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夜の街。

ウーバー稼働していると、当たり前だけど夜の街に行く機会が増える。

これは遊びに行くとかではなく、注文が入ったお店に商品を受け取りに行くという意味で。

基本的に大きすぎる街のエリアでは稼働しないようにしている。理由としては非効率だから。

たぶん、東京の大きな街とか行ったら今なんか比にならないぐらい注文が鳴るんだろうなとは思うけど、大都会での配達は私には無理。

程よい地方都市でひっそりとやってるぐらいが丁度いい。

で、なんだっけ。そうそう夜の街。

金曜、土曜の夜はウーバーも特に掻き入れどきなんだけど、不景気なんてどこ吹く風といった感じで、最近は夜の街もわりと賑わっているイメージがある。

どこに行っても酔っ払いがたくさん歩いていて、街が活気付いてるように感じる。

若い頃は刺激的でちょっと危うさすら感じることもある夜の街は好きな方だったし、入り浸っていた時期もあった。

そんな私も、40歳を目前に控えた今はすごく苦手な場所になった。

ギラギラと眩しい看板の雰囲気とか、街に散乱するゴミや嘔吐物だとか、何とも言えない悪臭とか。

すべてが苦手。

5年ほど、田んぼに囲まれたようなど田舎で暮らしたことで、私の価値観はガラッと変わったように思う。

そういった環境で育った子どもたちも、どうやら夜の街の空気感は苦手らしい。

それでいい。

夜の街なんて近づかなくていいなら近づく必要はない。

人間の汚い部分が顕著に出やすい場所が夜の街だと思う。

男と女、金と暴力。

幸い、我が家が今暮らしてるエリアにはそういった意味での繁華街はない。

居酒屋などの飲食店が密集するエリアはあるけど、夜の街のような危うい雰囲気は皆無。健全な雰囲気で良い。

私は今暮らしてるエリアをとても気に入っているし、この街以上に子育てしやすい場所はあるのかなと思うぐらい良い街だと思ってる。

ひとつの場所に根を張って生きるっていうことが今まではなかった。

根無草のようにふらふら生きてきた自分が、地元を離れてひとつの場所で長く留まっていることも珍しい。

まあやっぱり子どもがいるとあっちこちふらふらするわけにもいかないっていうのもあるんだけど、若い頃の自分と比べたらだいぶ変わったなと感じる。

夜の街の寒空の中、20分ほど注文を待たされてる間に、ふとそんなことを感じたから書いてみた。

いやしかし寒いな。指先の感覚がない中、よくもまあここまで書いたなと我ながら思う。

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