フジテレビの会見を見て。

大変な騒動になっているフジテレビ。

10時間を超える長丁場の会見の一部分を見たんだけど、記者の質問能力の低さが目立つ会見だなという印象しか残らなかった。

最初から最後まで全部を見たわけではないんだけど、記者が質問という体（てい）で自分の思想を押し付けたり、とにかくフジテレビ幹部を叩いてやろうという絵面にしか見えない会見だったなと思った。

特にひどいなと感じたのが、「酒井かをり」という記者の質問。

いや、これは最早質問とは言えないレベルだった。

最初から性トラブルを前提にした話の展開や、まるですべての女性を代表してるかのような物言い。あの場で自分の思想を主張したいだけのように見えた。

誰に何を答えてほしいのかがまったく見えてこず、長々と自分の主張を繰り返すだけで、司会の方からも「質問は簡潔にお願いします」と言われるぐらいにひどかった。

正直、フジテレビ側がプライバシー保護の観点から回答できない部分がある以上、どれだけ有能な記者だとしても恐らく今聞き出したい核心の部分は何も出てこないと思う。

「感情的にならず、誰に何を聞きたいのかを簡潔に」は、あの場にいる記者に限らず、人と接するすべての社会人にとって必須スキルだなと感じた。

何だか最近の風潮を見ているとサンドバックを見つけては集団で叩き続けて、壊れたらまた次のサンドバックを見つけては集団で叩くみたいな風潮があるなと。

SNSがどんどん悪い方向に進化していってるような気がしてならないし、匿名の誰かの意見が集団になると肥大化して1つの世論を形成してしまっている状況が怖い。

自分の生活に直接関係ない人たちが、憶測だけであーでもないこーでもないと騒ぐのもいかがなものかと思う。

もっと目の前の生活に目を向けて、自分の幸せのために何ができるかを考えたいものだね。