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【阪神タイガース】大山不在の阪神打線 4番糸原で行くべき理由
14日(木)現在、首位ヤクルトを2.5ゲーム差で追いかけている阪神。しかしここに来て、直近好調だった4番大山悠輔が背中のハリを訴えて2試合連続でベンチから外れている。登録抹消ではないことから軽傷でみられることは幸いだが、欠場した2試合とも2得点と打線が繋がらないのが問題である。
4番糸原で行く勇気
前半戦好調だったサンズ、佐藤輝明、梅野が軒並み不調。大山が復活するまでの数試合オススメしたいのが糸原健斗を4番にした以下の上位打線である。
1番 中 近本光司
2番 遊 中野拓夢
3番 一 マルテ
4番 二 糸原健斗
そして5番以降はその日の先発投手との兼ね合いや、状態の良さで臨機応変に変えていく。
何故4番糸原なのか
何故4番糸原なのか。理由は2つ。
1つ目は打順の基本的な組み方にある。
統計学上
①3番には長打率が最も高い打者
②1番には出塁率が最も高い打者
③2.4番には残りでOPSが高い打者
④5番以降はOPSの高い順
に配置することで効率よく得点を上げられる。
これに当て嵌めるなら最も長打の期待出来るマルテを3番、セ最多安打の近本を1番は確定。
そして2番と4番だが中野より長打率とOPSが高い糸原を4番に据え、併殺を回避出来る走力を持ち打撃も小技も期待出来る中野の2番が安定だろう。実際には佐藤輝明の方がOPSは高いのであるが、直近の成績や調子を見るにこの2人が適任だ。
5番以降は本来ならOPS順に並べていくのが得策なのだが、調子を落としている選手が多いため相性や調子重視でいいだろう。島田や坂本のようなノッている選手の打順を繰り上げるのもひとつの手である。
2つ目の理由は巨人・由伸政権時の失敗にある。
2018年、高橋由伸監督最終年となった年の巨人は坂本勇人を1番、岡本和真を4番で起用していた。今の阪神で言うと1番近本、4番マルテというような状態だ。
この結果どうなったか。
1番の坂本が出ても、2番3番が打ち取られ岡本は敬遠。はたまた、チャンスで坂本に回ってきても岡本に回る可能性が低いため敬遠。このようにチームトップ2の打者の打順が遠いため、思い切った策を取られ、打線が分断されてしまった。
上位打線に打てる選手を詰めると下位打線が薄くはなるが、打てる選手を近くにまとめるメリットは分散させるメリットを上回るそうだ。
チームで1番期待のできる近本・マルテの距離を近づけ中野・糸原がその2人をカバーする。大山不在を乗り切るには、いかに「4番」という概念を捨てられるかがキモになるだろう。