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セカンドペンギンという生き方
私はセカンドペンギン🐧だと友人は言う。
私自身セカンドペンギン🐧なる言葉を使ったことはないし、意識したこともなかったのだが、話を聞いていると間違いなくその通りだと思った。
ワインについての話は以前にもした通りだが、私が現在いまいちワインに熱狂できてない理由は、セカンドペンギン🐧でいられなくなってしまったことが大きな問題なのだという。
そもそもセカンドペンギンというのは
ファーストペンギンというパイオニアの後ろで、その「真似び」をもって「学び」とするタイプのペンギン🐧である。
つまり私はワインに関しても今まではなにかしらのファーストペンギンを追っていたことになる。
それはある方向性からは大阪のソムリエさんであったり、京都の小売りの方であったり、あるいはヨーロッパで出会った先生方であったのだろう。あるいは父親でもあったかもしれない。
しかし今そのファーストが私の周りにいないのである。
これは別に私がワインに関して突き抜けたとかそういう意味ではなく、単純にワインというコミュニティの広さから自分にとってのファーストを見出せなくなってしまったということであり、あるいはそのファーストが「身近」でなくなったということである。
あることを10聞いたら100で返してくれるファーストがいないから今はせっせとネットから情報の取捨を行っている。
どうやらこれが私には合わないらしい。
たしかに今まで継続的に行ってきたことは全てセカンドペンギン型だった。
人並にできるというのをどのラインに設定するのかというのは難しいが、
ロードバイクや料理、ピアノやギター、ボードやスキーなどはセカンドペンギン的に学んできたものだといって良いだろう。
競馬や麻雀なんかもそうだ。
なんならこのnoteだってそうである。
本を出したのもそうだし、現在勉強している美術検定なんかもそうだ。
そしてそれなりにのめり込んだあとパタッと辞めることも多い。
これは友人の言うマルチポテンシャライトの話に繋がるところだろう。
特にギター、競馬や麻雀なんかはその名残である。
そういうことを思うと私は本当に近しい友人5人の平均でできていると思う。
そしてまた生粋のアーリーアダプターなのだろうとも思う。
とにかくセカンドであるから。
それはサードでもファーストでもなくセカンドのポジションなのだ(野球少年だったころはファーストとサードでした)。
そして私にとってのファーストになりがちな友人は言う。
「ファーストがファーストたり得るのはセカンドがいるからだ」
と。
「なるほど。」
私はこれまで一方的に楽な道を歩ませていただいていると思っていたが、案外この関係はWin-Winだったらしい。
またこの性質は資格試験との相性がいいとも思っている。
資格試験は常にファーストを提示してくれるし、その最短ルートを示してくれるからだ。
そんな単純明快なことはない。
ついこの前取った簿記2級だって70点(合格最低点)だった。
とにかく最短ルートがスキなのだ。
そしてこういった性質のセカンドペンギン🐧であるがゆえにずっと思っていたことがあった。
というよりこれはセカンドペンギン🐧だという自覚なしに今まで度々口にしてきたことでもある。
「セカンドは
スライドすれば
ファーストに。」
人はコミュニティで生きている。
あるコミュニティ単位でセカンドになることは私にとって難しいことではなかった。
しかし人は常に1つのコミュニティで生きているわけではない。
それ相応の能力があれば違うコミュニティではファーストになり得るのである。
料理だってそうやって一部には振る舞ってきたし、ロードバイクだって身の回りの人口を結果的に増やしてきた。
そしてその新しいコミュニティではきちんとトップなのである。
ビジネスではよく言われることだと思うが、他の業界の常識を持ち込むことが有効な手だとして語られる。
そういった水平思考だ。
この場合はモノ、概念を水平思考でシフトするのではなく、自分が水平に動く。そう。蟹さんのように🦀。
この性質をどうキャリアに結び付けていくのかというのはこれからの課題ではあるのだが、おそらく会社に入れば、「仕事はそんなに特に目を見張るものはないけれど、とりあえず仕事でも他事でも投げればなんでもそれなりにして返してくるやつ」
みたいな位置づけになるのだろうか。
それはこれからのお楽しみ。
最後にこのセカンドペンギン🐧、今行っている業務はワイナリーにおけるデータ分析と統計解析である。
私はもちろんそんなことをした経験などない。
また記事にもすると思うが、プレファレンスマップとかナッピングとか主成分分析を用いたデータの解釈とか。
おそらく一般的なワイン関係で仕事をしていてもほとんど触れることのない部分なのではないかと思う。
しかし自分でいうのもなんだが、それなりには成果は返せている。
簡単な話だ。そして成果を出せる理由も簡単である。
そこにはスマホがあり、LINEの名前一覧にデータサイエンティストの友人がいるからでしかない。
これが生粋のセカンドペンギン🐧なのである。
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