妊娠中から母乳育児の準備していますか?
妊娠中に、母乳育児をやりたいと思う方はたくさんいます。妊娠中にイメージしていた幸福感に満ちた母乳育児とは違っているのでしょう。
実際に、母乳育児をしているママは、「痛い、辛い、寝られない…」と悩みや苦痛と闘いながら母乳育児をしていて、時には涙を流したり、食欲さえ無くなってしまう方もいます。
出産も母乳育児も性行為と同じくらい気持ちの良いものだと言われることもありますが、そんな風に感じ楽しく育児をされている方は居るのだろうか?
時代の変化、環境の変化、生活習慣や人の身体も、育児をする環境も、大きく変化している。
今、出産を迎えるママ達のひいお婆ちゃんが子育てをしていた昭和40年代とは、家族関係や親戚、ご近所との付き合い方も現代とは大きく違います。今は、兄妹や親戚、ご近所…赤ちゃんを身近に見ることがあった頃と赤ちゃんのお世話というものをネットや雑誌、テレビでしか見ることがなく、始めてみるリアル赤ちゃんに戸惑うことも多いのでしょう。
さらに、今と昔では、ママ自身の体力や精神力も違います。身近にいるはずのご家族のサポート体制も希薄になり、これからママになる方達にとって、隣で一緒に子育ての伴走をしてくれる助産師という存在がとても必要なのだと強く感じます。
病院の母親学級や両親学級だけでは足りない。
病院での短い入院期間で育児をマスターすることなんて誰にも出来ません。
育児を産後のことと捉えずに、妊娠中もしくは妊娠前から、心も身体も育児の知識も学ぶことが大きな課題であると私は思います。