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音のない世界。

2023年に大ヒットした「サイレント」というドラマをTVerで見始めた。

ざっくり説明すると目黒蓮と川口春奈の恋愛もののやつね。

私は、恋愛ドラマが苦手だ。

見ていて何だかくすぐったい感じがして嫌だ。

特にキスシーンのような直接的な愛情表現の描写がホントに無理。

ドラマの世界なんて所詮は作り物で、そこに何の感情もない役者同士が演出のためにキスシーンを導入していると変に俯瞰的に見て興醒めしてしまう。

こういった理由から恋愛ものは避けている。

てかドラマ自体、最近はほとんど見なくなったな。

ただ、このサイレントに関しては妻が昨年からめちゃくちゃ推してくる。

このドラマはそういったやつじゃないからって。

恋愛ものというよりも人間の優しさについてのドラマだと昨年力説していた。

それがTVerで見られるようになったということだし、まあそれほど気乗りしないまま何となく見始めた。

やられた。

第一話のラスト、佐倉想(目黒蓮)の手話で捲し立てるシーンが圧巻だった。

私の目を惹きつける強い力がそこにはあった。

まだ6話までしか見てないのでこの後どうなっていくのかは何も知らないけど、このドラマを見ていて感じたことがある。

それは、音のない世界ってどんな感じなんだろうかと。

私は幸いにも五体満足に生まれ、38年経った今も何ひとつ欠損することなく生きることができている。

だから、音のない世界を体験したことがない。

色のない世界も、匂いのない世界も体験したことがない。

子どもたちの成長をこの目で見て、初めて言葉を話す瞬間を聞いて、今では当たり前のように子どもたちと何気ない会話もできる。お互いの声と声で。

これがホントに幸せなことだなと、サイレントを見ていて感じた。

いつ、自分から音がなくなるかは誰にもわからない。もしかしたら明日突然くるかもしれない。

そんなことを考えさせられるドラマだと思った。

今後の人間模様含め、続きが気になる。

TVerでは2日に1話更新されていくようで、次回7話が更新されるのは明日。

これだからドラマは嫌なんだ。次回放送までの時間がとてつもなく長く感じる。

え?

リアルタイムで見てたら1週間待ちだって?

無理だ。そんなに待ってられない。

やっぱりドラマをリアルタイムで見ることは今後もなさそうだ。

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