行かないこともあります。
POLSTなど、海外の事前指示書をもとにするのもいいのですが、
日本の老健では日本の老健の現場に即したプランを立てる必要があります。
ですので、重要なのは、2つ。
1つは、食べられなくなったらどうするか、
胃瘻をするか、中心静脈栄養をするか、末梢輸液のみにするか、それもしないか。
2つめは、状態悪化した際にどうするか、
病院に搬送するか、老健でできる範囲の治療、処置を行うのか。
主にこの2点がポイントだと思います。
心肺停止時に蘇生を試みない=DNARかどうかは、
決して重要ポイントではないし、
DNAR=搬送しない、点滴しない、治療を放棄する
ということでももちろんありません。
DNARの同意を得たことでACPをしたことになっているようなうちの現場というかうちのボス‥。
そこに私がメスを入れるつもりでいます!
やめるなら、爪痕を残してからやめてやる!!
実は、うちの老健では入所時に確認しているリビングウィルがあるのですが、
それがあまり現場にマッチしていないので、
今後変えていくことを、もう忘れているかもしれませんがボスが了承してくれたので、
組織改革する予定なのです!!
以下、参考文献です。
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjpm/59/7/59_652/_article/-char/ja/
こちらを拝読して、
医療機関に搬送するかは老健でのポイントだと改めて認識することができました。
本人の納得はもちろん必要なのですが、実際は認知機能が低下していて元気な頃の意思の確認もできないケースが多いので、
家族が十分に納得して最期の時を迎えられるようサポートするのが老健医師の役割だと思っています。
それがまた、その家族の別の方が最期を迎える時に大きな影響を及ぼすことになります。
それでは、今日はこの辺で。
また近々更新しますので、よろしくお願いします!
(画像は、https://plaza.umin.ac.jp/homecare/guide/04_01.htmlより拝借いたしました)