キンカチョウcafe2024・1・10「しゃべれるとしたら」
わが家の小鳥、キンカチョウ。
わが家に来て1年5か月と一番長くいるのが、ポワポワ兄ちゃん(父鳥)。
ふだんはリビングで好き放題に飛び回り、気が向いたら飼い主の頭に乗って来る。けれど、手にはなかなか乗ってこないツンぶり。
でも、ポワポワ兄ちゃんはおねだり上手のちゃっかりモノ。食後ほどほどにテーブルが片付くと、どこからともなく飛んできて、上目遣いにワタクシを見ながら行ったり来たりして見せる。
「僕になんか渡し忘れたものあるでしょ? 思い出さない?」
とでも言いたげな表情。
そんな時には、岩塩か味の薄いカリカリをそーっとそばに置く餌付け作戦。器用に岩塩を飴のようにコロコロ舐めている姿に驚く。
「あーた、スズメよりも、ちっちゃいキンカチョウだよ? 舌ってどれよ?」
舌切り雀のおばあさん、よくやったなと変な意味で感心する。
小鳥用の塩土よりこちらを好む、わが家の小鳥、キンカチョウ。
「塩分のトリすぎ大丈夫?」という心配は(たぶん)ご無用。
口に対して大きすぎる岩塩は、ポッとすぐにどこかに飛んで行ってしまう。
大きすぎるりんご飴を口に入れ続けていられない人間と同じらしい。なので岩塩をテーブルからしょっちゅう落とす。そしてそれを
「ちょっと~! もったいな~い!」
と飼い主が慌てて拾いに行くことエンドレス。
ところがキンカチョウをよーく見ていると、テーブルのギリギリまで運んだ後、わざと岩塩を飛ばしているのではないか? という疑惑が出てきた。
「もしかして飼い主を遊んであげている気でいるのかな?」
もう楽しんでやっているような気がしてならない。
わが家では、この説をまことしやかに信じ、テーブルから岩塩を落とすことを「ほれとってこーい!」と名付けた。
もし、ポワポワ兄ちゃんがしゃべれるとしたら、一度真相を聞いてみたい。
去年の秋に孵った、ひな鳥たち4羽(ユニット名:おヒナちゃんズ)。母鳥が育てたので、手乗りにはならなかった。最近ようやく慣れてきて、父鳥のポワポワ兄ちゃんに便乗して、岩塩を舐めにやって来るようになった。
そして髪の毛を巣材だと思うのか、飼い主の髪を遠慮なく全力で引っ張っていくのが日課。
寝癖100%の爆発頭の日は、小鳥たちが嬉々として入れ替わり立ち代わり飛んできては、ヘアアレンジをしてくれる。自分がやるよりもむしろイイ感じと、評判だとかそうでないとか。
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