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少年サッカーで人間性を無視してるチームに思うこと。
寒い雨の中、息子のサッカー観戦に行った。一学年上のチームに帯同してるときの試合。
雪予報が出るくらい寒い日で、風も強い。
そんな環境下での試合だったので、見てる側は身体が震えて指先の感覚がなくなっていくような状態だ。
ピッチでは雨にも風にも負けず泥だらけになりながら頑張ってる選手たちの姿。
トーナメント戦だから負けたら終わりなんだけど、途中まで2点リードで息子チームが勝っていた。
ちなみにこのときの対戦相手は、U-12リーグで一度試合したことがあって、そのときは0-2で負けてる相手。
それほど実力差があるような感じではなかったんだけど、とにかく身体が大きい選手が多く、そこに苦戦しているようなイメージ。
8人中4人ぐらいは170cm近く、もしくは170cmを超えてるんじゃないかと思うぐらい大きい選手がいた。
そんなちょっとした因縁がある相手だっただけに、2点リードでの試合展開はかなり熱い。
と思いきや、一瞬、息子チームの足が止まった隙を突かれて前半終了間際に失点を許してしまう。
後半、少し苦しい時間帯が続き、息子チームは必死に守るも同点に追いつかれてしまう。
その後わりと早い段階で逆転ゴールを与えてしまうんだけど、ここで「ん?」と思うような出来事を見てしまった。
左サイドをドリブルで切り込んでくる選手に対して、息子チームのサイドバックの選手が決死のスライディングに行くも一歩届かず。
そのままドリブルしていた選手がシュートを決めて逆転という流れだったんだけど、スライディングが届かなかったサイドバックの選手が俯いて悔しがってる背中に、煽るような仕草を見せるシュートを決めた選手。
こういう場面で相手の心情を考えられないような人間性なんだなと感じてしまった。
結局、試合はそのまま2-3で終了となり、トーナメント戦なので息子チームはそこで敗退。
試合が終わったあと息子に試合の話を聞いていたら、他にも煽ってくる選手がいたらしい。
逆転ゴールが入ったあと、息子の顔を見てバカにしたような表情を見せてきたり、球際激しくいった息子に対して「お前マジキモいな」などの暴言を吐いたり。
息子は「何であんなに性格悪く育っちゃったんだろう」と気にしてない様子だったのがまだ良かったけど、スポーツをやる上で最も大切にしなければいけないリスペクトの精神がまるで感じられないチームなんだなと思った。
想像でしかないけど、人を煽ったり暴言を吐いたりというのは、たぶん日頃の練習の中でも普通に行われていることなんだと思う。
それを指導者が良しとしてるから試合の中でもそういった行動が出るわけで、そういったチームに息子を預けるようなことがなくて良かった。
息子チームの指導方針は、サッカーの技術云々の前にまずは人間性という方針なので、煽ったり感情が高ぶって冷静なプレーができないような選手は、どんなにチームの中心的な選手であっても交代させられる。
指導者も勝ちたい気持ちはあっても、それ以上にまずは育成ということを信念に持っているからこその行動だと思う。こういったところはホントに素晴らしい。
スポーツをやっていれば勝ちたい気持ちは誰にだってある。選手にもコーチにも。
でも、育成年代に勝利至上主義を植え付けて、人間性の育成を怠るのはどうなんだろうと思ってしまう。
一緒に試合を作る対戦相手や審判含め、関わってるたくさんの人がいることを忘れずリスペクトできる人間性の育成が最も重要なことだと私は思う。
まあこういった指導の積み重ねは、後々大きな差になって表れるだろうね。
技術の追求も大事なことだけど、それ以前に人として応援される人になってほしいと願う。