秋の夜長にウーバー配達。
ここ数日、サボり気味だったウーバー稼働も、そろそろ本腰を入れて再開しようと気合いを入れ直している。
そんな矢先のこと。
ウーバーの配達方法には、「置き配」と「玄関先で受渡し」の2種類がある。
置き配はまだ楽なんだけど、玄関先で受渡しがちょっと厄介。インターフォンを鳴らしてすぐに出てきてくれる人が大半の中、ごく稀になかなか出てこない人がいる。
ウーバー配達員は注文者とチャットでやりとりができるので、何度かインターフォンを鳴らしても出ない場合は「到着しました」とメッセージを送ってみる。
すると、ウーバーのアプリでタイマーが発動される。俗に言う「10分タイマー」ってやつだ。今は改善されて12分になってるけど。
これは、タイマーが作動してる間は配達員も出てくるのを待ってるけど、その時間を過ぎたら受け取れないよっていう注文者へのプレッシャーである。
注文者は、商品代金を払ってるにも関わらず商品を受け取ることができないという仕様だ。
配達員も待たされるのはつらい。それに、2件持ちしてるときなんかだと後の配達のことが気になって仕方ない。
特に、これぐらい寒い時期になると、凍えそうな寒空の下で待たされることがある。
先日がそれだった。しかも2件も。
タイマー切れで届け先のなくなった商品は廃棄扱いになるので、配達員が捨てるも食べるも自由。
私が持っていた荷物はマクドナルドの何か。
本業の後でのウーバー稼働なので、めちゃくちゃお腹が空いてる。
マンションのオートロックで2回インターフォンを押したけど反応なし。こういうのはサクッとメッセージを送ってタイマー発動。
じっと待つのは寒い。でもこれも仕事だから仕方がないんだと自分に言い聞かせながらじっと耐える。
タイマー終了まで残り2分のところでスマホに何やら通知が。
客「住所わかりますか?」
私「◯◯というマンション名が表示されているので、そちらに来ています」
客「部屋番号1001(仮)です」
私「10分ほど前に2回インターフォンを鳴らしましたが、ご不在のようでした。今はご在宅でしょうか?」
客「インターフォン鳴ってませんけど?」
ん?インターフォンが鳴ってない??
そんなわけはない。部屋番号をウーバーのアプリと何度も照らし合わせて確認しながら押した。ちゃんと音も鳴っていた。
鳴った鳴ってないを言い合ってたところで埒が明かないのは明白だ。私にはそれを提示できるだけの証拠がない。とにかく鳴らしたとしか言いようがない。
ここは怒りをグッと堪えてもう一度インターフォンを押そう。
ピンポーン♪
客「はい(ややキレ気味)」
私「ウーバーです(棒読みで)」
客「ウィーン(無言でオートロック解除)」
なんでキレ気味なん?
無言オートロック解除はまあよくいるけど、あれ、配達員側からするとめちゃくちゃ感じ悪いからね?
まあ配達員の感情なんか知らんがなって感じなんだろうけど。
でもせめて人と人のやりとりなんだから「お願いします」とか「どーぞ」ぐらい言えないもんかなって思ってしまう。
何なら直接受渡しする人で「ありがとう」も言わずに黙って受け取る人もいるぐらいだからな。
いや、わかるよ?こっちは仕事だし、注文者はお金払ってるしって言い分も。でもお金払ってるからえらいってもんでもないでしょ?
そんなイライラを抱えながら指定された部屋に歩いてる途中、タイマーが終了の時間を迎えた。
ぶっちゃけ、ここで私が配達を止めて廃棄にしてもルール的には特に問題はない。時間は待たされてるし、不愉快な気分になったわけだし。いっそのこと食ってやろうか。
一瞬躊躇うも、ちゃんと届けた。
後々、何かしらのトラブルになってもそれはそれでめんどくさいしな。
こんなのがその日は2件も続いた。
1件目のマンションは置き配だからオートロックさえ開いてしまえば顔を合わせることもないしまだいい。
2件目はただのアパートの玄関先で受渡し。部屋に到着するも、ドアは開かず。しかも部屋は暗いときた。
いないのかと思うぐらいに真っ暗。
こちらも10分ほど待たされた後に、ドアが開いた。いつもこんな暗い環境で過ごしてる人なのかな。
どうせならタイマー終了しちゃえばよかったのに。お腹すいてたし。
まあでもそこで待たされたおかげでちょっと良い感じの写真が撮れた。
この記事のカバー写真にしてるやつ。肉眼で見るよりも遥かに明るい。実際はもっと薄暗くてちょっと怖さすら感じるような雰囲気の場所。さすがiPhoneだ。
秋の夜の空気感が伝わってきてお気に入りの写真。
これが撮れたからまあ待たされたことは水に流してやろう。
そんなこんなで、今日も明日もウーバー稼働だ。