時の流れは無常なんて言うけれど、本当に残酷なのは変わってしまった貴方と私、じゃない?
今年の夏は愛しい人と眩しい世界を目に焼き付けて精一杯抱き締めてるから、時間止まれって心の底から願ってる。大人になっても絶対忘れたくない忘れない日常を匂いと温度と喧騒と静寂と丸めて身体に染み込ませて、言葉になんて出来ない幸せを噛み締めてる。とかいって本当は離したくない一日をお腹いっぱいになるまで繰り返してどっぷりと浸っていたいのに、何で時間は流れるの?
昔からパッキングが好き。 元々物は少ない方だけど、 お気に入りの服だけを、本当に必要なモノだけを、小さく畳んでまとめるのが好きなのだ。 自分はこれだけ持って、どこかに行けるんだなって再認識できるから。 荷造りをしていたら、定期的にやってくる旅行欲が抑え切れなくなってきた。 しかも今は、行きたい場所に行けない、会えない人に会えない状況だから尚更。 せっかくの夏、仕事終わりは同期とビアガに行きたいし、週末は海でぼーっとしたいし、お盆はガウディに逢いに行くって決めてたのに。 コ
プールサイドを裸足で歩く感触 パピコを半分こする瞬間 恋人に花束を貰った時の気持ち 美容院の帰り道 ぬるくなった麦茶に氷が溶ける音 水中で一回転した時の景色 車窓から海が見えた時の気持ち
寒いのは寂しくなるから、きらいだけどすき。
読書に季節なんて、ない。
責任、原因を厳しく追及する社会。そんな息の詰まる世界を私たちは生きている。近頃でいえば、それは芸能人の不倫であったり、政治家の汚職であったり、スポーツ選手の揉め事であったりする。私にとって至極どうでもいいニュースが、テレビの中ではコメンテーターによって延々と討論し続けられる。事件や事故が起きた時、決して再発することのないように、同じ悲しみを味わう人が生まれないように、社会は犯人探しを白熱させてきた。ひょっとすると、その被害者たちさえ望んでいないような結果をも招いている気がし
「留学?」 「そう。英語喋れるようになりたくて。」 「いつから?どこに?大学どうするの?」 「質問攻めかい。9月からアメリカの高校に編入するの。大学は一年暮らしてみてから考えようと思う。寂しい思いさせるね。」 そうおどけてみせたのは私の友人で、幼稚園の頃から毎年誰にバレンタインを渡したのか把握しあっている仲だ。 「よく言うよ。そっちこそ、ホームシックになっても帰ってきちゃだめだよ。」 「今まで私が途中で投げ出したことあった?」とにやつく彼女の耳には、今日も校則違反のピアスがこ