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オヤジの思ひ出話~第20話「灯ろう流し」

先日、地元の新聞を見ていたら、ある社告が載っていました。「本社主催事業開催終了のお知らせ」との見出しで、毎年お盆に行っていた諏訪湖の「灯ろう流し」を今年度以降、開催しないとの内容でした。

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諏訪湖の「灯ろう流し」は、戦後間もない昭和26年から毎年、新聞社が主催して8月16日の送り盆に行ってきました。これに併せて、岡谷市と岡谷商工会議所との共催で「花火まつり」を行い、市民に喜ばれています。

事業に携わるのは社員たちで、この日は通常業務とは関係なく総動員されます。2月まで新聞社に勤めていた私も2~3年に一度、主に船上から火を点した灯ろうを流す係を担ってきました。

若い頃は「業務命令だから」と仕方なく携わっていましたが、年を重ね、父親を亡くしてからは「奉仕に携われることの尊さ」を感じながら、祖霊のご供養のために誠心誠意努めてきたことを思い出します。

昨年は新型コロナウイルス感染拡大のため、初めて「灯ろう流し」が中止され、状況が変わらない今年も中止だろうとは思っていましたが、まさか事業そのものを終わらせるとは予想もしませんでした。

すでに新聞社の人間ではないので、その判断をどうこう言うつもりはありません。ただ、私の退職と時を同じくして「灯ろう流し」を終えることに、時代の流れを感じさせ、寂しい思いをしています。


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マイケルオズ@日々挑戦する還暦兄さん(フリーランスライター)
noteでは連載コラム、エッセイをほぼ毎日書いています。フリーランスのライターとして活動中ですが、お仕事が・・・ご支援よろしくお願いいたします!