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闘病から学んだ生きる力 ②
読んでくださってありがとうございます。
生きていく上でぶつかる壁=問題 は小さいものや大きなもの、多かれ少なかれみんなありますよね。
私にとってぶち当たった壁はあまりにも分厚く高かった。。。
選べない選択『諦める』
とりあえず、一度帰ろう
病院からの帰路。
うつむいたまま…バスと電車に乗って1時間。声を出すこともなく一瞬も止まらなかった涙。
病気になったことより、
長く生きられないことより、
この時、もう泳ぐことも選手も
諦める選択しかないことが何より受け入れられない。。。
自分じゃどうすることもできないことが悔しくて悲しくて。
こぼれる、溢れる涙も止められない。
昨日まで普通だった私とおなじなはずなのに。
電車に乗って病院へ向かうときは、皮膚科の診察が間違ってると言われるだろう。そう思い込んで、信じて向かった。のに
家で、布団の中に潜り込んでその時初めて声が出た
『なんで…』そこから数時間泣きわめくしかできない。泣くのを自分じゃとめられない。
なんであたしなん?
思うけど、声にでない。体の病気と共に心も病気になっていくんよね。
明日が来ないかもしれない
最初にわかった足の斑点。
消えてるかもしれん。。いや、消えてない。むしろ、増えてる。お腹まで。
こないだまで走り回ってた私が、布団からでない。動く気持ちも何かを見たり、聞いたり、言葉にする気力もない。
思ってることは同じこと。
ずっと同じこと思って泣いてる毎日。
もう、私じゃないんや。
気づくと夜。
眠ると明日が来ないかもしれない。今日が最後なら。。うとうと寝て、ハッと気づく。病気は嘘じゃないんか…誰か、嘘やったっていうてーなー!
小さな小さな一歩
毎日同じ。
同じ毎日の繰り返し。泣く、思う、泣く。そんな私に
涙など一度も見せない気丈な母。
食べない私に『食べなさい‼️』
そう。
母は、選手で泳いでた私にもいつも練習きつくてしんどくて食べれそうにない時もいつも大量のご飯を『食べなさい‼️』
そう言ってた。
頑張りたいなら食べなあかん!ってことやったんよ。
しゃーない、食べるか。。。
でも、強くなりたいから食べてたんよ。もう意味ないやん。また布団に潜り込んで泣きっぱなし。
その夜、父が分厚い本を四冊くらい持って帰ってきた。泣いてる私を背に本を開く。
『どれも全部同じことしか書いてない。なんで治るって書いてない?なんでや……。なんで、舞なんや。変わってやりたい。』
そう言って父は泣いていた。
これは私が出せない心の声。父が家庭の医学を手に代わりに言ってくれた私の思い。
声を殺して我慢しよう。父は私が寝ていると思ってる。聞いてないことにしないと。。
でもこの時、私の心が少しだけ動いた。
誰かに変わってほしいわけじゃない。私の変わりに誰かに病気になってほしい訳じゃない。父に変わってほしくはない。
だって、、父みたいになりたくてスポーツができる私になりたかったから。
もし、私が明日いなくなってしまったら…
父も母も弟も泣いてる私を思い出すかもしれない。それなら、、笑ってる私を思い出してもらえる方がいい。明日あるかわからないなら今泣いてたあかん❗
覚悟を決めて今を生きるなら…泣くのはやめる。この日から泣くのをやめよう。
笑ってみよう、私の大切な人たちが泣かないように。
14歳。この時、初めて死ぬかもしれないことを考えてみた。病気の自分を認めた私になった。小さな小さな一歩。
自分だけが苦しいと思ってた私が、そうじゃないと気づかせてくれた家族。泣いてる私にニコっと笑って『何してるん?』という小学生の弟は笑うことを忘れない瞬間を唯一作ってくれた癒しだった。
家族のために残りを生きよう
生死と向き合った私。
諦めたくないのに諦めたことで前に進めることもある。でも、それは諦めたんじゃなくて進むために心に決めたっていう選択。
私はそう思う😊