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住宅購入があなたの人生をデザインする~我が家のマンション売買実例~ 

住宅を買って資産形成するーーー。
これまで4回マンションを買い、現在はタワマン1部屋を賃貸に出し、
その賃貸収入で別のタワマンに住んでいる我が家。
年々上がっていく不動産価格のおかげで
今ではまあまあの資産になりました。
今回のシリーズでは、我が家の実例を紹介。
初めてマンションを買うことになったきっかけから
どうやって現在に至るのかをお話ししましょう。

初めてのマンション購入編

生きていくには、家が必要だ

衣食住のうち、一番値段が張るのが「住」。
家賃が10万円なら、出ていくお金は1年で120万円、10年で1200万円!?
10年間、ただ生きているだけで1200万円かかるなんて。
もちろんさらに、敷金・礼金、更新料、
インフレだから家賃の値上げもある。
引っ越ししたら、引っ越し料金もかかります。
私、何年生きるんだっけ? 

厚生労働省 令和4年簡易生命表の概況より転記

平均寿命で計算してみる。
女性は87歳、男性は81歳だって。
つまり、女性が22歳から独身を貫いたとして、
65年間同じ部屋に住んだと仮定したら、65年間家賃を払うことになる。
10万円の家賃なら、10万円×12ヵ月×65年=7800万円⁉
えーっっっ!
敷金礼金なしで、家賃の値上げもなしで7800万円!
都内3区のタワマン1LDK、買えるんじゃない?
10万円の賃貸とかに住んでいる場合じゃないのでは?
自分の家だったら、売ろうと思ったら売れるけど
10万円のショボいアパート(失礼!)の家賃払って、
実はタワマン相当のお金を払い続けるハメになるなんて
自分のお金をドブに捨てているようなものなのでは????
そう思ってしまったなら、家を買うしかない、という結論です。

家賃並みのローンで買える⁉

そんな我が家が初めてマンションを買ったのは、21年前。
『都心に住む』という雑誌を、書店で立ち読みし、
「あれ? 家賃と変わらないローンで家が買えるじゃん」
と気づいたからでした。

その頃、住んでいたのは隣県の公団。今でいう、URですね。
新築募集で当選し、南東向きの角部屋、55㎡の2LDKに夫と二人で暮らしておりました。
まだタワマンという言葉が浸透していなかった頃の30階建ての10階。
駅徒歩1分。足元にはスーパー、コンビニ、銀行、郵便局、図書館、ファミレスもあり、何から何まで揃うとても便利な住み心地でした。

唯一の欠点は通勤時間。
なにせ、各駅しか止まらないうえ、都心の職場までは乗り換え必至で約1時間。
残業多めで終電の常連だったので、これが結構キツかったのです。
若かりし頃の私の人生は、通勤時間にかなり奪われていたのです。
うっかり終電に乗り遅れたり、居眠りして終点まで行ってしまったり。
通勤時間長めの人にアルアルな事態を、何度引き起こしたことか。
タクシー代1万円とか、泣くに泣けないのよ。

家賃は当初が10万円くらいで、2年ごとに少しずつ上がっていく傾斜家賃
バブル時代の新築には、たま~にこういうのがありました。
管理費は5千円くらいで、駐車場は屋根付きで1万5000円。
だいたい家賃がらみは、トータルで12~13万円くらい払っていたわけです。

ああ、それなのに。
都心のマンションが家賃並みのローンで買えるっていうんですから、
当時は愕然としたのです。早速、夫に相談。
色々なモデルルームを見に行きました。
当時は予約なんてしなくても
ふらっとショールームに行くだけで見せてもらえました。
二人が気に入ったマンションが下の写真。
記念に記事を保管していたので、ここでお披露目です。

当時の広告記事を記念に保管していました!

しかしこの広告、久しぶりに見ましたが、
22年前とはいえ、今となっては都心なのに驚きの価格です。
一番広い間取りが74㎡の3LDKだったのですが、
最上階でも4800万円でした。今ではとても考えられません!
だからこそ、買えると思ったし、買わなくてはと思ったわけで。
後年知ったのですが、この年は都内の不動産の底値の年でした。
いやぁ、買うだけで当たりクジだったわけです。

このマンション、一番のお気に入りでしたが、
残念なことに、すべての住戸のうち3分の2以上はプレ販売されており、
第1期にもかかわらず、残りは20戸程度。
しかも、欲しい3LDK角部屋の間取りは3部屋しか残っていませんでした。
不動産会社が運営するクラブ会員に優先販売されていたのですよ。
家を買うための予備知識なんて当時はまったくなかったので
そういう会員になると早く情報が得られるということも知らなかったし、
しょうがないのですが、まー、腹の立つこと。。。
買いたい部屋が、ことごとく売却済みですからねぇ。
この時の経験から、新築物件情報を早急にゲットするべく、
今では主だった不動産会社の会員となっております!

以下は主だった不動産会社の新築マンション情報が発信される会員組織。
皆さんも、良い新築物件をゲットしたいなら、登録しておきましょう。

三井不動産 三井ハウジングメイト
住友不動産 住まいクラブ
東急不動産 BRANZ CLUB
野村不動産 プラウドクラブ
東京建物  Brillia Club
積水ハウス グランドメゾン倶楽部

ほとんどの会社で会員向け新築情報サービスがあるので、検索してみてください!

話を元に戻します。

3部屋という少ない部屋をめぐっての抽選。
当然、落選でした。
とはいっても昨今の湾岸エリアとは違い、2~5倍率だったように記憶しています。
抽選会場にまで足を運んだだけに、かなりのがっかりモードだったのですが
声がかかったのは応募がなかったという、唯一の部屋。
同じ間取りではあるものの、1階でした。
う~~~~っ、1階かー。
無念と脱力、葛藤から妥協、そして受容へ。
気持ちの変遷を経て、渋々ながら1階の部屋を契約することに。
そこには「通勤が楽になる」という、最大の利点がありました。

100%満足ではなかったものの、
初めてのマンション購入でしたから、それはそれは楽しみで。
建築現場には何度も足を運びました。
なにせ1階なので、自分たちの買った部屋の工事の進捗が見えるのです。
夫と時間を合わせて、会社帰りに真っ暗な現場を見に行き、
終電で帰る、なんていうことも何度かありました。
今では、いい思い出です。

ローン返済表を公開!

さて、住宅ローンです。
この頃、初めてということもあり、本当に全く何の知識もなく、
住宅ローンと言えば住宅金融公庫(現、住宅支援機構。以下、公庫)で借りるものだろう、というすり込みでセオリー通りに借入先を選んでいました。
今で言う、フラット35ですね。

当時の公庫のローン返済表がこちら。

公庫の返済表。マーカー、書き込みはご容赦ください!

こちらは毎月の返済表ですが、当時は一般的なボーナス併用払いをしていたので、このほかにボーナス用の返済表もあります。
金利は固定で当初10年間が2.55%。
ボーナス分と合わせて2220万円までしか借りられず、
残りを提携ローンの三井住友銀行で借りました。
その返済表がこちら。

三井住友銀行のローン返済表。こちらもマーカー、スミマセン!

銀行での借り入れは、ボーナス分を合わせて1340万円。
こちらは変動金利で1.875%でした。
ということで総借入額は3560万円の35年ローン。
月額の支払いは最初の2か月を除いて9万2963万円、
年2回のボーナス加算月は、合計で27万6515円の支払いでした。

ちなみに、当時の公庫はなんともお役所仕事で、
ローンの実行が、鍵の引き渡し日に間に合わないため
戸建てでもないのに、つなぎ融資まで借り入れをさせられておりました。
その金利が2.375%、その分の保証料もかかっています。
1ヵ月ちょいで融資実行されたので、実質5~6万円くらいは
つなぎ融資分の金利も支払ったことになります。

今よりも高い金利ですが、バブルがはじけた後なので、
これでも当時は金利が安いと言われていました。
また、銀行の方は金利の安い変動で借りましたが、
当時は変動金利に馴染みもなく、突然金利が上がったらどうしようと、
結構ビクビクしていた記憶があります(無知でした、汗)。
今となっては、安い金利の銀行で全額借りておけば
余計な経費も掛からなかったなー、と思います。

金利に疎いだけでなく、不動産会社に言われるがままに書類を記入し
公庫で借りることに何の疑問も持たないまま
無駄な金利&手数料、つなぎローンまで借りるようなことをしていて
無知というのは、もうそれだけで損をするという事例ですので
皆さん、ご注意ください。

ちなみに、手持ち資金的としては手付金、頭金、諸経費を合わせ
600~700万円くらいだったように記憶しています。
物件価格は、大体の計算でお分かりになりますね。

オプションとインテリアで鬱憤を晴らす⁉

さてこの物件、契約してから入居までの期間は半年くらいでした。
その間、やることといったらオプションやインテリア選び。
新築マンションを買って夢を膨らませる、一番ハッピーな時間です。
初めての住宅購入ですからね、それはもう、
張り切ってしまうわけです。

このマンションの特徴としては、購入時に一定のポイントが付いていて
そのポイントを使ってオプションが選べるシステムがありました。
ポイントが足りない場合は、自腹でどうぞ、というわけで
なんというか、必ずオプションに目を向かせるうまいやり方なのです。
我が家がこのポイントを使って付けたのが
キッチンボードとリビングエアコン、食洗器でした。
だいたい100万円相当分という感じですね。
このほかには、システムキッチンに収まるガスコンベック、リビングの調光式ダウンライト、キッチン壁や洗面所のモザイクタイル、バスルームドアのクリアガラス、フローリングコート、トイレの横長リモコンとかだった気がします。対象によってポイント数が違っていて、選ぶ楽しさがありました。
我が家が自腹で付けたのは、システムキッチンに収まるガスコンベック、40万円くらいでした。

オプションとは別に張り切るのが、インテリア。
「せっかくだから~」っていうヤツで、頑張りがちなのがカーテン。
分譲マンションって、賃貸と違って窓のサイズが大きいので、ほぼオーダーになりますよね。でもって、モデルルームみたいなやつを選びたくなる。
我が家の場合、この時はリビングと寝室のカーテンをローマンシェードにし、その他の部屋もオーダーブラインドにしたので、全室合わせて70万円くらいしました。カーテンがらみ、恐るべし。

次に張り切ったのがソファ。
座るだけで布団に包まれるような心地よさがたまらない
ligne roset(リーン・ロゼ)のROSETCalin(ロゼカラン)ですよ。
しかも、オットマン付き。

現在よりは安かったですが、合わせて22万円くらいでしたかね~。

ダイニングテーブルも頑張りました!
こちらは2人暮らしなのにダイニングチェアも4脚にしてオーダーサイズ。
アクタスで買い揃えました。一式、38万円。

ダイニングテーブルの上の照明も、モデルルームで使用されていたのと似たデザインを探して買いました。7万円。
冷蔵庫も新調し、20万円。
ベッド一式、こちらは30万円などなど・・・・。
あぁ。
さすが住宅というのは、消費を呼び起こすと言われていますが、
まんまと政府の政策に乗せられて、散財しまくりです。
買いたい部屋が買えなかった鬱憤を、ここで晴らしているかのよう。
今ではそう思いますが、当時は雲の上に乗ったフワフワ気分で
購買意欲という脳内アドレナリンが大放出状態でした。
さらにこのほかに引っ越し代等もありますから、
結局、家以外の支出も200~250万円といったところでしょうか。

こんな調子で、初めての家を購入した我が家。
実際に住んで、どうだったのか、
マンションの1階ってどうよ、というところを
次回、お伝えしていきたいと思います。

See you!





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