賢い住宅の買い方 #2
「買いたい家」と「買ってもいい家」
誰しも、家を買うとなると
高い買い物だから、とか
一生に一度の買い物だから、などと思ってしまいがち。
理想の家に近づけるべく注文住宅にしてみたり
モデルルーム並みにオプションをつけまくったり。
とかく、予算オーバーになるような行動をとりがちです。
これって、マンションを4回買った経験からすると、
あらら、勿体ないって思ってしまう。
家を買うことを消費だと考える人にありがちな思考パターン。
住宅購入は消費行動ではではありません。
あなたの資産を増やす行動です。
無駄なものにお金を使うことはやめましょう。
誰しも理想の家って、あるものです。
高級家具が並んだ素敵なインテリア、ムードある照明、
モデルルームに行くとアロマのいい匂いに包まれて
生活感など微塵も感じさせないゴージャスな気分になり
そこに暮らす自分を夢想してしまいます。
今ならまだ低金利だし、住宅ローン減税もあるし
銀行さんもOK出してくれたし、
思い切ってギリギリいっぱいでダブルローンを組んで
せっかくだから新築物件で夢を叶えちゃおうっていう
大きな決断をしそうになります。
でもちょっと待って!
あなたがもし庶民なら、そんなふうに家を買ってはいけません。
もう、住宅のバーゲンセールは終わったのです。
その「買いたい家」は、本当に「買ってもいい家」ですか?
だいたい、その家に何年住む予定ですか?
その家に何年住むか?
「買ってもいい家」って、なんでしょう?
今、買うべき家かどうか、の視点でを考えてみましょう。
結婚、出産などの家族構成の変化や
新入学、転勤、転職、病気、介護などなど。
人生、何があるかわかりません。
何かを決断しなければならない時、
住宅ローンのせいで四苦八苦しないようにしておくことは重要です。
新婚夫婦が、まだ生まれてもいない子供部屋を用意したり
子供が生まれたら休職して収入が減るかもしれないのに
ダブルローンを組んでみたり。
不確定な「かもしれない」に無駄遣いしていませんか?
その時点で必要のないスペースに対価を払うのはもったいない。
大きなサイズの家は、価格が高いしその分の金利も増える。
新築なら消費税も増え、
マンションなら初回の修繕積立基金が高額になり、
毎月の修繕積立金や管理費も増えます。
火災保険料や固定資産税も家の広さに比例します。
広い部屋には大きな家具を置きたくなるし、
使わない部屋には荷物が増えがち。
つまり、大きな家という無駄な出費が、さらなる出費を呼ぶのです。
ついでに言えば、使わない部屋の掃除も面倒。
だから住宅を買うなら、
その時に最適なサイズを買うのがベストです。
ライフスタイルは変化します。
狭くなったら、買い替えましょう。
何度も家を買うなんて無理と思っていますか?
いいえ、我が家は4回、家を買っています。
最初の家は5年、2回目は10年、
3回目は3年、そして4回目は今住み始めて2年です。
多分、あと5年くらいまでにまた住み替えをする予定です。
どうしてこんなに住み替えをするのかというと、
住宅を買うことで資産形成しているからです。
インフレ時代だからできる、家の買い替え術があります。
また次回、お会いしましょう!