全ては一冊のノートから生まれ、実現する | レオナルドダヴィンチ展 in メルボルン
昨日のお昼のこと。
ふと、美術館にどうしても行きたくなった。
私は芸術を感じられる空間が大好きだ。
私にとってはディズニーランドよりも夢の空間。
自由な少年少女の心意気を感じるというか。
そこには常識やルールという縛りが存在しておらず、想像力の無限の宇宙が広がっている。
偉人が描いた世界にアッと驚いて回っていると、棚ぼたでインスパイアやアイデアの雫が自分の心にポチャンと落ちて広がったりもして最高。
美術館は創造性のツボを刺激してくれるらしい。
私は旅をしたら、必ず美術館や博物館を訪れるようにしている。
ニューヨークのMETには世界各地の美術が展示されており、1日だけではエジプトや中華のアートを見て回るので精一杯だった。
大学生のときに訪れたワシントンDCのスミスソニアン博物館では、実際に宇宙を旅した巨大なスペースシャトルや月のカケラに強い衝撃を受けた。
トロントの美術館では草間彌生の水玉がいかに人々を魅了しているかを思い知った。
メルボルンで一番大きな美術館『NGV』は2度訪れた。
印象的だったのは、心の中に溜まったモヤモヤを紙に書き、壁にびっしりと貼りつめた作品。
モヤモヤもアート化できるのか…
おもしろいなと思った。
次はどこに行こうかな〜と思っていた矢先、LUNEという美術館に行きたくなった。
LUNEの名物はデジタルアート。
ちょうどレオナルドダヴィンチ展の真っ最中らしく、これは見ておかねばと思い足を運ぶことに。
入場料は約5000円。
正直、お高めだ。
でもここで拝まずに帰国すると、次回ここに来たいとなるとフライト代にホテル代が乗っかり、15万円以上になってしまう。
ダヴィンチ展も終わっているだろう。
そう考えると、今ここでしか見えないであろう特別な体験に5000円を出すことはお得なものだ。
1時間後、私はLUNEを訪れた。
360度、偉人のアートが音楽と共にドカンと投影され、例えるならばドラえもんのタイムマシーンに乗って1400年代の芸術の世界にやってきたかのような…そんな体験をさせてもらえた。
それももちろん圧巻だったけど、私が最も感銘を受けたのは、レオナルドダヴィンチが当時使用していたノートの展示(レプリカ&本物)だった。
天才のノートの中身とは如何なるものか?
食い入るようにショーケースの先にあるノートを目に焼き付けた。
文字と絵がビッシリ敷き詰められていた。
人体のスケッチの細かさから、レオナルドダヴィンチという男の好奇心度数の強さを思い知った。
スマホやカメラのない時代、どれくらい観察したらここまで細かく捉えられるのだろう?
画家でもあり発明家でもあったレオナルドダヴィンチの全ては、一冊のノートから始まったのではないか?
というのも
こんな絵画を描こう、こんな発明をしようといった内容がノートにビッシリと描かれ、それが実際に作品の形になっていたのだ。
例えばタンクというものを発明しようと思ったレオナルドダヴィンチは、それを形にする前に
事細かくタンクの絵をノートに描き、コメントを残していた。
そのノートと共に添えられたタンクを見た時、衝撃を受けざるを得なかった。
一冊のノートに描かれたアイデアが、しっかりと具現化していた。
ノートに書いた発明の「アイデア」が実際に「発明」として世に出され、世界の発展に大きく貢献し、人々の生活を変化させた。
レオナルドダヴィンチがハンターハンターの登場人物だったら、具現化系と特質系に違いない…
というのは置いといて
私がLUNEのレオナルドダヴィンチ展で得た学びは
全ては
一冊のノートから生まれ、実現する
ということだ。
そういう類の本は書店で見たことがあるが
「書いたものは具現化するという説」を
1400年代を生きたレオナルドダヴィンチがすでに体現していて
私はこの展示を見た結果
とてつもなくノートにアイデアを書きまくりたくなった。笑
この足でノートを買いに走ろうか…とも思ったが、私はヤドカリのように住む場所を変えているので、スーツケースが重くなるのは勘弁。
ということで、iPadとApple Pencilを活用することにした。
早速家に帰って、興奮気味に仕事で実現したいアイデアを書いた。
今日はそれを、一つずつ試してみる日にしようと思っている。
私も書いたことを具現化するぞーーー!!!
全ては一冊のノートから生まれ、実現する
これがLUNEで得た最大の収穫だ。
やはり
5000円を払って行く価値が大いにあった(キラリ
💌壁に刻まれた金言も心に刻んで帰りました
The journey will be continued…