卒業
本日、僕が中退した大学の卒業式が行われた。卒業生は、僕と同期だった学生たちだ。本来共に卒業するはずだったことへの寂しさと悔しさもあるが、それ以上に、自分が為し得なかったことを達成した皆への尊敬の念が大きい。彼ら、彼女らを心から祝福したい。
友人たちよりも一足先に学生の身分を失っている僕にとって、今日はオフィシャルには何の関係もない日である。しかし、僕の気持ちの上ではひとつの節目だ。
今日のこの日に、僕も卒業しようと思っているものがある。このnote「冷やし温泉」だ。刹那的に思いついたわけではなく、少し前から考えていたことだ。従って、この記事は「冷やし温泉」の最後の更新になる。
卒業の理由はいくつかあるが、最も大きなものはやはり「僕自身と友人たちの変化」である。僕は、近い世代の知人たちが読むことを前提に文章を書いているが、今後、皆様が社会に飛び出していくと、毒にも薬にもならぬ他人の悩みを読むことはなくなってくるだろう。何よりも僕自身が、22歳にもなってこんなことばかり書いているわけにはいかない、と思うことが増えてきている。フェードアウトするよりも、しっかりと区切って辞めることにしたのは僕の拘りでしかない。単純に、その方がカッコいいからである。
未練がないわけではない。読んでくださっている方々からの感想、そうでなくても「読んでいる」という事実を知ることができるだけで、とてつもない喜びだった。事実、数日前にも会話の中でnoteに触れてくれた友人がおり、今後も継続したいという気持ちが出てきてしまった。
しかし、僕も前に進まねばならない。人を喜ばせることを意図して書いていない文章を公開し、読んでくださる方々にいつまでも甘えているわけにはいかない。物事には、いつか終わりが来るのだ。
ここからは、心残りのないよう、読者の皆様へメッセージを書いていく。
大学中退から2年、noteは皆様とコミュニケーションを取れる数少ないツールでした。僕からの一方通行ではありましたが、稀にレスポンスを頂けたことは本当に嬉しかったです。また、何人かの友人には読んでほしいあまりに記事のリンクを送って感想をカツアゲしたこともありました。被害に遭った方には非常に申し訳ないことをしたと思います。
N、A、Y、S、Hさん、Mさん、Aさん、Rちゃん、R、M、Oさん、Sさん、Mくん、その他匿名でメッセージを下さった方々、本当にありがとうございました。その他にも、読んで下さっていた全ての皆様に感謝申し上げます。皆様のおかげで文章を書くことができ、皆様の存在を想うことで精神の安定にもつながりました。皆様のおかげで今の僕があります。僕は読者の皆様のことが大好きです。
冷やし温泉は一度死にますが、僕という人間はこれからも生きていきます。noteを更新しなくなっても、おそらく元気にやっていると思います。LINEやTwitter、InstagramといったSNSは継続していきますので、たまにはお相手していただけると幸いです。
最後になりますが、山口県立大学をはじめ、各地の大学を卒業される皆様、ご卒業おめでとうございます。今後とも健やかに、実りの多い人生を過ごされることを祈念しております。
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