日曜雑感 vol.45~本日のテーマは「定年とは」です
昨日、2021年11月13日という日は、数年前からとても意識していました。何故かと言うと、会社を定年退職していた場合、この日が最終勤務日になっていたからです。というより、そのつもりでいました。
その思いについては、ブログ「気まぐれトーク」に書きましたので、ブログをご覧いただきたいのですが、当コラムでは「定年」について改めて考えてみたいと思います。
定年制は、多くの企業が60歳=還暦を採用しています。国は65歳定年制導入を求めていますが、採用している企業は僅かで、ほとんどは再雇用制度で定年後の雇用を保証しているのが現状です。
さらに国の考えでは、70歳定年まで引き上げようとしています。できるだけ多くの労働人口を確保したいとのねらいでしょう。そうなれば、65歳定年が段階的に義務化されていく可能性があります。
私個人の考え方としては、ムリに定年年齢を引き上げるのではなく、むしろ60歳定年制を維持しつつ、60歳以上が再就職しやすい雇用環境を整えていくべきではないかと思っています。
もちろん、同じ会社に勤め続けられるという選択肢は排除すべきではありません。ただ、制度としての再雇用ではなく、会社と「再契約」するという形でもいいのではないかと考えます。
再雇用だと、懲戒等よほどのことがない限り、基本的には勤め続けられますし、会社は解雇できません。会社側にとっても、メリットよりもデメリットの部分の方が多い制度だと言えるでしょう。
再契約であれば、会社側も人材を選ぶことができます。もちろん意図的に排除される可能性もありますので、働く人には不利かもしれません。そのためにも、再就職しやすい雇用環境の整備は必要不可欠なことなのです。
逆に優秀な人材にとっては、再契約によって現職時の給料が保証されたり、別な企業が好条件でスカウトしたりと、有利な状況が生まれると思います。再雇用ではほぼ例外なく給料は下がってしまいますので(苦笑)
ただ、終身雇用を前提にするからこそ、定年が存在するわけで、将来は「定年」という概念すらなくなってしまうかもしれません。