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Creedence Clearwater Revival 『Cosmo's Factory』
🎧 Creedence Clearwater Revival 『Cosmo's Factory』
正式名が長すぎてCCR(シーシーアール)としてお馴染みのアメリカのロックバンド。泥臭いブルースや古き良きカントリーをベースにしたロックンロールで、The Doors、The Doobie Brothers、The Allman Brothers Bandなどと並ぶ70年代を代表するバンド。
出会い
初めて聴いたのはSteven Spielbergの映画『Twilight Zone』の冒頭シーン。アルバム『Willy And The Poor boys』に収録された「Midnight Special」(ブルースのカバー曲)。
「すごい怖いやつ見たくないか」
「見たい」
「車停めて」「準備はいいか?」
数年後に大好きな映画『The Big Lebowski(ビッグ・リボウスキー)』でJeff Bridges扮する元反戦運動家でCCR好きEagles嫌いの主人公が車の中で聴いているシーンで登場し、そこから本格的に聴き始めた。
反戦バンド
日本ではバンドよりもCM曲の知名度が先行している。このアルバムには入っていないが最もメジャーなCM曲はこれ。
家族でアウトドアを楽しむRV車のCMなどでお馴染みのこの曲だが、原題は「Have You Ever Seen The Rain?」。強烈な反戦歌だ。歌詞に出てくる”Have you ever seen the rain coming down on sunny day”は、ベトナム戦争で晴れた日に降ってくるアメリカのナパーム弾を見たことがあるかという意味と言われている。ただ、WikiによるとフロントマンのJohn Fogertyは1997年に、反戦歌ではなく出身地であるカリフォルニアでよくある晴れた日に降る雨の歌と言っている(うーん、それは無理があるな)。この曲以外にも、映画『War Dogs(ウォー・ドッグス)』や『Forrest Gump(フォレスト・ガンプ)』のベトナム戦争シーンで使われた「Fortunate Son」(知事の息子だから徴兵されない幸運な息子)、映画『Apocalypse Now(地獄の黙示録)』でプレイメイトが戦地訪問するシーンで使われた「Suzie Q」(CCRのデビュー曲だがカバー曲)、映画『Kong:Skull Island(キング・コング:髑髏島の巨神)の軍隊関連のシーンで使われた「Run Through The Jungle」を始めとする数曲、ニクソン大統領が敗戦直前に行った北ベトナムへの空爆への抗議を唄った「Who'll Stop The Rain」など、徴兵されたアメリカの若者の気持ちや国内での反戦運動の代弁者というバンドイメージが持たれている。反戦下での音楽フェスティバル「WoodStock」にも出演しているが、なぜか当時それ関連の音源や映像には出演していなかったように一切登場していない。
このアルバム
どのアルバムも聴き応えがあって選ぶのに困った。オリジナルスタジオアルバムはハズレ無しだ。今回は、シンプルなロックンロール、カントリー、ブルース、反戦歌とバラエティーに飛んでいるこのアルバムを選んだ。1曲目の少しファンキーな「Ramble Tamble」からラストのバラード「Long As I Can See The Light」まで聴き応え十分である。特に11分あるブルース・ロックの「I Heard It Through The Grapevine」が一番のお気に入り。CCRは好きな曲がいろんなアルバムに散らばっていてちょっと困るのだが、このアルバムで言えばそれ以外に、ザCCR的旋律のカントリー調の「Looking Out My Back Door」、Elton JohnやHanoi Rocksがカバーした日本でもメジャーな曲「Up Around The Bend」などがオススメ。
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