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土曜雑感 vol.161~本日のテーマは「大相撲100年の歴史」です

大相撲春場所が大阪で行われています。今年の大阪のファンは、大相撲史に残る歴史的大快挙を見届けることになりそうですね。
言うまでもなく、尊富士の新入幕初優勝のことです!

新入幕力士の優勝は110年ぶりとなります。1世紀のブランクというと、大谷翔平選手の二刀流でベーブルースが引き合いに出されたことを思い出しますが、それくらいの快挙と言えるわけです。

快挙はそれだけではありません。初土俵から10場所目での優勝は、年6場所以降の史上最短となり、幕下付け出しの元横綱輪島さんの15場所すらも追い抜いてしまいます。

優勝が決まったわけではないのですが、尊富士は14日目に負けても千秋楽に勝てば決定ですし、連敗しても優勝決定戦があります。3敗力士が敗れるという他力本願でも優勝に手が届く圧倒的有利な展開です。

さて、どうなるでしょうか?


ところで、新入幕の優勝が110年ぶりと書きましたが、記憶に新しいところで昨年の名古屋場所、伯桜鵬が新入幕だった時も同じように1世紀ぶりの新入幕優勝成るか、と騒がれました。

また、先場所(初場所)では、大の里がやはり新入幕で快進撃を続け、終盤に横綱戦まで組まれることがありました。ちなみに大の里は今場所も2ケタ勝利を挙げ、大器の片りんを見せつけていますね。

昨年の秋場所と九州場所は、新入幕ではありませんが、熱海富士が2場所連続で千秋楽まで優勝争いをし、初土俵からの最短優勝記録更新(付け出し力士を除く)なるかと話題になりました。

十両から上がってきた若手力士が、すぐに結果を残すというパターンがずっと続いているわけです。これは明らかに時代の新しい流れが生まれている証拠ではないでしょうか。

昨年から今年にかけて、霧島、豊昇龍、琴ノ若と新大関が誕生しました。彼らも脂の乗り切った年代の大関なのですが、さらにその下の世代が急激に台頭してきているのが、今の大相撲界だと思います。

尊富士や大の里の大活躍は申し分ありませんが、熱海富士も幕内上位で勝ち越しを決めており、地力をつけています。けがで番付を下げた伯桜鵬もこの先挽回してくるだろうと思われます。


最後に長年の好角家として、チョットだけ苦言を呈させてください。

尊富士は大銀杏が結えないちょんまげ姿です。かつて大活躍した落合(伯桜鵬)も大の里もザンバラ髪の力士。すなわち、アマチュアから入門して間もない力士たちばかりじゃないですか。

大相撲100年の歴史・・・少なくとも私が見続けている半世紀の歴史のなかでも、ザンバラ、ちょんまげが次々と幕内の土俵を席巻しているというのは記憶にありません。

横綱大関は別として、プロとアマチュアの差が、ここまで縮まっているのかという思いは否めません。
十両、幕内というプロの力士たち、もっともっと頑張らないといけないよ!


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