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【阪神タイガース】来季こそ優勝!オフに獲得すべき選手達!


〇又吉克樹(中日)

【今季成績】
66試合 63.1回 41奪三振 11失点 防御率1.28

 まず1人目は中日の又吉克樹だろう。田島や祖父江と共に今季FA権を獲得し動向が注目されていたが、今日24日にFAを宣言すると報じられた

 今季は脅威の防御率1点台で昨季も安定したピッチングをしていた又吉。ただ2018年、2019年の2シーズンで調子を落としていたため年俸は格安の4200万円と言われている。Cランクなら勿論獲得しにいくべきだし、Bランクでも狙っていいだろう。

 今季のチーム防御率はリーグ2位だが、中継ぎ防御率はリーグワースト2位。さらには守護神・スアレスの流出の可能性もありリリーフ陣の補強は必須。実績・経験ともに十分であり、スアレスが退団した場合はクローザーを任せることも出来ることから又吉は1番の獲得候補になるだろう。


〇渡邉雄大 (ソフトバンク)

【今季成績】
一軍  6試合   4回 4奪三振 2失点 防御率4.50
二軍 34試合 27回 34奪三振 6失点 防御率1.67

 2人目はソフトバンクを退団した渡邉雄大

今季一軍では限られた登板機会しか無かったが、二軍では27イニングを投げ防御率1.67と圧巻の成績。さらには得意のスライダーを武器に投球回を超える34個の三振も奪っており、奪三振能力の高さも伺える。


  今季、岩貞の不調により中継ぎサウスポーは及川と岩崎の2枚で回すしか無かった阪神。
 更に、及川が来年先発に挑戦するということが明言されており、現時点でメドの立つ中継ぎ左腕は岩崎だけである。そういったことを踏まえると、ワンポイントが主戦場ではあるが渡邉の獲得は必須レベルではないだろうか。

〇川島慶三(ソフトバンク)

【今季成績】
一軍 打率.239  本塁打2 打点11 OPS.673 

 3人目はソフトバンクを自由契約となった川島慶三だ。

 代打の切り札や左キラーとしてソフトバンクの黄金期を支えていたベテランであるが、今季は打率2割前半と苦しみ戦力外通告が言い渡された。
 代打打率.172や対左投手打率.194といった得意分野で数字を残せなくなってしまったのが原因の1つだろうか。

 しかし、得点圏打率は.304と勝負強さを見せており、今季は右投手から3割を超える打率もマークしている。また、身体能力の高さを活かした内野守備も健在でエラーの多い阪神にはもってこいの存在だ。
 そして何より常勝軍団・ソフトバンクのメンタリティを知っていること明るくムードメーカーで嫌なムードを払拭出来るという所も獲得すべき理由だ。生え抜き最年長が30歳と若手が多い阪神で、精神的支柱として先陣を切ってくれるベテランが1人居てくれると頼もしいものだ。

 今季開幕前に似たタイプの山本泰寛を獲得したことや39歳という年齢、7000万近いという年俸等を考慮すると獲得の可能性は低いだろうが、残された予算のギリギリで獲得を検討する価値は十分にあるだろう。


〇藤田一也(楽天)

【今季成績】
 二軍 打率.292 2本塁打 10打点 OPS.714

 4人目は楽天の藤田一也だ。

 堅実な守備とシュアな打撃で、2013年の楽天初の日本一に貢献したいぶし銀。しかし今シーズンは一軍での出場機会はなく戦力外通告を言い渡された。

 獲得すべき理由としては上記した川島慶三とほぼ同じである。
 まずは堅実なセカンド守備。今季は糸原を中心に木浪・山本泰寛・小幡・北條などがセカンドを守ったが、セカンドの守備はウィークポイントに間違いない。来年スアレスが退団することがあれば1点を守りきりたい試合終盤は、より一層の守備固めが必要になる。衰えているとはいえ藤田のセカンド守備は日本トップレベルであり、若手内野手の手本にもなってくれることから獲得してもいいのでは無いだろうか。
 また、二軍ではあるが打率は3割近くを、OPSは.714をマークしており打撃が絶望な訳ではない。2本の本塁打を放つなど長打力も色褪せておらず、スタメンでの出場も期待できる。

 左打ちの内野手は糸原・中野・木浪・小幡と多いことからこちらも獲得の可能性は低いだろうが、川島と藤田のどちらかは獲得しても面白いだろう。


〇大田泰示(日本ハム)

【今季成績】
 一軍 打率.204 3本塁打 20打点 OPS.556

 5人目は日ハムをノンテンダーとなった大田泰示だ。

 今季急激に成績を落とし、FA権を獲得していること・高年俸であることから実質的な自由契約となった大田。年俸での折り合いがつくのであれば是非獲得したい1人だ。

  まず魅力的なのは長打力と勝負強い打撃。
広い札幌ドームを本拠地としながら2019年シーズンには20本塁打を達成。長打率も昨季まで4年連続で4割を超えておりパ・リーグ屈指の右打者として成長した。

 また得点圏打率も4年連続で3割前後を残しておりチャンスで期待できる。サンズが退団することになれば右打ちの外野手は補強ポイントであり、大田泰示の名前は真っ先に上がってくるのではないだろうか。
 また脚力と強肩を活かした守備も魅力的であり、広い甲子園では重宝される存在になるだろう。


〇千賀滉大(ソフトバンク)

【今季成績】
13試合 84.2回 10勝3敗 90奪三振 防御率2.66 

 最後に現実的では無いかもしれないが、千賀滉大の名前も出しておこう。

 メジャー移籍を希望しポスティングを申請したが却下された千賀。現在、国内FA権を保持しており来年には海外FA権となる見込みだ。しかし、離脱などが少しでもあれば海外FA権は再来年へと延長されメジャー移籍に2年を要することになる
 そういった背景もあってか、国内FAの使用も熟考しており国内移籍の可能性も高まってきた。
 
 今季先発防御率はリーグ2位と先発陣は奮闘したが、西勇輝の不振・高橋遥人の開幕絶望と、来季の先発陣も万全だと言える状態では無い。特にローテ6番手の候補が少なく今季は高橋遥人が合流するまで、二保・西純・村上・藤浪・アルカンタラ・チェン等で何とかやりくりしている状況だった。これに加え、西勇輝の状態が不明であり他に離脱者が出ると一気に厳しい状況に陥る。そういったことから千賀がFA宣言した場合は真っ先に獲得に名乗りを上げるべきだろう。

 ただ人的補償が必要であり、千賀は最短1年でメジャー移籍する可能性があるということから球団は慎重になることが予想される。


【番外編】
〇山下航汰(巨人)

【今季成績】
二軍 打率.226 1本塁打 6打点 OPS.640

 各紙が争奪戦になると予想している山下航汰にも言及しておこう。

 1年目からファームで首位打者を獲得し、入団数ヶ月で支配下登録され未来の主軸候補として期待されてきた山下。しかし度重なる怪我に悩まされ、今季からは再び育成契約となっており支配下選手としてプレーしたい山下は巨人を退団という形になり移籍先を探すことになった。

 1年目に見せたインパクトから各球団争奪戦になると予想されているが、阪神は獲得の必要は無いと考えている。

 理由としては、まず怪我体質であるということ。
入団後3年間で8度の怪我を負っており、リハビリに大半を使ってしまう選手を支配下に置いておくほど今の阪神に余裕はないのである。特に山下が怪我をした有鉤骨の骨折は、再発の可能性もありスイング自体を狂わすことが多く、堂上直倫や清宮幸太郎といった高校時代にスラッガーとして名を馳せた選手も有鉤骨の骨折で苦しんでいる。

 また、近本や佐藤輝明を筆頭に糸原・中野といった主力に加え小幡・遠藤・高寺、新人の前川などの若手にも左打ちが多いことも1つの理由である。
 山下がいい打者なことに変わりはないが、今阪神が求めているのは長打力のある右打者であり山下の獲得の可能性は低いと思われる。

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