岡田屋Q-太郎
私目の甥っ子、姪っ子、はては、アルバイト先の天使様やら、妖精様やらの、ほっこりエピソードです。
コロナの影響で外出自粛を余儀なくされる毎日、皆様いかがお過ごしでございますか? うちの甥っ子、姪っ子はおうちの中で 大暴れだそうです。 そりゃあそうですわな。 お父さんお母さんも大変だとおもいますが、子供達もストレス溜まりますよね。 で、おうちの中で何をして遊んでいるかというと まさかの、縄跳び。 この間、幼稚園で縄跳びの競争があったそうな。運動が得意ではないうちの甥っ子は、ビリから数えた方が早い順位だったらしい。そしてその日、パパ(私目の弟、運動が苦手)が仕事
「ブログる」 という、サイト明確通り、皆が思い思いのブログを掲載し閲覧し合う場所。 他に「ぐるープ」という、機能もあり、何人か仲良いもの同士であつまり、掲示板を立ち上げ交流する場所もあった。 後一つ、「りとめーる」という、ショートメールサービスもあった。 ブログるで、ブログを書き始めた私目に、ぽつりぽつりと、閲覧やコメントが届くようになり、私目は、とても応援されている気がして楽しくブログを書き込み続けていた。 その時、毎日のようにコメントを下さっていた方がいて、とても
よろしいのですね?? では、ごゆっくり、お楽しみくださいまし。
深淵。 はい。いらっしゃいまし。 今日からのサービス品は、こちらでございます。 深淵を覗き込むものは、また、深淵も貴方を覗き込んでいるのです。 BY-ニーチェ。 そうなんです。 私目は深淵を覗き込んでしまいました。 向こうもまた、覗き込んでいるとは知らずに……。 彼女と出会ったのは、あるブログでございました。 私目はブログ初心者で、兎に角、日頃の愚痴を吐き出しておりました。 今のこの、ぐち屋の先駆けのようなものです。 そこのブログサイトで、出会ったのでございま
その後、彼女がどうしているのか… 私には、知る由もない。 『ごめん…さよなら…』 私の最後の言葉は、彼女に届く事はない。 ずっと… ずっと私が心の中で詫び続けるだろう…
結局、入院は数日間で体調も良くなり、終える事が出来た。 しかし、退院して一番にした事は、彼女のアドレスの拒否設定だった… 酷い罪悪感に苛まれながら… もう…これで彼女と関わる事はないと… たった2ヶ月そこらの事がとてつもなく長い思い出のように走馬灯が渦巻いて、私を攻め立てた… しかし、これは自分自身の為… ひいては人の為でもあるのだと自分に言い聞かせ、私は、そっと携帯を閉じた。
そうして私は、やっと彼女から解放されたのだった。 ここまで聞いて頂き、お客様にはもうお分かりだと思いますが… 私は、精神障害者です。 両極性障害…診断名は躁鬱病。 それは、彼女に出会う、もっと以前から。 サイトの書き込みに共感したのも、彼女に何かしたいと思ったのも、自分自身を見ているようで、いたたまれなかったからなのだ… しかし、そんな偽善的精神は身を滅ぼすだけだった…今回の事は、私には良き教訓になった…はずだと信じたい…
病院へ搬送される直前に、私は彼女に一本のメールを打った。 何故なら、医師より自宅では危険だと診断されたから…。 著しい精神困憊…と、ともすれば自殺行為に走るかもしれないと… 医師は、私に入院を進めた。 断る理由も気力もあるわけがなかった… 『ごめん。入院します。いつ退院できるか分からない。』 すぐさま返事は帰って来た。 『どうして!?何があったの!?なんで!?』 私は、静かに携帯を閉じた…
私には、それを受け止める器が小さ過ぎた… 日に日に表情が険しくなる私… ぶつぶつと自虐的な事を言い始めてしまったのだ… 慌てたのは、同居していた父親… 「何故、自分がそうなってしまったのか、分かって要るのだろう?」 「一刻も早く、その子との関わりを絶ちなさい」 そう、諭された…。 そして… 私は、病院へと連れて行かれたので御座います。 『診療内科』と名をうつ、精神病院へ…
数日後に送られてきたメールには、 『ぐりふぃんこんらん』 とだけ書かれ、一枚の写真が添付されていた。 それは彼女の白い腕… ですが、見るも無残に鮮血で真っ赤に染まっておりました… 自ら、刃物かなにかで傷つけた血みどろの腕を私に送って来たのだ…。 くらくらする頭を抑えながら、私は急いで彼女に電話をかけた。 しかし、彼女の人格はそれまでの主導権を持っていたgriffinが混乱した事により、幼い少年の翔、幼い少女の彩乃、気丈な女性の呉羽、クールな青年のウッド、そして、自称
しかし、特別会っても、何も過激な発言も人格交代も無く、無事に故郷へと帰ってきた自分… 考えが甘かった。 彼女の本領は、この後に発揮されるのだ。
『もう死にたい…なぁ…一緒に死なないか…?』 絶望の一言。 どうにか慰めてひとまず気を取り直してもらう事に… その時私は、彼女が欲しいものをプレゼントするからと云ったのだと思う。 『お前に任せるよ。楽しみにしてる。』 これで彼女の心の闇が晴れるなら…私はそう思った。 そうして、毎日毎日繰る日も繰る日も、メールと電話のやり取りをしていた時、彼女から又、驚くべき申し出があった。 『お前に、会ってみたい』 『前々から思ってはいたんだ…ただ言う機会を待ってた…』 高速
一歩近くなるごとに一つ「griffin」を知る。 もう二人のうち、一人の人格は「昴」。 引っ込み思案だが、大人しい性格の女性だった。 もう一人は、邪悪な感情を支配する「skull」。 「skull」は、「griffin」と「昴」を壊滅し、「夢」の肉体を支配しようと企んでいた。 それからの彼女は、急激に私との距離を詰めて来る。 何か出来ないだろうか?という私の心を見事に活用してくるのだ。 『辛い時には、いつでも連絡しなよ。気づかない時は、気付いたら、こっちが連絡す
それから、まだ彼女の心の内には驚愕が潜んでいた。 彼女には、もう一人…いや、もう二人、人格が存在する事。 乖離性人格障害。 彼女の心の傷は、境界性人格障害だけに止まらなかったのだ。 どれだけ、辛い出来事があったのか… 想像出来やしない。 私は、彼女の心の内をもっと知りたいと、人間は信じられる生き物なんだと分かって貰いたいと感じた。 それからは、毎日、昼夜問わずメールをやり取りした。 サイト内でも話をした。 そうして彼女は、私に一歩一歩と接近して来たのだ。
乖離。 そう、彼女の精神は乖離していたのだ。 彼女の肉体の名前は「夢」。 「夢」は、度重なるストレスの重圧に押し潰され、心の奥深い闇の底へ沈んでいったらしい。 もう何年も、「夢」が表に出て来た事はないという。 だが、「griffin」は「夢」が持ち得なかった「憎悪」の感情を支配していた。 常に、主人格「夢」を貶めた奴等への復讐に捕らわれていた。 人間不信。 周りの全て人間に敵意を剥き出し威嚇していた。 職場の人。 主治医。 担当カウンセラー。 恋人。 家族に