誰かと、自分を比べることについて
幼い頃から、他人に対してライバル心をメラメラと燃やしたり、悔しがることがあまりなかった。
私は小学校から中学校にかけて、とある勝ち負けを競うスポーツをしていたのだけど、みんな負けた時は、子供らしく怒ったり、泣いたりしていた。
私はというと、一度、自分に勝った相手に、拍手したことがある。
今でも覚えているんだけど、そのあと、コーチに
「お前、あたま大丈夫か?」
って言われたのだ。
自分が負けたのに、相手に拍手なんて送るな、みっともない。お前は負けたんだから、ちゃんと悔しがれと。その悔しさをバネにして頑張れよと。
それでも、拍手を送ることの、いったい何がいけないのかが分からなかった。
一つ、分かったことは、私は100%アスリート向きではない。
例えばスポーツ選手が銀メダルを取ったとき、コメンテーターに対して
「まあ、相手のパフォーマンスの方がよかったんで、納得の結果ですね。」
なんて言ったら、ちょっとクソつまらない。
(熱気に包まれた会場が、一瞬にして凍る)
でもアスリートじゃない私は、他人に拍手を送るスタイルが、自分の世界を生きやすくするために、一役買ってるんじゃないかと思っている。
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そんな私だって、他人と自分を比べて、自分って劣ってんなぁ、苦しいなぁ....と思ったことはもちろんある。
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