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くるりと円広志

「いつから出てこない 魔法のメロディー あの頃を思い出そう」
夜の京都を歩いてると、無性にくるりのさよならリグレットが聴きたくなる。

今年度から新しい部署に配属され、全く違う環境で2ヶ月間やり過ごしたけど、これほどまでに仕事を辞めたいと思ったことはない。
職場ではニコニコしながら新鮮で楽しいなどと宣っていたが、人気のない夜道で何度発狂したことか。

そんな訳で目的もなく、現実逃避をしに京都まで行ってきた。
京都では友人と喫茶店でおしゃべりして、上賀茂神社に行って、夜はひとりでふらふら飲み歩いて、ラーメンで〆るという具合にいつも通り過ごした。

やはり弱ってるので、関西訛りが耳に入ると里心がつく。なぜ、東京でくらしてるんだろう。

そんなことを考えていると、色々と数珠つなぎのように考えが溢れてきて、最終的にいつの間にこんなに面白くない人間になってしまったのかと思い至った。
これが冒頭のさよならリグレットの一節につながる。

翌朝、ホテルでテレビを観ながらぼんやりしていたら、円広志がロケのレポーターをしていた。
この人はずっと関西ローカルに出続けてるよな、なんて考えてたけど、考えれば考えるほどすごい。
時代が変わっても、円広志は円広志なのだから。

面白い人間かどうかは他人が決めることで、自分自身は楽しいと感じることを続けるだけ。ただ、インプットとアウトプットは絶やしてはいけない。
そんなことを円広志に教えてもらった気がする。

未だに胃の底に居座り続けるラーメンとチャーハンに苦しみながら、気持ちを整理してる。

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