横縞 拾仇
一歩近くなるごとに一つ「griffin」を知る。
もう二人のうち、一人の人格は「昴」。
引っ込み思案だが、大人しい性格の女性だった。
もう一人は、邪悪な感情を支配する「skull」。
「skull」は、「griffin」と「昴」を壊滅し、「夢」の肉体を支配しようと企んでいた。
それからの彼女は、急激に私との距離を詰めて来る。
何か出来ないだろうか?という私の心を見事に活用してくるのだ。
『辛い時には、いつでも連絡しなよ。気づかない時は、気付いたら、こっちが連絡するから』
確かにそう彼女に伝えた。
しかし、それからはワン切りの嵐。
朝晩問わず、メールは鬼の様に届く、電話はワン切り、かけ直したら、何時間も仕事の愚痴や家族、お付き合いしている人の悪口…
酷い時には、ヒステリックに金切り声で泣き叫ぶ事一時間…なだめる事一時間…
そして…