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妊娠中・産後の恥骨痛の対処法!

恥骨は、骨盤を形成する骨の一部で、真ん中から左右に分かれていて恥骨結合という軟骨や靭帯で左右の骨盤を繋げています。恥骨には、たくさんの筋肉が付いていて太ももに伸びています。特に内転筋と言われる筋肉が、疲労し硬くなることで恥骨結合が引き伸ばされ、恥骨痛が生じます。

痛みの度合いや時期は、個人差があり、妊娠初期から痛くなる方もいます。妊娠中から恥骨痛が出てしまった場合は、特に、産後に悪化してしまう可能性がありますので、育児をスムーズに始められるよう妊娠中からケアをしておきましょう。

通常、出産直後2時間は分娩台の上で安静に過ごします。産後に初めて自力で歩行するのは、病院によって多少異なります。ほとんどの方が産後2〜4時間以内には、歩ける様になりますが、時々全く下半身に力が入らずに何時間経っても自力で歩行出来ない方がいらっしゃいます。

先日、初めての出産を終えて、24時間以上経っても恥骨の痛みがひどく下半身が他人のものの様で歩けないという方がいました。
入院中は、安静に過ごす事、足を温める事、内転筋のセルフケアをする事の3つをお伝えしました。
セルフケアを行い、翌日には痛みは軽くなり自力で歩行ができる様になったとご報告がありました。
簡単なセルフケアを行う事により、痛みを軽くする事が出来た一例です。


痛みが出たら、悪化させない様にしましょう。

正しい姿勢で座る事を意識しましょう。
横坐り、ペタンコ座りは、骨盤を歪ませる原因なので禁止です。正座又はあぐらが一番です。
セルフ整体で筋肉を緩め、血流を改善し痛みを軽減させ、骨盤を整えることを行いながら、元の身体に戻す為のエクササイズを行ったり、一人で続けられる簡単なストレッチやエクササイズの続けること。
妊娠中から、筋力を保つよう適度な運動を行ったり、1日の終わりに疲労を改善する為のストレッチなどを行う事で、辛い痛みは予防する事が出来ます。


内転筋セルフケア方法

効果の出やすい簡単な方法です。あぐらをかいて座ります。太ももの内側のちょっと痛いけど気持ちのいい場所を指や肘を使って押していきます。ゆっくりと3〜5秒づつ、少しずつ足の付け根から膝の方向に向かって場所を移動させながら左右の内ももをほぐします。


写真のようにラップの芯を利用すると、より簡単に行えます。


身体に痛みがあると育児も授乳も、なかなか始めることが出来ない上に、
痛みを我慢しての育児はとても辛いものになってしまいます。
楽しく赤ちゃんとの生活を始めるために、妊娠中から身体のケアをしておきましょう。
妊娠中の痛みは、出産したら治るというものではありません。
痛みが出たら、すぐに対処しましょうね。

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