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【ドラフト予想2021〜オリックス〜】黄金期到来 規則性から読む2位指名

いよいよ今日開かれる2021年ドラフト会議。
今回はオリックスの1位指名の予想とオススメの選手を紹介していく!

補強ポイントは中継ぎのみ!

 最下位だった昨シーズンとは一転、今季は首位を走るオリックス・バファローズ。好調の要因はバランスの良さだろう。山本由伸や宮城が引っ張る先発陣の防御率はリーグ1位。打線も今年は打率がリーグ1位、チーム本塁打数も「ラオウ」こと杉本が覚醒しこちらもリーグ1位となっている。
 ただ、少し物足りないのがリリーフ陣。ヒギンスや富山、平野ら勝ちパターンの投手陣は防御率2点台と頑張ってはいるものの、中継ぎ防御率はリーグ5位。比嘉や能見、平野とベテラン陣が多いこともあり補強ポイントになるだろう。昨年上位指名3人が高卒だったことから、即戦力投手を指名しても問題はない。
 また杉本は来季31歳、T-岡田は34歳、吉田正尚はメジャー志向となると長距離砲も狙いたいところである。


ドラ1は次世代エース!

 上記の通り即戦力の中継ぎが欲しいオリックスではあるが、高卒の次世代エース候補を狙いに行くと予想している。山岡や吉田一、田嶋と社会人投手の1位指名を続けた時期もあったが、近年は太田→宮城→山下と高卒へシフト。
 また、山崎颯や本田仁といった高卒4〜5年目の投手が台頭したことにより、二軍の次期先発候補が山下以外に見当たらない。そういった事から

・小園健太(投手/市立和歌山高)

の指名が有力だろう。

 大きなスライダーに小さなカット・ツーシーム、チェンジアップと多彩なボールを操る最速152㌔右腕。夏予選では常時140中盤を計測できるポテンシャルの高さもありながら制球もバツグンで安定感はピカイチ。宮城や山本由伸を育てた育成システムのもとで鍛錬を積めば間違いなく日本球界のエースとなれる逸材だ。フォークを覚えれば完璧だろう。


ハズレ1位は即戦力へシフト!

1位は高卒の指名方針だったとしても、クジを外せば即戦力投手へとシフトする可能性が高い。
小園・風間・森木とその他の高卒投手との評価の差が激しいためハズレ1位での高卒投手の指名は無いと予想。中継ぎで期待が出来る投手の指名が的確か。

そうなると
・山田龍聖(投手/JR東日本)
・廣畑敦也(投手/三菱自動車倉敷オーシャンズ)
・椋木蓮(投手/東北福祉大)

この3人が候補に上がってくる。

即戦力先発左腕として報じられることの多い山田であるが、JR東日本では先発だけでなくショートイニングも任されている。左腕でストレートも150㌔前後を計測でき、チェンジアップも一級品22歳以下の支配下左腕は宮城だけとなっており、補強ポイントにもドンピシャだ。チームには田嶋や西野、戦力外にはなってしまったが吉田一らJR東日本出身者が多いことも追い風になるだろう。

 廣畑は社会人No.1右腕。特にストレートの回転数や回転効率はプロでもトップクラスで最速も154㌔。上背は無いが、その分沈みこんだフォームから吹き上がるようなストレートを投げ込むのが特徴だ。短いイニングで高出力が期待できる廣畑は中継ぎの補強にピッタリな選手である。

 「大学No.1右腕は誰か」と聞かれたら迷いなくこの男を推す。サイド気味のスリークォーターから繰り出されるスピードは最速154㌔。アベレージでも150㌔近くはマークでき、なんと言っても右打者への外のストレートは角度も相まって攻略することは容易では無い。大学でも中継ぎ登板が多いため、リリーフに慣れていることもプラスだ。


規則性から見える2位以降の指名

オリックスは2位指名以降は様々な規則性が見える。


【打者優先の2位指名】

 2位では2018年から頓宮→紅林→元とポテンシャルの高い長距離砲を3年連続で獲得。さらにはここ2年は高卒である為、今年も高卒の長距離砲を2位で指名すると予想している。
候補としては
・阪口樂(外野手/岐阜第一高)
・吉野創士(外野手/昌平高)
・前川右京(外野手/智弁学園高)

辺りだろうか。
大卒ならば
・梶原昂希(外野手/神奈川大)
・鵜飼航丞(外野手/駒澤大)

も候補に入ってくる。


【由伸を生み出した4位指名】

続いて4位指名では7年連続で高卒投手を獲得している。今や球界のエースとなった山本由伸もこの4位指名だ。
4位まで残っていそうな高卒投手で候補をあげてみると
・竹山日向(投手/享栄高)
・深沢鳳介(投手/専大松戸高)
・黒田将矢(投手/八戸工大一高)
・滝口琉偉(投手/日大山形高)
・市川祐   (投手/関東一高)

この5人を推したい。
5人とも150㌔近くをマークする右腕でポテンシャルは小園や風間らにも引けを取らない。
特に深沢はサイド気味のフォームから最速144㌔と面白い存在である。かつてはイチローも投手として4位指名だっただけに、この指名順位は楽しみである。


【ロマン枠の下位】

さらに5位以降の下位では、中川圭や勝俣などの打力に長所のある大学生を獲得してきた。
今年その候補に入ってくるのは
・鵜飼航丞(外野手/駒澤大)
・中山誠吾(遊・三塁手/白鴎大)

この2人だ。
 鵜飼は三振が多く、確かに確実性に欠けるが飛ばすパワーは本物だ。さらには50m6.1秒と脚も早く肩も強い。ポテンシャルの塊である。

 中山は遊撃手ながら190cm97㌔と超大型内野手だ。昨秋には4本塁打を放ち代表候補にも選出された。大砲が欲しいオリックスにはピッタリだろう。

以上が私の予想である。
5〜6人の指名と明言しているが、不作の今年は4位で指名終了してもおかしくは無い。育成ドラフトに関しても「可能性はゼロではない」との発言に留めており、全体的に少数の指名になりそうだ。

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