The Jeff Beck Group 『The Jeff Beck Group』
🎧 The Jeff Beck Group『The Jeff Beck Group』
Jeff Beckファンの方はどの時代が好きでしょうか。Yardbirds、Jeff Beck Group、Beck Bogert & Appice、Solo、私はこのJeff Beck Groupが一番好きです。順番としてはYardbirds→第1期Jeff Beck Group→第2期Jeff Beck Group→Beck Bogert & Appice→Soloとなるが、それぞれの時代に名盤を残してきた。彼の始めたヴォーカルVSギターのバトル音楽はLed Zeppelinなど多くのバンドに影響を及ぼした(というかパクられた?)と思う。
出会い
#001 Whitesnake『Live At Hammersmith』で書いたが、中学時代の友人が聴かないからと言ってレコードをくれた。彼はSoloの『Blow By Blow』を持っていてそっちの方が良かったらしい(にしても人にあげなくても)。当時は私もSoloのJeff Beckしか知らなかったので、なんじゃこのミカンのジャケットはと思っていたが、針を落とした瞬間、えっ?、なんで?、めちゃめちゃいいやん、となった。Deep PurpleやLed Zeppelinを聴いていた私にはちょっと渋いハードロックに聴こえたんだと思う。
ギターVSヴォーカル
YardBirdsの後、第1期Jeff Beck Groupで『Truth』『Beck Ola』というアルバムを出している。プレスリーの曲をカバーするなどこれまたいいアルバムなのだが、その頃からギターVSヴォーカルのバトルが始まっていたと思う。ヴォーカルはあのRod Stewart(70年代後半のディスコブームでおかしくなる前の彼は本当にかっこいい)、ギターはRonnie Wood(現The Rolling Stones)、良くならないわけがないメンツだ。ところが出演が決まっていたWoodStock Festivalの前日にバンドは解散してしまう。Jimi HendrixもファンだったというJeff Beck Groupが参加していたら、音楽の歴史も少し変わっていたかもしれない。
第2期
今回紹介するアルバムは再結成した第2期にリリースされたJeff Beck Group最後のアルバム。ヴォーカルは Bobby Tenchに変わり『Rough And Ready』をリリースしているが、黒人ヴォーカリストということもあるのか、よりファンキーでR&B色が増している。ちなみにドラムはあのCozy Powell(Rainbow、Micheal Schenker Group、Emerson Lake & Powell)。このアルバムは『Rough And Ready』よりさらにハードでブルージーになっており、プロデューサーはあのSteve Cropper(ブルースギターリストで映画「Blues Brothers」でテレキャスターを弾いている長髪ヒゲ面の白人)。中でも一番ハードな曲「Going Down」は今でもプレイされるJeff Beckの代表曲の一つとなっている。
Jeff Beckという人
実際どんな人だかは知らないが、なんか商売気がなく、ギターが好きなだけの不器用な生き方の人って感じが好きだ。動画で見ても、スキルを見せびらかすわけでもなく、ただただ音楽が好きで気の合う仲間と楽しそうに演奏しているようにしか見えない。なぜかJeff Beckを見るとサッカーのキングカズとかぶってしまう。
できればJeff Beck Groupを再結成してほしい。きっと全然ヒットチャートに載らないゲキ渋のアルバムを作ってくれるに違いない。
動画上げときます。前半のピアノのアドリブが長すぎてみんな楽しそうに笑っているのが好き。Cozy Powellも若い!!。
ちなみにSteve Cropper。
関係ないけどこの映画サイコー。ご覧になってない方は絶対見た方がいい。
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